【デメリット10選】アンカリング効果の注意点を知らないと信用を失います。

心理学の応用
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知りたガリお

アンカリング効果のデメリットを知りたい。

今回はそんなあなたのための「アンカリング効果のデメリット」に特化した記事です。

アンカリング効果とは、人が判断するときに、最初に提示された情報に影響を受けてしまうことです。

5万円の商品を売りたいときに、「10万円の商品を今だけ5万円!」というように宣伝することで売り上げアップにつながることがあります。

この宣伝を見た人は、「10万円は高すぎる!でも、5万円も安くなったのか。これはお買い得だ!」などと思ってしまいます。

また、10分だけ遅刻をしそうなときに、「30分遅刻します!」と相手に伝えるとどうでしょう。

10分で到着した場合、「思ったよりも早く到着したな!」と好意的に捉えてもらえるかもしれません。

このように、アンカリング効果はマーケティングや遅刻の言い訳などに使われることがあります。

アンカリング効果は典型的な認知バイアスです。認知バイアスとは、直観や先入観によって合理的ではない判断をしてしまう傾向のことです。

さて、5万円の商品を売りつける例と遅刻の誤魔化しの例を見てみなさんはどのように思われますか?

「姑息だ!」「ずるい!」などと思いませんでしたか?

このように、アンカリング効果はマイナスの印象を持たれる可能性があるのです。

本記事ではいくつかの事例をもとにアンカリング効果のデメリットをひたすら紹介します。

それでは解説を始めます。

✔本記事のテーマ

【デメリット10選】アンカリング効果の注意点を知らないと信用を失います。

✔本記事でわかること

【アンカリング効果のデメリット】通用しない相手/悪影響/法に触れるリスク/信用を失う危険性

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アンカリング効果のデメリット10選

「10万円の商品を5万円で!」の例で解説します。

1.アンカリング効果を知っている相手には通用しない

アンカリング効果はマーケティングでは常識のテクニックです。

なので、アンカリング効果を知っている人はたくさんいます

アンカリング効果を知っている人は、「はいはい、最初から5万円で売りたいのね」「誇大広告だな、これは」と一瞬で悟ってしまうことでしょう。

2.価格を比較検討する人には通用しない

よく調べる人にはまったく通用しないテクニックです。

その商品の一般的な販売価格を調べて比較されたらまったく効果がなくなります。

むしろ、不当表示をしているような印象を持たれるかもしれません。

3.そのうちアンカリング効果に慣れる

類似商品、同じ価格帯の商品などで同様の宣伝方法をとり続けた場合、アンカリング効果が段々薄れていきます。

最初は「思ったより安い」と思っていたのに、「安いのが当たり前」となり、そのうち「本来安いものを安く見せようと必死だ!」と、だんだんマイナス印象を持たれるようになります。

同じ顧客に繰り返しアンカリング効果を使うのは避けるようにしましょう。

4.他の商品の売り上げが落ちる

全部の商品を「●万円を●万円に!」「●%オフ!」と表示するわけにはいかないでしょう。

すると必然的に、アンカリング効果が発動する商品とそうでない商品が混在します。

そして、そうでない商品は、アンカリング効果が発動している商品と比べて割高な印象を持たれてしまう可能性があります。

5.流通品には通用しない

広く知れ渡っている商品にはアンカリング効果はほとんど発動しません。

日常品などがそうです。自販機やコンビニで売っている商品もそうです。

だいたいの価格が知られている商品にはほとんど通用しません。

缶コーヒーを「150円の缶コーヒーを120円に!」としても、あまり響かないですよね。

6.欠陥品だと思われる

過剰に安く表示した場合、欠陥品を疑われる可能性があります。

アウトレットのB品のイメージです。

このようなイメージを持たれないためには、限定をにおわせたり、商品入れ替えをアピールしたりするなどの工夫が必要です。

いっそのこと、B品であることをアピールした方がよいかもしれません。

「B品の割には良い!」と、別の意味でアンカリング効果が発動するかもしれません。

7.不人気商品だと思われる

売れ残りの不人気商品だと思われる可能性があります。

赤字覚悟などをアピールしている商品は怪しいですね。

発注数を誤ったから激安にしたという宣伝もたまに見かけますが、これも怪しいですね。

このような手法はアンダードッグ効果の悪用です。


8.ブランドイメージを下げる

ブランド品は安く見せる戦略がマイナスに働くことが多いです。

高いことに価値を見出す購買層がいることを忘れないようにしましょう。

仮にブランド品を安く仕入れられたとしても、安く売らないほうがよいかもしれません。

海賊品を疑われてしまう可能性があるからです。

9.景品表示法の抵触に注意

「10万円の商品を5万円で!」の例で解説します。

この場合、「10万円」と「5万円」という二重価格表示をしています。

二重価格として表示できる金額は、メーカーの希望小売価格、過去の販売価格、競合他社の販売価格などに限られます。

「10万円」が架空の金額である場合、法律違反です。

このことを知らずに法律違反をしているマーケターをしょっちゅう見かけます。

10.信用を失う

これが最も重大な問題だと考えます。

10分の遅刻を30分の遅刻と申告するケースを例にすると、相手がアンカリング効果を知っている場合は信用を大きく下げるリスクがあります。

また、時間管理をできない人と思われるかもしれません。

このように、心理学を誤った方向で使うと、大きく信頼度を下げることになるので注意が必要です。

当ブログでは注意喚起の記事を多く執筆していますので、気になるものがあれば読んでみてください。

今回はここまでです。

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