情報的影響と規範的影響とは?具体例をもとに同調の基本原理を解説

心理学の応用
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知りたガリお

情報的影響と規範的影響の違いを知りたい。
情報的影響と規範的影響の具体例を知りたい。

そんなあなたに向けた、「情報的影響と規範的影響」に特化した記事です。

本記事ではアッシュの同調実験をもとに同調の簡単な説明を行った後、情報的影響と規範的影響を具体例をもとに解説します。

3分あれば基本原理を理解できます。ぜひ最後までお読みください。

✓本記事のテーマ

情報的影響と規範的影響とは?具体例をもとに同調の基本原理を解説

✓本記事でわかること

同調とは/アッシュの同調実験/情報的影響と規範的影響

情報的影響と規範的影響

1.同調とは?

私たちが何かを判断するとき、他者の意見や行動に合わせようとする傾向があります。

特に多数派である集団に影響を受けやすい。このような現象を社会心理学で「同調」といいます。

同調を語る上で外せない、心理学者のアッシュによる有名な実験があります。

Q:次の①と同じ長さの線は②のA~Cの長さのどれですか?

答えはBです。ほとんど誰も間違えないと思います。アッシュの同調実験でも正解率は99%以上でした。

ところが、8人のグループで7人のサクラがAAAAAAAと連続でわざと間違えた場合、被験者の正解率は70%弱まで低下してしまいました。

この実験で誤答した被験者は、多数派の意見に影響を受け、自分の考えが誤っていると考えてしまったということです。

中にはAが正しくないと思いつつも多数派の考えを渋々受け入れた人もいたことでしょう。

2.情報的影響と規範的影響とは?

同調には情報的影響と規範的影響の2つがあると考えられます。

①情報的影響

情報的影響とは、他者の判断を有用だと考えて自分の判断に取り入れようとすることです。

情報的影響の具体例
  • 商品を購入するときに口コミサイトのレビューを参考にする
  • 行列のできている人気店につい並んでしまう

自分の判断に自信がないとき、情報的影響が生じがちです。

特に、権威性が高く多数派の相手からは強く影響を受けます。

このあたりはバンドワゴン効果と類似します。

勝ち馬効果ともいわれるバンドワゴン効果は、多数が選択する意見や行動にさらに人々が加わってより多数派に拡大していくような傾向です。

詳しくは以下の記事をご覧ください。

②規範的影響

規範的影響とは、自分の所属する集団の期待に応えたい、他人から嫌われたくない、輪を乱したくないなどと考えることです。

規範的影響の具体例
  • 同僚が残業しているから自分も仕方なく残業した
  • クラスのみんなが買っているから自分も同じ物を買った

規範的影響が生じると、周囲に合わせようと本心とは逆の行動を取ってしまうことがあります。

いじめが起きる要因の一つでもあります。いじめに関する記事は以下にまとめてあります。

いじめに関する心理としては、傍観者効果沈黙の螺旋など様々な現象が複雑に絡み合っています。

今回は同調の基本である情報的影響と規範的影響に関して解説しました。

同調や集団心理に関しては以下にまとめ記事がありますので、知らない用語がある場合はチェックしてみてください。

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