【6月9日の誕生石】バロック・パールの特徴・別名・色・石言葉・意味・効果まとめ

6月9日の誕生石はバロック・パール

バロック・パールは、真珠の中でも特徴的な存在です。その名前の由来は、ポルトガル語やイタリア語で「いびつな」を意味する言葉（Barroccoや”Barocco）に由来し、その形状の不規則さを表現しています。バロック・パールは、対称軸を持たず、球形ではない形状を持つ真珠を指します。その形状は、微小なずれから楕円形、曲がった形、くぼみや凹凸のある形状までさまざまです。

一般的な真珠が円形や半円形であるのに対し、バロック・パールはその不規則な形状から、個性的でありながらも美しい魅力を放ちます。これは、真珠が形成される際に貝の内部に侵入した異物によって形成されるためです。その後、貝が異物に対して層を重ねる過程で、不規則な形状が生じるのです。

バロック・パールは、主に淡水真珠や海水真珠として生産されます。淡水真珠はマントル組織を核として形成されるため、バロック形状が一般的です。一方、海水真珠は球状の核を使用するため、より涙滴形に近い形状になります。

現在では、バロック・パールは高価な天然真珠ではなく、主に養殖真珠として市場に出回っています。養殖真珠は手頃な価格であり、さまざまなジュエリーデザインに適しています。特に南洋真珠やタヒチ真珠は、その美しい色合いや光沢、不規則な形状から高い評価を受けています。

バロック・パールは、その不規則な形状や個性的な美しさから、ジュエリーデザインやアクセサリー制作などさまざまな分野で愛されています。その存在は、完璧さではなく個性を重視する人々にとって特に魅力的であり、自己表現や美意識の表現に活用されています。

バロック・パールの鉱物データ