【ダブルバインドをする母親】子育てを失敗する前に必ず読む記事。

心理学の応用
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サギ子さん

ダブルバインドをする母親の自覚がある。
それゆえ、子育てに不安がある。
ダブルバインドをやめたい。

そんなあなたに向けた、「ダブルバインド」と「母親」「子育ての失敗」に特化した記事です。

もし、本記事に以下の目的でたどりついた場合は、別記事で詳しく記していますので、そちらをご確認ください。

  • ダブルバインドをする人の心理を知りたい場合はこちら
  • ダブルバインドをする人のかわし方や逃れ方を知りたい場合はこちら

まず、ダブルバインドをする人間は相手に強いストレスを与える迷惑な人間です。

以下はダブルバインドの対処法を書いた記事ですが、親がダブルバインドをする場合は特にその悪影響は甚大です。

ダブルバインドの最終的な逃げ道は相手から距離を取るというものですが、親子関係は最も絶ちにくい人間関係です。

そのため、子供はダブルバインドから逃げることができません。また、逃げることができないことを知っているからこそ、毒親はダブルバインドを平然と使うのです。

また、ダブルバインドは子供の発育に悪影響を及ぼしかねません。現在では必ずしも関連性はないとされていますが、元々、統合失調症の原因であると考えられていたのがダブルバインドです。

