
初頭効果とハロー効果の関連を知りたい!
そんなあなたに向けた「初頭効果」と「ハロー効果」の関連に特化した記事です。
結論、似ている部分が多く、わずかに異なる部分があります。
別の用語として切り分けることに意味はなく、セットで理解した方がよいでしょう。
3分程度で読めますので、ぜひ最後までお付き合いください。
✓本記事のテーマ
初頭効果とハロー効果の違いとは?印象形成は最初の印象で決まる!
✓本記事でわかること
【初頭効果とハロー効果】初頭効果とは/ハロー効果とは/初頭効果とハロー効果の違い
初頭効果とハロー効果

1.初頭効果とは?
初頭効果とは、最初に提示された情報が記憶に残りやすいという心理効果です。
初頭効果に関して、同調実験で有名なソロモン・アッシュが印象形成に関する興味深い実験を行っています。
実験は、ある人物に関する形容詞を羅列した言葉を被験者に与え、その人物に対する印象を問うというものでした。
2つのグループのそれぞれに、以下の言葉を与えました。
- グループA…明るい、知的な、勤勉な、衝動的な、批判的な、嫉妬深い
- グループB…嫉妬深い、批判的な、衝動的な、勤勉な、知的な、明るい
すると被験者は、次のような感想を持ったそうです。
- グループA…マイナスな部分があるけどポジティブで能力が高い人
- グループB…能力が高い部分があるけどネガティブな人
これにより、与えられた情報の順番によって人の印象形成は大きく変わることがわかりました。
特に人の印象は長期記憶に保存されやすいため、最初の印象が後に残りやすいという特徴があります。
このため、相手に好印象を与えたい場合は良い情報を最初に提示できるかどうかが鍵になってきます。
反対に、最後の情報が記憶に残りやすいという現象を親近効果といいます。
初頭効果と親近効果の関連については以下の記事をお読みください。
2.ハロー効果とは?
ハロー効果とは、ある人物の特定の印象に引きずられるようにその他の部分も判断してしまうという心理効果です。
初めて会った人物が明るく笑顔が素敵な人だった場合、その人はとても良い人に感じます。
一方、暗く無表情であった場合、その人にネガティブな印象を抱くのではないでしょうか。
しかし、明るくてもろくでもない人はいますし、一見暗くても実は情熱的で素晴らしい人もいるわけです。
つまり最初に見た表情はその他の部分には本来関係ありません。表情を取り繕うことは誰でもできますからね。
しかし、初対面ではその他の部分を知らないので、初めの印象から推測することで情報を補おうとするのです。
このことからも、ハロー効果は典型的な認知バイアスであることがわかります。認知バイアスとは、先入観や固定観念、偏見などによる認知の歪みのことです。
ハロー効果について詳しく知りたい方は以下の記事をお読みください。
3.初頭効果とハロー効果の違い
2つの用語の違いを説明するのは非常に難しいです。イメージをお伝えします。
ある特定の情報からその人物像をイメージした。これが初頭効果です。
ある人物の特定の情報からその人物の別の部分も評価した。これがハロー効果です。
非常に似ていますね。
初頭効果は最初に与えられた文字情報を含めた情報全般が印象形成に影響を与えます。
ハロー効果はどちらかというと、見た目やしぐさなどの分かりやすい情報が判断に影響を与えます。
ある情報が初頭効果によって長期記憶に残り、その記憶に引きずられることでハロー効果が生じると考えるとわかりやすいかもしれません。
今回はここまでです。
なお、良い印象形成が悪い結果を招く事例もあります。合わせてお読みいただければと思います。
ハロー効果を恋愛に取り入れる方法は以下の記事にくわしいです。
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