【明日から使える】ミラーリングを正しく理解することで人間関係はうまくいく【心理学】

心理学の応用
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知りたガリお
知りたガリお

ビジネスに使える心理学を知りたい!
人間関係・恋愛に使える心理学を知りたい!
ミラーリングの意味や例を知りたい!

そんなあなたに向けた記事です。

相手を真似するだけで相手の好感を得ることができる。ビジネス、恋愛など人間関係へのテクニックとして語られることが少なくないミラーリング

心理学テクニックのほぼすべてにいえることですが、マイナスの側面を理解しないと撃沈します。

本記事では様々なミラーリングの例を、注意点を交えて解説しています。5分ぐらいで読めますので、最後までお読みください。

✔本記事のテーマ

【明日から使える】ミラーリングを正しく理解することで人間関係はうまくいく【心理学】

✔本記事でわかること
  1. ミラーリングとは?
  2. ミラーリングの応用例
  3. ミラーリングのうまいやり方・注意点など

1.ミラーリングとは?

仲の良い夫婦、兄弟、姉妹などを見ると、しぐさが似ている、歩くペースが似ている、表情が似ている。

このように感じたことは無いでしょうか。まさに似た者同士といった感じ。

ミラーリングとは、相手のしぐさや言動を鏡のように真似することを指します。

特に親密な間柄でこのミラーリングが見られるとされています。

ミラーリングには気づいたら相手を真似ていたという無意識的なものがある一方で、意識的に相手を真似ることで相手に好意や親近感を抱かせるというような心理テクニックとしても応用されることがあります。

2.ミラーリングの応用例

まずは一般的に語られるミラーリングを応用したテクニックを知ってもらいたいと思います。

読んでいく過程の中で、「あれ、なんかおかしいぞ?」と違和感を感じると思います。

その原因やミラーリングにおける注意点などは後述します。重要なのは次の章なので流し読みで大丈夫です。

①相手のしぐさを真似る

相手が髪をかき上げたときに、こちらもつい髪をかきあげるといったように、相手のしぐさを真似ることで相手の好感を得ます。

②相手の表情を真似る

例えば相手がうれしそうな表情をしている場合、こちらもそれに応えるようにうれしそうな表情をします。

③相手の視線を真似る

相手が見た方向をこちらも見るなどし、視線を相手に合わせます。

④相手の姿勢を真似る

相手が背筋を伸ばしていたらこちらも背筋を伸ばすなどです。

⑤相手の言葉を真似る

相手の口癖を真似ます。「なるほど」を多用する相手には、こちらも「なるほど」を多用するなどです。言葉尻を真似るなどもありです。

⑥相手の話すトーン・リズム・スピードを真似る

相手が元気に話しているならこちらも元気に、相手がゆっくり話しているばらこちらもゆっくり話すようにするなどです。営業、商談などでも相性がよい方法です。

以上がミラーリングをテクニックとして使用するときのいくつかの手法です。

3.ミラーリングのうまいやり方・注意点など

ここではミラーリングのうまいやり方や注意点などを説明していきます。

①相手に悟られない

相手に真似をしていることがばれた場合、相手は恐怖を感じるか、からかわれているように感じるでしょう。

回避するポイントを以下に示します。

  • 時間を空ける。例えば相手が水を飲んだらその10秒後にこちらも水を飲むといった具合です。
  • 悟られにくいものを真似る。例えば相手の口癖などは真似しているのが伝わりやすいです。一方、姿勢や話すトーンなどは相手に悟られにくいです。

また、以下のやり取りをご覧ください。LINEのやり取りとでも考えてください。つまり、文章でのやり取りの例です。

  • Aさん:おはよう(^^)/ 今日はいい天気だね☀
  • Bさん:ほんとだね☀ 今日はいい一日になりそうだね(^^)/

どこにミラーリングが隠れているかわかりますか?色をつけますね。

  • Aさん:おはよう(^^)/ 今日はいい天気だね 
  • Bさん:ほんとだね 今日はいい一日になりそうだね(^^)/

このように、微妙な言葉尻、絵文字や顔文字、記号(!や?など)もミラーリングの対象になります。

また、さりげなく相手の表現を繰り返すことが重要です。

②相手の表現をさりげなく取り入れる

さて、次の【例1】と【例2】ではどちらの方がミラーリングをうまく取り入れているでしょうか。
Aさんは上司、Bさんは部下の設定です。

【例1】

  • Aさん:ちょっと、Bさん、これをコピーしてくれる?
  • Bさん:わかりました!

【例2】

  • Aさん:ちょっと、Bさん、これをコピーしてくれる?
  • Bさん:わかりました、コピーですね!

正解は【例2】です。ただし、過剰な繰り返しにならないように注意しましょう。

③言葉の捉え方に注意する

次の【例1】と【例2】ではどうでしょうか。Aさんは相談者、Bさんは聞き手の設定です。

【例1】

  • Aさん:最近仕事が大変でして……
  • Bさん:それは苦しいですね。

【例2】

  • Aさん:最近仕事が大変でして……
  • Bさん:それは大変ですね。

正解は【例2】です。「え?オウム返しの方がいいの?」と思われる方がいると思いますので解説します。

【例1】では、Aさんは大変だから最近充実していると感じているのかもしれません。それなのに、Bさんはネガティブであると決めつけています

「ネガティブと思ったら実際はポジティブだった!」ならばまだ良いのかもしれませんが、その逆のケースは相手を傷つけてしまうかもしれません。

このように、ミラーリングが態度保留という意味で有効となるケースもあるのです。相手の表現に関して注意を払うことはカウンセリングでは常識です。

④ネガティブなミラーリングはしない

ミラーリングをしてはいけない例もあります。

「でも」、「だって」、「●●●(汚言・暴言)」などのネガティブな言葉や、「貧乏ゆすりをする」、「舌打ちをする」、「時計をチラチラ見る」などのネガティブな態度はミラーリングしてはいけません

自分が感じるマイナスな印象がそのまま相手にはね返ると考えてください。鏡はポジティブなものもネガティブなものも反射するのです。

⑤相手を尊重する

さて、ここまでミラーリングについてテクニカルな側面を解説してきました。

しかし、相手を尊重する気持ちが無ければミラーリングは良い方向に行くことはないと断言しておきます。

冒頭の似た者夫婦の例。さて、お互いに意識して相手を真似ていたのでしょうか。

相手を尊重することで、気づいたらお互いに歩みより、似た者同士になったのではないでしょうか。

相手の話を傾聴する、相手の言葉、ノンバーバルなものすべてに敬意を払う

その姿勢が自然体のミラーリングであるのだと考えます。

今回は以上です。

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