そもそも、ダブルバインドは統合失調症の研究の過程の中で生み出された概念であることを忘れてはいけません。

ダブルバインドをする心理は身勝手極まりません。ダブルバインドを使っている場合は、即刻、そのコミュニケーション手法をやめるようにしましょう。

本記事では、ダブルバインドの例とともに、子供にどのような悪影響が出るのか、そしてダブルバインドを回避する効果的な声がけの方法を紹介します。

途中、辛辣な意見はあると思いますが、ぜひ、最後まで読むようにしてください。それでは始めます。

✔本記事のテーマ

【ダブルバインドをする母親】子育てを失敗する前に必ず読む記事。

✔本記事でわかること

【ダブルバインドをする母親と子育ての失敗】ダブルバインドの例/ダブルバインドを受けた子供の末路/ダブルバインドの回避方法

ダブルバインドをする母親と子育ての失敗

1.ダブルバインドの例

ダブルバインドとは、グレゴリー・ベイトソンによって提唱された二重拘束と訳される用語です。

異なる矛盾したメッセージを受け取ることで、強いストレスが引き起こされるというものです。

まずは、親子関係で起きがちなダブルバインドの例をいくつか示します。

二択の限定された質問によって相手を拘束する状況をダブルバインドの例にふくめることもあるので、そのケースもふくめて紹介します。

例1

毒親:「好きな物を選んでいいよ」
毒親:「何でそんな物を選んだのよ!」

本音:自分の許す範囲で好きな物を選んで欲しい、子供の好きな物を否定したい

例2

毒親:「出ていきなさい!」
毒親:「何で出ていくのよ、反省していないのか!」

本音:謝らせたい、反省させたい、屈服させたい

例3

毒親:「何でも聞きなさい!」
毒親:「そんこともわからないの?自分で調べろ!」

本音:良い顔はしたいがめんどくさい、自分の都合の良い事だけ質問しろ

例4

毒親:「怒らないから正直に言ってごらん」
毒親:「何でそんなことしたのよ、キーッ!」

本音:怒らないわけないじゃん

例5

毒親:「夢を持ちなさい」
毒親:「youtuberなんて食べていけるわけないわ!」

本音:自分の望む範囲で夢を持って欲しい

例6

毒親:「テレビを観ていいよ」
毒親:「いつまで見ているの、いい加減にしなさい!」

本音:は?いつまでも見ていいわけないじゃん。常識で考えればわかるでしょ

例7

毒親:「言うこと聞かないなら帰るからね、バイバイ!」

解説:でも実際は帰らない。言動と行動が矛盾。

例8

毒親:「算数にする?それとも国語にする?」

解説:子供が勉強をしたくない場合、どちらを選んでも最悪な結果となる。

このように、従っても従わなくても、子供は行動選択を否定される場合がほとんどです。

2.ダブルバインドを受けた子供はどうなるのか

ダブルバインドを受けた人間は以下のような反応を示す場合があります。

  • 矛盾したメッセージを受け取り混乱する。
  • どちらの選択をしても誤りと判断されるため、応答するのをやめる
  • 自閉的な反応を示すようになる。

また、ダブルバインドには、言葉に反する本音となるメタ・メッセージが隠されています。

そのため、メタ・メッセージを読み取ろうとしなくてはいけないという強迫的な状態になる場合もあります。

これらを前提として、ダブルバインドを受けた子供がどのようになるリスクがあるのかを解説します。

①自分の意見を言わなくなる

どのような選択をしても否定されるため、学習性無力感のような状態になります。

②嘘をつくようになる

親を嘘つきであると思った場合、嘘をつくことが人間関係の基本であると思うようになってしまいます。

③親を信用しなくなる

親を一貫性のない人間と思うようになります。親でとどまればよいのですが、他人全般を信用しなくなってしまう恐れもあります。

④疑い深くなる

メタ・メッセージを読み取ろうと相手の表情を観察し過ぎたり、過剰に空気を読もうとしたりすることにつながりかねません。

⑤他の子供に攻撃的になる

「●●してくれなきゃ遊ばない!」と言ったような言動が目立つようになります。

子供もダブルバインドを使うようになるということです。

⑥自己肯定感が低下する

自分に自信が持てなくなったり、自分を受容できなくなったりする子供になる場合があります。

以下、自己肯定感に関する記事の一覧です。気になるものがあれば読んでみてください。

3.ダブルバインドを回避する方法

先述の例1~例8をもとに回避方法を紹介します。

例1

毒親:「好きな物を選んでいいよ」

仮に自分が望まない物を子供が選んだ場合も、いったん子供の選択を受け入れます

その上で、「こっちの物はどう?」と別の物を提案したり、「せっかく選んでくれたのにごめんね。これは大きすぎるから家に置く場所がないの」など、自分の最初の発言が悪かったことを認めましょう

例2

毒親:「出ていきなさい!」

強迫的な発言自体を控えましょう。恐怖で相手をコントロールする行為は愚かしいことであると自覚しましょう。

子供に謝って欲しいのならば、何が悪いのかをきちんと説明しましょう。その上で、自分が悪い場合はどうするべきか、子供に諭しましょう。

例3

毒親:「何でも聞きなさい!」

何でも聞けと言ったのだから、きちんと対応しましょう。それが子供のためにならない場合は、「調べ方を教える」、「自分で考える大切さを説明する」などしましょう。

怒る必要はまったくありません。自分の感情を子供にぶつけないようにしましょう。

例4

毒親:「怒らないから正直に言ってごらん」

正直に言った勇気を称えましょう。その上で、悪い事だと思うならばその理由を説明し、改善を促がしましょう。

そもそも「怒らないから」と言わないと相手が率直に発言できない状況を改善しましょう。

例5

毒親:「夢を持ちなさい」

相手の考えを否定するならば、はなから相手の主義主張に寛容である振りをしないことです。

ただし、子供の将来を心配する親の気持ちは否定されるものではありません。要は、伝え方が悪いのです。

押しつけにならない言葉を遣い、子供の将来を一緒に考えるようにしましょう。

例6

毒親:「テレビを観ていいよ」

30分だけ観ていいよと、時間を限定するようにしましょう。

例7

毒親:「言うこと聞かないなら帰るからね、バイバイ!」

脅迫のともなった言い聞かせ方をやめましょう。

例8

毒親:「算数にする?それとも国語にする?」

やらせたいことがあるのならば、二択で相手に選ばせるという姑息なことをせず、率直にやるべきことを相手に説明しましょう。

嫌なことは二択で選ばせるという手法はあまりに有名ですが、ダブルバインドの例であることは忘れないようにしましょう。

結局、きちんと意義を説明することができないからこのような手法に頼る羽目になるのです。

せめて相手に選ばせる場合は、断るという選択肢「それとも別のことにする?」を用意するようにしましょう。

一方、二択の選択手法が必ずしも悪いわけではありません。

「良かったら話してみてね。でも嫌なら無理をしなくていいからね。」

このような肯定的なダブルバインドもあり、カウンセリングでも使われるような手法です。

最後に、否定的なダブルバインドは相手に強いストレスを与えるコミュニケーション手法です。

その弊害を理解すれば、どのような声掛けに置き換えていけばポジティブなものになるか、ぼんやりと見えてくると思います。

そのヒントに本記事がなりましたら、幸甚の極みです。今回はここまでです。

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