【面白い心理学】ケーラーのチンパンジー実験をわかりやすく解説【ゲシュタルト心理学とは?】

心理学の応用
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知りたガリお
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面白い心理学の実験を知りたい!
ゲシュタルト心理学や洞察学習について知りたい!
チンパンジーなど動物を使った実験を知りたい!

そんなあなたに向けた記事です。

本記事は3分程度で読める短めの記事です。ぜひ、最後までお付き合いください。

✔本記事のテーマ

【面白い心理学】ケーラーのチンパンジー実験をわかりやすく解説【ゲシュタルト心理学とは?】

✔本記事でわかること

・ケーラーのチンパンジー実験とは?
①誰による実験?どの心理学に関連する?ゲシュタルト心理学とは?
②実験内容は?何に関連する実験?洞察学習と試行錯誤学習の違いは?

ケーラーのチンパンジー実験とは?

①誰による実験?どの心理学に関連する?

ゲシュタルト心理学の創設者の一人であるとされる、ドイツの心理学者ヴォルフガング・ケーラーによる実験です。

✔ゲシュタルト心理学とは?

ゲシュタルト心理学は、マックス・ヴェルトハイマーを創設者とする19世紀末から20世紀初頭にかけてドイツで発展した心理学の一派である。ゲシュタルトとはドイツ語で「形態」「様式」「全体像」という意味を持つ。ゲシュタルト心理学は、物事の「全体像」を重視し、その全体像に含まれる要素や関係性を分析することで、心理的現象を理解しようとした。

ゲシュタルト心理学者たちは、知覚や認知、学習、問題解決などの心理現象を研究し、その中で、人間は物事を単純な部分に分けて分析するのではなく、物事を全体としてとらえ、全体像を形成すると考えた。例えば、人の顔を見たとき、個々の目や鼻、口などを単につなぎ合わせて理解するのではなく、それらを全体的にとらえて顔として認識するということである。
※個別の物が集まってできた全体ではなく、全体の中の個別の物というイメージです。

ゲシュタルト心理学から派生したアフォーダンス理論についてはこちら↓
参考記事:【行動を予測!】アフォーダンス理論とは?意味や応用例をわかりやすく解説

②実験内容は?何に関連する実験?

洞察学習に関連する実験です。ケーラーは洞察学習を試行錯誤学習と対比しました。

天井につるしたバナナを何回跳びついても得ることができなかったチンパンジーが、部屋に置いてある箱や棒の存在に気づきます。

洞察したチンパンジーは、箱を重ねてよじのぼってバナナをとったり、棒でたぐりよせてバナナをとったりすることに成功しました。

✔試行錯誤学習と洞察学習の違い

試行錯誤学習と洞察学習は、動物が学習する際に用いる2つの異なる方法である。

試行錯誤学習は、反復的な試行と誤りから学ぶことを特徴とする。動物は、問題を解決するために何度も試行し、成功や失敗から学ぶ。例えば、ネズミが迷路を通過するために、反復的な試行錯誤を繰り返すことで最適なルートを見つけ出すことができる。
※あれやこれや全部試してみて最適なものを見つけるイメージです。

一方、洞察学習は、問題を解決するために突然ひらめきが生じることを特徴とする。動物は、何度も試行することなく、問題を解決するための新しいアプローチを突然思いつく。例えば、チンパンジーが箱を積み上げて高い場所にあるバナナを手に入れる際に、箱を利用することをひらめいた場合がこれにあたる。
※やってみる前に洞察してどれが最適なものかを考えるイメージです。

このように、試行錯誤学習は反復的な試行と失敗から学び、洞察学習は突然ひらめきが生じることによって学ぶ方法である。どちらの方法も動物たちが問題を解決するために用いられるが、解決すべき問題の種類によって、どちらの学習方法が有効かは異なる。

今回は以上です。

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