テンション・リダクション効果とは?
マーケティングなどでの活用例を知りたい!
恋愛で使えるってほんと?
そんなあなたの疑問にお答えします。
ついついやってしまう「ついで買い」。私もAmazonでしょっちゅうしてしまいます。
このような現象は、テンション・リダクション効果が関係しています。
また、恋愛で使えるテクニックとして紹介されることがありますが、その内容は実にろくでもなくくだらないものです。
心理学テクニックの悪用に翻弄されないためにも、ぜひ最後までこの記事をお読みください。3分あれば読めます。
✔本記事のテーマ
【テンション・リダクション効果とは?】緊張がゆるんだ瞬間をあなたは狙われている!
✔本記事でわかること
【テンションリダクション効果】意味/マーケティングの応用例/関連する心理効果/しょうもない恋愛術
テンション・リダクション効果の意味・例・注意点など
1.テンション・リダクション効果とは?
テンションは緊張、リダクションは減少や低減の意味を持ちます。
つまり、テンション・リダクションは緊張感が減るということです。
テンション・リダクション効果とは、緊張感がゆるむことによって様々な問題が生じる心理現象です。
- 大きなプロジェクトで緊張の連続だった。そのプロジェクトが終わった途端、緊張の糸が切れて体調を崩してしまった。
- ダイエットをしていたがちょっとした油断から暴飲暴食をしてしまった。
これらは緊張感がゆるむことによるテンション・リダクション効果の例です。
- だらだら練習していたらミスが増えた。
このように、緊張感のゆるみによってミスが増えることもテンション・リダクション効果の一例です。
また、心理的な緊張感がなくなると、注意力が低下することがあります。注意力が低下すると、警戒心が弱まることがあります。
このように、緊張感がなくなることで警戒心が弱まることをテンション・リダクション効果ということもあり、この場合は主にマーケティングで用いられる心理テクニックの意味合いを持ちます。
2.テンション・リダクション効果のマーケティングへの応用例
例えばネットショッピングをしているときに、以下のような経験はありませんか?
- たいして高くない商品でもあれやこれや悩んでなかなか買うに至らなかったのに、一つ買ったことがきっかけで一気に関連商品を追加購入してしまった。
私はAmazonでしょっちゅうこのような経験をしています。気づいたら買う予定の無いものまで買ってしまったということです。
いわゆる「ついで買い」や「クロスセル」です。クロスセルとは、他の商品をついでに買ってもらうことです。
- ECサイトのカート画面におすすめ商品が表示される。
- 店員が付属品をすすめてくる。
- 店員がオプションをどんどんすすめてくる。
- マクドナルドでハンバーガーを注文すると、セットとしてサイドメニューをすすめてくる。
- コンビニのレジ前に安い売れ行き商品が並んでいる。
これらは典型的な、テンション・リダクション効果を狙ったマーケティングの手法です。
購入意思を表示した客は購入へのハードルが下がっているので、ここぞとばかり売り込んできます。
この効果を引き出すのにはポイントがあり、安い物を関連品としてすすめるということです。
マクドナルドの例では、ビックマックを注文した客にポテトをついで買いさせるのは比較的容易ですが、ポテトを注文した客にビックマックをついで買いさせるのは困難になります。
3.関連する心理効果
①アンカリング効果
アンカリング効果とは、最初に提示された情報(アンカー)に影響を受けて判断してしまうことです。
例えば、1万円の商品を「10万円の商品を今だけ1万円!」と売り込むなどが応用例です。
この場合、10万円という数字により商品を高価なものと認識させ、高価な商品なのに「1万円は異常に安い!」と、顧客に思わせています。
②ドア・イン・ザ・フェイス
ドア・イン・ザ・フェイスとは、最初に大きな要求が断られた場合、次にする小さな要求が受け入れやすくなるという心理テクニックです。
例えば、「こちらの10万円の商品はいかがですか?」とわざと高い商品を紹介して断らせたのちに、「それではこちらの5万円の商品はいかがでしょうか?」と売り込むなどが応用例です。
相手の罪悪感に付け込んだテクニックです。
③ローボールテクニック
ローボールテクニックとは、好条件を提示して相手の承諾を得た後に悪条件を追加したり好条件を取り除くという心理テクニックです。
居酒屋のキャッチが典型で、「60分飲み放題1000円です!」と客を呼び込んで店内に連れ込んだ後、「お一人様最低でも料理を3品ご注文いただくことが条件です」などとする詐欺的行為です。
このように、心理学テクニックは詐欺に悪用されがちなので注意が必要です。
4.恋愛指南にご注意を!
テンション・リダクション効果を悪用して、相手を惚れさせることを推奨する恋愛マニュアルがあるので注意してください。
手法としては「相手の隙を狙え!」とか「相手が弱っているときを狙え!」などです。ろくでもないですね。
具体的には以下のタイミングなどを狙ってきます。
- 会議が終わった直後
- テストが終わった後
- 失恋直後
このように、恋愛指南でよく紹介される心理学テクニックを以下にまとめました。
それを真に受けた非モテ男子の例なども紹介していますので、ぜひ読んでみてください。
今回は以上です。
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