【ダブルバインドのかわし方・抜け出し方】理不尽な相手に潰されてしまう前に読む記事。

心理学の応用
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こまっ太郎
 

ダブルバインドの対処法を知りたい。
ダブルバインドのかわし方・抜け出し方を知りたい。

そんなあなたに向けた、「ダブルバインド」の「かわし方・抜け出し方」に特化した記事です。

ダブルバインドの対処は、ダブルバインドを起こさせない工夫をすることと、起きたときの逃げ道を何パターンも用意しておくことです。

本記事を読むことで、ダブルバインドの苦しみから逃れるヒントを知ることができます。

✔本記事のテーマ

【ダブルバインドのかわし方・抜け出し方】理不尽な相手に潰されてしまう前に読む記事。

✔本気でわかること

【ダブルバインドのかわし方・抜け出し方】ダブルバインドとは/前提知識/予防線の張り方/対処法など

✔参考記事

ダブルバインドのかわし方・抜け出し方

1.ダブルバインドとは?

ダブルバインドを直訳すると「二重拘束」です。

2つの矛盾したメッセージによって強いストレスがかかる状態を指す言葉で、1956年にアメリカの人類学者・社会科学者であるグレゴリー・ベイトソンによって提唱されました。

まずはダブルバインドの例を4つの関係で見ていきましょう。

①親子関係

  • 毒親:「怒らないから何でやったか正直に言ってごらん。」
  • 子供:「かくかくしかじか……」
  • 毒親:「何でそんなことしたのよ、キーッ」

②上司と部下

  • 上司:「わからないことがあったら何でも相談するんだぞ!」
  • 部下:「あほ田先輩、この作業がわからないのでやり方を教えてください」
  • 上司:「そんなレベルの低いことを聞いてくるな、自分で調べろ!」

