バンドワゴン効果のデメリットは?
バンドワゴン効果の注意点やデメリットの対処法を知りたい。
そんなあなたに向けた、「バンドワゴン効果」の「デメリット」に特化した記事です。
本記事で数あるバンドワゴン効果のデメリットはほぼ完全網羅しています。
嘘や誇張にまみれたバンドワゴン効果について知り、対策を講じていきましょう。
✔本記事のテーマ
【デメリットを完全網羅】バンドワゴン効果の嘘や誇張に対する対策を公開!
✔本記事でわかること
【バンドワゴン効果のデメリット】バンドワゴン効果の意味と心理的背景/嘘・主観的・没個性化/バンドワゴン効果への対策
✔バンドワゴン効果に関連する記事
- バンドワゴン効果を解説した全記事はこちら
バンドワゴン効果のデメリットとその対策
1,バンドワゴンの意味と心理的背景
①バンドワゴン効果とは?
バンドワゴン効果とは、多数が選択する現象に、さらに人々が加わる傾向があることを指します。
賑やかな楽器隊に「なんだなんだ」と人だかりができ、さらにその人だかりを見て、人が集まってくるイメージです。
人気がさらなる人気を読んだり、有名人の言っていることは正しいと思ったり、スポーツでとりあえず一番人気のチームを応援したりするときなどに引用される心理効果です。詳しい例は以下の記事をご覧ください。
②バンドワゴン効果の心理的背景
バンドワゴンのデメリットを理解するためには、バンドワゴン効果が生じる心理的背景を理解する必要があります。
以下のような心理が関与しています。
- 暗黙のうちに多数意見に合わせようとする同調圧力が働く。
- 多くの人が信じているから権威性があると思ってしまう。
- 多くの人が行っている事だから正しい事だと思ってしまう。
- 社会的影響を考えて他の人に合わせようとする。
- 周囲と同じ行動をすることで社会的に認められようとする。
つまり、先入観や固定観念、誤解などによる認知の歪み(認知バイアス)がバンドワゴン効果の心理的背景にあります。
それではバンドワゴン効果のデメリットを大きく3つに分類して解説していきます。実際の事例も紹介していきます。
2.デメリット1:嘘
①嘘や誇張に注意
バンドワゴン効果を狙って、「人気」、「有名」であることをアピールする宣伝が多くあります。
そのため、嘘や誇張が入り込みやすくなります。
経歴詐称のほか、例えば8年の経歴を約10年として盛るなどの行為が起きがちです。
②マイナス情報が隠される
バンドワゴン効果を発揮するためには、勝ち馬であると相手に思わせる必要があります。
当然、マイナスの情報は隠されがちです。
③サクラや広告塔に注意
行列のできる人気店を見ると、ついついそのサービスが素晴らしいものであると思うことでしょう。
しかしその行列の多くが、サクラのことがあります。講演会でも、サクラが紛れ込んでいて、盛り上がっている雰囲気を作ってることがあります。
また、権威性を借りるために有名人を広告塔に使うケースがありますが、その有名人が実際にそのサービスを使っていないことも多々あります。
④権威性自体の誤り
バンドワゴン効果を用いた宣伝では権威性をアピールするのは常套手段です。
しかし、その権威となる存在や、引用するデータ自体に誤りがあるケースがあります。
目立つことが優先なので、情報の信憑性は二の次になっていることも多いです。
また、誤った情報であっても都合の良い情報であれば無理矢理引用されることがあります。
⑤宣伝と実際の乖離
バンドワゴン効果を狙って実際より誇張して宣伝しているケースがあります。
また、人気そうだから「●●に違いない」と、勝手に思い込むケースもあります。
そのため、「思っていたものと全然違う!」ということが起きがちです。
3.デメリット2:主観的
①特定意見が拡散
多数派の特定意見が支持されやすくなります。その支持がさらなる支持を生み、どんどん拡散されていきます。
そのため、特定の意見に世論が偏ったり、誤った情報が拡散されたりするリスクが生じます。
②客観的な判断ができない
バンドワゴン効果では、多数派の意見が拡散されやすくなります。また、誤った情報でも人気があればどんどん拡散されます。
そのため、一部の意見や誤った意見から、偏った客観的ではない判断をすることにつながりがちです。
4.デメリット3:没個性化とストレスの増大
①意見に流される
集団思考や同調圧力が働くことで、他人の意見に流されやすくなります。
②没個性化
これにより、個人の意見が抑制されることがあります。
新たな視点やアイデア、創造性やイノベーションが出てきづらくなります。
③ストレスの増大
個人の価値観が無視されやすくなります。
また、他人の意見に合わせた行動が増えた場合、義務感が生じ、ストレスが増大します。
5.バンドワゴン効果のデメリットの解消
最後に、バンドワゴン効果のデメリットへの対処法を説明します。
①情報収集をする
どの媒体でもそうですが、すべての情報が届くことはありません。
都合の良い情報だけが届いていないか、多数派の情報だけが届いていないかなどの視点を持ち、様々な角度の情報を収集するようにしましょう。
②時間をかけて判断する
その他の情報と比較検討する、口コミサイトなどで少数派の意見を確認するなどし、時間をかけて判断するようにしましょう。
その際、自身に認知の歪みが生じている可能性を念頭に置き、判断すると良いでしょう。
③自分の価値観を重視する
他人の判断基準よりも自分の価値観を信じるようにしましょう。
自分の価値観に自信が無い場合でも、全面的にその情報を信じるのはやめましょう。
例えば何らかの人気サービスの入会を勧められた場合は、まずは体験入会をするなどし、いきなり入会してしまわないようにしましょう。
④認知バイアスを知る
バンドワゴン効果について知っていると、バンドワゴン効果を悪用しているケースにはすぐに気づきます。
皆さんも本記事を読んだ後に、「バンドワゴン効果を狙った宣伝がないかな?」という視点で広告を見てみてください。
すぐに悪用例が見つかるはずです。
マーケティングにおける宣伝手法では、認知バイアスを悪用したものが多数あります。
そういったものに釣られて判断を誤らないように、リテラシーを高めていきましょう。
今回はここまでです。
コメント