【無音恐怖症・静寂恐怖症】シーンとした無音状態が怖い!その原因は?

恐怖症
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知りたガリお

無音恐怖症・静寂恐怖症とは?

無音状態が怖い人の心理は?

そんなあなたの疑問にお答えします。

無音恐怖症・静寂恐怖症(silencephobia)とは、音が無い空間に恐怖する症状です。

部屋でずっとテレビを流していないと落ち着かない、会話と会話の合間の「しーん」とした状態が怖いなど、人によって恐怖するシチュエーションは様々です。

中には、音が嫌いなのに無音が嫌いといった矛盾を抱えている人もいます。かくいう私が、その症状に苦しんでいます。

本記事では無音恐怖症・静寂恐怖症の人について、特徴と無音に恐怖する原因を探求していきます。

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【無音恐怖症・静寂恐怖症】シーンとした無音状態が怖い!その原因は?

✓本記事でわかること

無音恐怖症・静寂恐怖症の人の特徴/無音に恐怖する原因/対処法・克服法

無音恐怖症・静寂恐怖症の特徴・原因・対処法

1.無音恐怖症・静寂恐怖症の人の特徴

以下のような特徴があります。

  • 自宅でテレビや音楽を流しっぱなしにしている。
  • 寝るときに無音状態では寝ることができない。
  • 窓を開けて外の雑音が聞こえている方が安心する。
  • カフェやレストランでは音楽がかかっていないと落ち着かない。
  • エレベーターなどでの無言状態が苦手。
  • 会話と会話の合間の静かな状態が怖い。
  • スピーチ前の「しーん」とした状態が怖い。
  • 電車や車の走行中は落ち着くが、停車中は不安になる。
  • 美術館、図書館など静かすぎる空間が苦手。

2.無音に恐怖する原因は?

無音恐怖症・静寂恐怖症の人が無音状態に恐怖する原因をいくつか挙げていきます。

部屋や電車で常に音楽を聴いているという人は多いと思います。

何となく寂しいから、退屈だからという理由については、恐怖症とはいえないので除外します。

ここでは、無音状態が恐怖に発展する原因や心理について言及します。

①突然聞こえる大きな音が苦手

無音恐怖症・静寂恐怖症の人が無音状態に恐怖する最も多い理由だと考えられます。

ちなみに私も該当します。

聴覚過敏で音嫌悪症であるため、突然の物音が苦手です。

特に、静かな状況で突然聞こえる音にびっくりするため、無音状態が苦手です。

何か集中したいとき、寝るときなど、耳をふさいだり耳栓をしたりすることが多いのですが、実は私の目的は音を消すというよりも耳をふさぐことで無音状態を防ぐことにあります。

耳をふさぐと、「ぼーっ」とした音が聞こえてくるので、完全な無音状態を防ぐことができるのです。

あまりにも生活音が苦手なので完全防音のマンションに住んでいたことがあるのですが、かえって苦痛でした。

無音状態の中で突然聞こえる音(例えばインターフォンの音)を嫌悪し、防音マンションに住んでいながら窓を開けながら生活していました。

このように、突然の大きな音が苦手で無音恐怖症・静寂恐怖症になる人がいます。

②対人恐怖症

会話が途切れた瞬間が怖い、スピーチ前のシーンとした状態が怖いなど、会話と会話の空白が怖いという人がいます。

相手が退屈していないか、相手が話に興味を持っていないのではないか、相手が怒っているのではないか……

このように、相手の反応を勝手に想像して無音状態に恐怖してしまいます。

視線恐怖症、正視恐怖症、失語恐怖症など、何らかの対人恐怖症が原因であると考えられます。

③余計なことを考えてしまう

無音状態だと余計なことを考えてしまうという人がいます。

仕事、友人関係の悩みなどがありがちですが、中には生きる意味や死について考えてしまう人もいるようです。

無音状態は「無」や「永遠」といった考えに結びつきやすく、そのため、自分が消えて無くなる恐怖や永遠に続く死後の世界を感じてしまうのです。

無音状態の「しーん」とした環境で、空間に溶けてなくなってしまうような感覚がする人もいるそうです。

④トラウマが原因

お化け屋敷や廃墟、夜の学校などで怖い思いをした結果、無音恐怖症・静寂恐怖症になる人がいます。

恐怖症はしばしば、トラウマが原因となって引き起こされます。

⑤その他の恐怖症を同時発症

暗所恐怖症だからシーンとした夜が嫌い、閉所恐怖症だからエレベーターが嫌いなど、その他の恐怖症と関連して無言恐怖症・静寂恐怖症を発症しているケースがあります。

3.無音恐怖症・静寂恐怖症の対処法や克服法

無音恐怖症・静寂恐怖症の対処法は無音状態を避けると結論付けられている場合があります。

例えば音楽をかけっぱなしにしておく、無音空間では自分で音を鳴らす工夫をするなどです。

しかしこれは対処法に過ぎず、克服法とはいえません。

克服法の一つとしては、無音状態にあえて直面するという暴露療法があります。

無音状態に身を置き、少しずつ耐えられる時間を増やしていくというものです。

余計なことを考えてしまう場合は、集中する対象を切り替えるメンタルトレーニングが有効な場合がありますし、何らかのトラウマが原因の場合は認知行動療法が有効な場合もあります。

大切なのは、まずは原因を特定することです。原因によって様々な対処方法や克服方法があるからです。

もし根本的に無音恐怖症・静寂恐怖症を克服したい場合は、専門家に相談の上で行動することをおすすめします。

というのも、恐怖症の治療は少し方法を誤ると、恐怖が増長してしまうリスクがあるからです。

自己判断を避け、適切な治療を受けるようにしてください。

今回はここまでです。

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