【音恐怖症・音響恐怖症】音嫌悪症・ミソフォニアや聴覚過敏との違いは?

恐怖症
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知りたガリお
 

音恐怖症・音響恐怖症とは?
音恐怖症と音響恐怖症の違いは?
音嫌悪症や聴覚過敏との違いは?

そんなあなたに向けた記事です。

音に関する嫌悪感や不快感、恐怖感を示す言葉はあまりに多いため、違いがよくわからないといった人は多いと思います。

結論、共通の部分もあれば異なる部分もあります。また、それぞれの言葉の解釈は、専門家の中でも異なります。

本記事では、音恐怖症・音響恐怖症と、音嫌悪症や聴覚過敏との違いを、私なりの解釈を交えて解説していきます。

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【音恐怖症・音響恐怖症】音嫌悪症・ミソフォニアや聴覚過敏との違いは?

✓本記事でわかること

音恐怖症・音響恐怖症とは/音恐怖症と音響恐怖症の使い分け/聴覚過敏との違い/音嫌悪症・ミソフォニアとの違い

音恐怖症・音響恐怖症と音嫌悪症・聴覚過敏

1.音恐怖症・音響恐怖症とは?

音恐怖症(Phonophobia)とは、大きな音に対して恐怖を覚える症状で、音響恐怖症と呼ばれることもあります。

音恐怖症においては音に対する過敏症を示し、偏頭痛や過呼吸、パニックなどの身体症状が現れる場合があります。

音恐怖症の人は、大きな音がするお祭りやアミューズメントパーク、映画館やライブ会場などを避けることがあります。

大きな音がすることを想像して、大きな音が鳴っていないにもかかわらず恐怖する人もいます。

例えば、大きな風船を見たとき、風船が割れて大きな音が鳴ることを想像して恐怖するケースなどです。

その他、パソコンのスピーカーや火災報知機など、突然大きな音を発する可能性のあるデバイスを避けることもあります。

2.音恐怖症と音響恐怖症の使い分け

英語ではどちらも「Phonophobia」と表記するので、同じものです。

同じ「Phonophobia」に二つの日本語訳を当てたと考えられます。

基本的には同じ用語ですが、大きな音に対する恐怖を音恐怖症、高い音や特定の周波数、波長の音に対する恐怖を音響恐怖症として使い分けている人もいるようです。

また、似たような恐怖症に、爆発音や破裂音に恐怖する爆音恐怖症(Explosivephobia)という恐怖症もあります。

さらに、音楽が怖いという音楽恐怖症(Musicophobia)や、音が無い状態が怖いという無音恐怖症(silencephobia)もあります。

3.聴覚過敏との違い

音恐怖症と聴覚過敏はしばしば混同されますが、厳密には異なる症状です。

聴覚過敏(Hyperacusis)は耳鳴りに次いで発症事例が多い聴覚異常の一種です。

聴覚過敏の人は、通常の人と比べて過剰に大きく音が聞こえてびっくりしてしまうことがあります。

その他、音が割れる、エコーがかかるといった感覚や、耳痛を伴うこともあります。

筆者は聴覚過敏なので、突然鳴る音に嫌悪感を示すことがありますが、大きな音に恐怖することはありません。

不快感と恐怖感は、似ているようで異なるものなのです。

4.音嫌悪症・ミソフォニアとの違い

音嫌悪症(Misophonia)は食事の咀嚼音、咳、スマホの着信音など、特定の音に対する嫌悪感です。

音嫌悪症はミソフォニアという言葉の方が有名かもしれません。

音恐怖症とミソフォニアを同一のものであると勘違いしている人が多いのですが、まったく異なります。

例えば私は、食事の咀嚼音に苛立ちを覚えますが、その音に恐怖は感じません。

黒板を引っかく音、ガラスを釘で引っかく音、発泡スチロールがこすれる音、スプーンとフォークががちゃがちゃとぶつかる音……

みなさんも一つぐらいは嫌悪感を抱く音があるのではないでしょうか。

このように、誰でも当てはまり得るのが音嫌悪症ですが、音恐怖症はほとんどの人には該当しません。

ただし、音嫌悪症の極端な例が音恐怖症であると考えている専門家もいるようです。

確かに、もし食事の咀嚼音に対する不快感がさらに増大した場合、咀嚼音は私にとって恐怖の対象に変わるかもしれません。

音嫌悪症については、以下の記事をお読みください。

今回はここまでです。

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