③教師と生徒

  • 教師:「やる気無いなら帰れ!」
  • 生徒:「わかりました、帰ります。」
  • 教師:「本当に帰るやつがいるか、この馬鹿者!」

④男女関係

  • 男性:「君の自由にしていいんだぞ」
  • 女性:「毎日エステに行ってきまーす」
  • 男性:「誰が稼いでいると思っているんだ!」

いくつかの例を示してみました。

上下関係や主従関係がある場合にダブルバインドは発生しやすいことがわかると思います。

また、ダブルバインドをする人間は感情的で利己的で幼稚な人間である場合が多いです。

したがって、ダブルバインドへの対処は勇気がいるし非常に骨が折れるものなのです。

まずは、ダブルバインドへの対処法の前提となる部分を紹介します。

2.ダブルバインドの対処法の前提

ダブルバインドに対処する前提は、相手の心理を知ることです。相手の心理がわかれば、冷静な目で相手を観察することができるでしょう。

①ダブルバインドをする相手の心理を知る

ダブルバインドをする人間の心理には様々なものがあり、そのそれぞれで対処法が異なってきます。

幼稚なタイプの人の場合は適当に聞き流しておけばよいですが、相手がサイコパスの場合はどうでしょう。

この場合は距離をとるしかありません。まともにやりあったらさらに精神をすり減らされるだけです。

以下の記事はダブルバインドをする人の心理に特化した記事です。

敵を知るためにぜひ読んでみてください。ほぼ網羅されていると思います。

②過剰にびびらない

ダブルバインドは逆切れのようなものがほとんどです。

一時的に感情的になっている場合も多いため、こちらまで感情的にならないようにしましょう。

冷静になって相手の行動を観察してみると、憐みの感情が生まれることでしょう。

3.ダブルバインドの防ぎ方

ここでは、ダブルバインドを生じさせないための工夫を紹介します。

ポイントは、予防線を張ることと、相手の真意をくみ取ることです。

以下のダブルバインドをもとに解説します。

  • 上司:「自分で考えて動くんだぞ!」
  • 上司:「何で勝手に動いたんだ!」

①行動前に確認をする1

まず、本当に自分で動いてよいか確認をすると良いでしょう。

  • 上司:「自分で考えて動くんだぞ!」
  • 部下:「わかりました。本当に自分だけで動いてしまってよいですか?」

最初の命令が真意ではない場合、「構わない。ただ、途中で報告してくれよ」などと、相手の反応が変わるかもしれません。

また、「自分で動いて良い」という言質をとっておくことで、後に理不尽な怒られ方をした場合に反論しやすくなります。

できる限り周囲に目撃者がいる状態で言質をとるようにしましょう。

②行動前に確認をする2

  • 部下:「次のプロジェクトはこのように進めようと思うのですが、よろしいですか?」

このように、実際に行動を移す前に、行動する内容を相手に伝えるとよいでしょう。

③途中経過を報告する

「自分で考えろ」と言っている以上、考えて動いて欲しいというのは真実でしょう。

それなのに「勝手に動きやがって!」と怒ってしまうのはなぜでしょう。

この場合だと、途中で相談が欲しかった、途中の状況報告をして欲しかったという上司の気持ちがあったのかもしれません。

このように、相手の真意をくみ取ることで、ダブルバインドの芽を摘むことができます

4.ダブルバインドのかわし方・抜け出し方

どれだけ工夫してもダブルバインドをするタイプの人間はダブルバインドを繰り返してきます。

ダブルバインドの対処法をいくつか紹介します。

①堂々と反論する

ダブルバインドは矛盾点が必ずありますので、その点を指摘します。

ただし、気が弱く議論が得意でない人はやめた方がよい方法です。

また、関係性がこじれる可能性があるので、その点、注意しましょう。

私は理不尽で一貫性のない上司に限り、徹底的に矛盾点を指摘します。

そもそも矛盾を抱えた上司から指示があった場合は、「本当にその通りに動くがあとで文句言うなよ」という釘さしをします。

また、責任の所在を最初に明確にします。「指示を出した側にも責任ありますよ」という態度を示します。

理不尽な上司は上司と思う必要が無いので、こちらの正当性を主張できる場合は堂々と反論するようにします。

②困っていることを伝える

堂々と反論する。

これができれば誰も困りません。相手との上下関係が明確であればあるほど、相手が攻撃的な人間であればあるほど、このような対処をすることが難しくなります。

また、子供が親のダブルバインドに苦しんでいる場合、反論してもほとんど効果はないでしょう。むしろ逆上させるだけです。

なぜなら、子供にダブルバインドをするような理不尽な親は、子供を自分の所有物ぐらいに思っているからです。

ですから、そういう相手に反論するのはやめたほうが良いでしょう。というより、「怖くて反論なんてできない」というのが本音ではないでしょうか。

その場合、「どう行動したら正解なのかわからず困っている」ということを、丁寧に伝えるとよいでしょう。

相手を批判する態度ではなく、「困っているから助けて欲しい」という態度で接すると良いでしょう。

③スルーする

ダブルバインドをする人間はろくでもないので、スルーするのも一つの手です。

世の中には一定数、話してもわからない人間がいます。そういった人間に対応することで人生を浪費してはいけません。

相手にする時間が無駄であり、相手にする必要がない取るに足らない人間であると考えるようにしましょう。

他人の人生を生きるほど、あなたの残りの人生は長くないはずです。

④相談する

ダブルバインドの対処法として、第三者に相談するというのは基本中の基本かもしれません。

職場であれば、さらに上の上司や相談窓口にパワハラ被害を受けていることを相談するとよいでしょう。

相談する環境がない場合は、ろくでもない職場なので転職を検討した方が良いかもしれません。

職場の環境がダブルバインドをするモンスターを生み出しているともいえます。

また、カウンセラーや産業医など、その道のプロに頼ることも検討してください。

大切なのは、ダブルバインドを受けている状況のままじっと耐えてはいけないということです。

その状況下では少しずつダメージが蓄積されていき、最悪な場合は何をやっても無駄に感じる学習性無力感の状態になったり、自閉的な状態になってしまうかもしれません。

学習性無力感についてやダブルバインドが生み出す危険性については、以下の記事をお読みください。

⑤距離をとる

最終手段です。

ダブルバインドをする相手と距離をとるためにできることを考えましょう。

職場であれば転職、学校であれば転校、夫婦間であれば離婚などです。

望ましくない決断でしょうが、自分が壊れる前に手を打つようにしましょう。

さて、お気づきかと思いますが、距離をとることが非常に難しい関係があります。

それは親子関係です。

親子関係でダブルバインドが発生した場合、子供ができることはほとんどありません。

できることは、泣いて不快感を示す、誰かに相談するぐらいしか無いでしょう。

関係性を絶つのももちろん難しい。

だからこそ、親の立場の人間は絶対にダブルバインドを発生させてはいけないのです。

今回はここまでです。

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