【意見が言えない原因とは?】同調圧力とアッシュの同調実験の考察【使える心理学】

心理学の応用
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こまっ太郎
こまっ太郎

意見が言えなくて困っています…何か原因があるのでしょうか?
同調圧力やアッシュの同調実験について詳しく知りたいな。
ビジネスや生活で使える心理学はないかな?

そんなあなたに向けた記事です。

意見が言えない理由には様々なものがありますが、同調圧力に屈していることが原因かもしれません。

同調圧力がどのようなときに働くかを知ることで、あなたの悩みに対策が打てるようになります。

本記事を読み、意見が言える自分へと近づいてください。本記事は5~6分で読めますので、ぜひ、最後まお付き合いください。

まずは同調圧力に関しての理解を深めるために、有名なアッシュの同調実験について見ていきましょう。

✔本記事のテーマ

【意見が言えない?】同調圧力とアッシュの同調実験の考察【使える心理学】

✔本記事でわかること
  1. アッシュの同調実験とは?
  2. 同調圧力とは?
  3. 同調圧力とバンドワゴン効果の関係
  4. 職場で起きがちな同調圧力
  5. 職場での同調圧力への対応策
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上司の圧力、理不尽な職場環境に悩んでいる方は以下を読んでください。ミルグラム実験はアッシュの同調実験と関連する有名な実験です。

参考記事:【仕事に悩むあなたへ】ミルグラム実験を理解してブラックな会社に対処しよう

1.アッシュの同調実験とは?

アッシュの同調実験は、1956年にソロモン・アッシュによって行われた社会心理学の有名な実験です。

この実験は、人が周囲の意見に同調しやすいかどうかを調べるために行われました。

実験の概要を以下に簡単にまとめました。

  • 1人のみが被験者、残りはサクラである8名のグループを複数作り、実験を行う。
  • あるカードに、ある長さの線が描かれている。これをここではAとする。
  • 別のカードには3つの長さの線が描かれている。これをここではBとする。
  • 被験者のふくまれるグループ全体に、Bの中からAと同じ長さの線を答えさせる実験をした。被験者は常に最後から2番目に回答した。
  • サクラが間違った回答をしなかった場合は、被験者もほぼ正しい回答をした。
  • サクラが間違った回答をわざとした場合は、被験者が誤った回答をする確率が明らかに高まった。つまり被験者に同調行動が見られた。
  • サクラが全員一致で間違った回答をした場合と比べ、複数名のみ間違った回答をした場合は、被験者の同調行動が大幅に低下した。
  • このことから、全員一致の場合、特に同調圧力が強く働くと考えられた。

なぜ、この実験で被験者が同調行動をしてしまったのでしょうか。以下の2点が理由であると考えられます。

  • 被験者が自分の回答が誤っていると考え直した
  • 多数派に同調することで受け入れられようとした。

このように、人々が同調圧力に屈してしまうとき、自分は正しいのに少数派だから誤っていたと勘違いをしてしまう、あるいは、正しくないとわかっているのに誤った多数派の考えを受け入れてしまうといったことが起きてしまいます。

次に、同調圧力はそもそもどういった性質のものであるのかを説明します。

第三者を介した情報の方が信頼度が増すという効果を持つウィンザー効果。詐欺で悪用されることもあります。以下の記事はウィンザー効果の解説の他、ビジネスで活用される手法、詐欺の手口などを公開しています。とりわけ悪用の例では、ウィンザー効果に同調圧力を組み合わせることもあります。

参考記事:【悪用厳禁】ウィンザー効果の意味とビジネスでの応用例

2.同調圧力とは?

同調圧力とは、社会的な状況において、他人の意見や行動に合わせようとする心理的な圧力のことを指します。

同調圧力は、自分の意見や判断が周囲と異なる場合に起こります。

同調圧力が働くと、人は周りの意見に合わせたり、自分の意見を変えたりすることがあります。

例えば、グループ内の意見が多数派に流されたり、SNSの「いいね!」が多い投稿につい「いいね!」をしてしまったり、好みではない流行のファッションやヘアスタイルをしてしまったり……

様々な場面で同調圧力が働くことがあります。

また同調圧力は、自分の意見が少数派である、グループの中で自分の地位が低い多数派の意見が権威者や専門家である場合は、特に強く働きます。

ここまでの説明で、同調圧力は良くないものと思われるかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。

同調圧力は、人々が集団や社会で生きていく上である程度重要な役割を持っているといえます。

同調することは、共同生活や人間関係を円滑に進めるために必要なものであり、人々が協調することを可能にします。

しかし、同調圧力が強すぎる場合、個人の判断力や自己決定能力が損なわれてしまうことがあります。

アッシュの同調実験によって示されたように、人は時に周囲の意見に同調しようとする傾向があります。

このような同調圧力に影響を受けずに自己決定をしていくことが、意見を思ったように言えるようにする、自分の意思に従って自己実現することなどに必要なことといえます。

ガチホくん
ガチホくん

同調圧力というものへの理解を深めることが最初の一歩でしょう!

