ビジネス、恋愛などの人間関係に使える心理学のテクニックを知りたい。
仲の悪い上司や同僚との関係を修復したい。
嫌われている相手に好きになってもらいたい。
そんなあなたに向けた記事です。
悪い人間関係の修復といえばベンジャミン・フランクリン効果が有名です。マーケティングに取り入れることもできる心理学の手法です。
3分あれば読めますので最後までお付き合いください。ついでに認知的不協和も理解できます。
✔本記事のテーマ
【認知的不協和】ベンジャミン・フランクリン効果で敵が見方に、嫌いが好きに!
✔本気でわかること
- ベンジャミン・フランクリン効果と認知的不協和の関係
- ベンジャミン・フランクリン効果の由来
- ベンジャミン・フランクリン効果の応用例・注意点
1.ベンジャミン・フランクリン効果と認知的不協和の関係
ベンジャミン・フランクリン効果は、相手に親切にすることで、相手に好意を持つという心理効果です。
見方を変えてみると、相手に親切にしてもらうことで、相手の好意を引き出す心理効果ということでもあります。
ベンジャミン・フランクリン効果は認知的不協和の解消に基づいています。なので認知的不協和の理解が必要不可欠なので、簡単に説明します。
認知的不協和は、複数の認知に矛盾を抱えた状態、またそのときに覚える不快感を表す社会心理学の用語です。
「人間関係に悪い影響を及ぼすから禁酒をしたい自分」と、「お酒なしでは人と楽しく会話ができない自分」などが典型です。
この場合、認知的不協和の解消を以下Aのようにすれば禁酒失敗となりますし、Bのようにすれば禁酒成功の可能性が高まります。
【パターンA】
「人間関係に悪いから禁酒をしたい」
↓
「ほどほどにお酒を楽しめば問題ない」
【パターンB】
「お酒なしでは人と楽しく会話ができない」
↓
「お酒がなくても人生は充実するはずだ」
このように、人間は認知の矛盾に違和感を覚え、解消する方向に動く傾向にあります。
少し難しいですか?ベンジャミン・フランクリン効果の由来となるエピソードをもとにさらに解説していきます。
2.ベンジャミン・フランクリン効果の由来
ベンジャミン・フランクリン効果は18世紀に活躍したアメリカの政治家、物理学者のベンジャミン・フランクリンに由来します。
交渉術に長けたフランクリンは、自分と対立する政治家に本を借りるお願いを数回することで、関係を修復したと言われています。
ここでは、以下のように認知的不協和の解消が行われました。
「本を貸した好意的な自分」と「フランクリンが嫌いな自分」
↓
「本を貸した好意的な自分」と「フランクリンが好きな自分」
3.ベンジャミン・フランクリン効果の応用例・注意点
①何かを貸してもらう
・仲良くなりたい相手に本を貸してもらう。
・苦手な上司・同僚に資料を貸してもらう。
ベンジャミン・フランクリン効果が恋愛などの人間関係に使える心理学といわれるのは上のような例だ。ただし、関係性があまりに悪い場合は本すら貸してもらえなく、さらに関係性が悪化することがあるぞ。つまり、より悪い方向に認知的不協和の解消が行われる可能性があるんだ。
②意見を求める
・苦手な上司・同僚・顧客に意見を求める。
・アドバイスをしてもらう、指導をしてもらうというのもあり。
アドバイスを求めて相手に近づく手法をアドバイス・シーキングというぞ!
③アンケートを求める
・営業のとき、顧客にアンケートをお願いするところから始める。
アンケートに協力した好意的な相手を演出するということだ!なお、小さな要求から始めて大きな要求を獲得するテクニックとして、フット・イン・ザ・ドアというものがあるぞ!反対語のドア・イン・ザ・フェイスとともに以下に紹介するぞ!
④体験を共有する
・苦手な隣人・友人と町内の同じイベントに参加する。
・苦手な上司・同僚のプロジェクトに加わる。
・顧客参加型のキャンペーンを実施する。
顧客参加型のキャンペーンに関して、例えばある製品を使ったコンテストを実施する、モニター利用を促すなどが挙げられるぞ!
ベンジャミン・フランクリン効果は認知的不協和の解消に基づく心理学の手法です。
以下のように悪い方向に向かわないように注意を払いながら、うまいこと活用してください。今回は以上です!
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