3.同調圧力とバンドワゴン効果の関係

同調圧力を語るときに、バンドワゴン効果の理解は欠かせません。冒頭のアッシュの同調実験は、バンドワゴン効果の裏付けとなる実験であると考える人も多くいます。

バンドワゴン効果とは、多数が選択する現象や行動に、さらに人々が加わる傾向があることを指します。

何かおいしい料理店を探すとき、良い家電を探すとき、つい、食べログや価格.comの口コミを見てしまうことはありませんか?

これは、バンドワゴン効果による行動である場合があるのです。

その他にも、行列のできる人気店の行列そのもの、有名なインフルエンサーの大量のフォロワー……

これらにもバンドワゴン効果が働いています。

くわしくは以下の記事をご覧ください。ビジネスでの応用例の他、詐欺で使われる手法の公開と注意喚起なども行っています。

4.職場で起きがちな同調圧力

同調圧力は仕事場でもよくはたらくことがあり、多くのビジネスマンを悩ませます。例えば、以下のようなときに同調圧力がはたらきます。

①上司の意見に同調する

特に、上司が地位や権威を持っている場合は、誤った意見であってもその意見が正しいと見なされやすく、同調圧力がはたらきます。

このような傾向が続くと、部下が意見を言いづらくなり、偏った意見によってのみ動く集団ができあがります。

②社風や文化に合わせる

企業には独自の社風や文化があり、仕事上での振る舞いやコミュニケーションにおいて、社風や文化に合わせることが求められることがあります。

このことは社内統制の意味で一概に悪いことであるとは言えませんが、度が過ぎると自分の個性や考えを抑制してしまうことにつながりかねません。

③決められたルールにしばられる

仕事上でのプロジェクトやタスクにおいて、決められた方針やルールに従うことが必要です。

しかし、ルールが絶対的なものとして働く場合、ルールが適用される範囲に縛られて業務を遂行しなくてはいけません。

柔軟な対応が失われ、自分のやり方やアイデアが一切発揮できなくなってしまいます。

ガチホくん
ガチホくん

職場における人間関係の悩みの多くが、同調圧力が理由だったのか……

5.職場での同調圧力への対応策

職場への同調圧力に屈すると、自己肯定感が下がりストレスがどんどん下がってしまいます。

そこで、自己肯定感を高めるための方法や、自己評価を高めるために大切な考え方を紹介します。

①自己評価を高める

同調圧力によって、自分の意見を抑制してしまうことがあります。

この傾向が続くと、自己評価がどんどん下がってしまいます。

そこで、自分の意見やアイデアを自信を持って発信することが大切になってきます。

同調圧力は集団心理によって働くので、例えば仕事で意見をうまく伝えられないときは、大多数が集まる会議の場を外し、個別に伝えたい相手に伝えるとよいでしょう。

その他にも会議で発言が難しい場合は、個別にメール等で意見やアイデアを伝えるなどの工夫をしてもよいでしょう。

ガチホくん
ガチホくん

同調圧力に屈したままだとどんどん自己評価が下がってしまうぞ。どうしても意見が言えない場合は、紙に意見を書き出すのもオススメだ!どんな形であれ、発信することが大切なんだ!

②情報を集め、自分の考えを整理する

同調圧力の怖いところは、アッシュの同調実験の例のように、自分の考えが明らかに正しいにも関わらず、多数派の影響で自分の意見が正しくないと思い込んでしまうことです。

これを防ぐためには、自分の意見に自信を持つ必要があり、そのためには根拠となる情報を集めること、自分の考えを整理する時間を持つことが必要になってきます。

例えば自分の意見の裏付けとなる情報を集めることで、様々な意見に対する判断根拠を得ることができ、また、情報を収集することで、自分自身で判断する力を高めることができます。

集めた情報をもとに洞察を重ねることで、あらかじめ考えられる多数派の誤った論調などを想定することが少しずつできるようになってきます。

ガチホくん
ガチホくん

多数派の陥りやすい意見とその根拠を先回りして調べておくと、議論に強くなれるぞ!

今回は以上です。最後に……

職場に限らず同調圧力が働く場合は多数ありますが、大切なのは同調圧力というものをまずは知ることです。

自分の考えに確信が持てない場合、それは自分の考えの根拠が希薄であるのか、それともただ単に同調圧力に屈してしまっているだけなのか。それともの他に理由があるのか

このように冷静に分析することで、対処法も見えてくることでしょう。

以下に自己肯定感に関する記事を載せておきます。自己肯定感を下げる理由、下げる人間などの情報を仕入れ、あらかじめ対策を練っておきましょう

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