カクテルパーティー効果が弱い人の特徴とは?なぜ自分にだけ聞こえないのか…

心理学の応用
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知りたガリお
 

カクテルパーティー効果が弱い・働かない人の特徴を知りたい。
そういう人の対処法を知りたい。
自分がそういう人なので改善方法を知りたい。

そんなあなたの悩みを解決する、「カクテルパーティー効果」が「弱い・働かない人」向けの特化記事です。

人の話をちゃんと聞けない、ざわついている環境が苦手…

そんな相手、自分に悩んでいる人はいませんか?

私もそういう人間です。私は一つのことに集中することが苦手です。おそらく軽度のADHDです。

小さいころからじっとしているのが苦手で、学校の授業が退屈でしかたがありませんでした。

また、感覚過敏の人間です。特に聴覚過敏であり、大きな音も小さな音も苦手です。

特定の物音が気になり、肝心の情報が耳に入ってこないことがあります。電話も声が突然聞こえなくなるので、苦手です。

電車の席、ファミレスの席は常に隅っこが好きで、職場でも個室にこもって仕事をしている。そんなタイプの人間です。

当然、周囲の理解を得られないことも多く、苦しむことが多い…

かというとそんなこともなく、人生を謳歌しています。なぜ苦しまないかというと、自分の特性を理解しているからです。

さて、今回はカクテルパーティー効果が弱い人の特徴について解説していきます。

カクテルパーティー効果が働かない理由を知ることで、解決のヒントが見えてくると思います。

5分あれば読めますので、ぜひ最後までお読みください。

✓本記事のテーマ

カクテルパーティー効果が弱い人の特徴とは?なぜ自分にだけ聞こえないのか…

✓本気でわかること

【カクテルパーティー効果が弱い・働かない人の特徴】カクテルパーティー効果とは/弱い人・働かない人の特徴/対処法/改善法/究極の対策など

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カクテルパーティー効果が弱い・働かない人の特徴

1.カクテルパーティー効果とは

カクテルパーティー効果とは、周囲がざわついているような状況下でも、自分の名前を呼ぶ声、自分の興味のある話題、自分の興味のある人の声はよく聞き取れるというような心理現象です。

会議で急に名前を呼ばれてハッとする、電車で寝ていたが降車駅のアナウンスにパッと反応できる、他人の会話で興味ある話題だと聞き耳を立ててしまう…

このように、特定の情報に注意を向けて聞き取ることができるというのが、カクテルパーティー効果です。

カクテルパーティー効果は選択的注意の一つである選択的聴取のことです。

2.カクテルパーティー効果が弱い・働かない人の特徴

簡単にいうと、選択的聴取が苦手な人ということです。

発達障害(特にADHD)で聴覚過敏の人、難聴(聴覚麻痺)の人にはカクテルパーティー効果が働きにくいとされています。

①聴覚が敏感過ぎる

五感が鋭敏な人は他の人より受け取る情報が多いため、本来気にならないような情報に過剰に反応してしまう場合があります。

例えば聴覚過敏の人がざわついた場所にいくと、周囲の雑音がすべて等しく耳に飛び込んできてしまい、近くの会話が急に聞こえなくなる場合があります。

聞くべき会話と周囲の音が同じように聞こえてしまい、特定の聴覚情報を選択することが困難になってしまいます。

②感覚が鈍い

反対に感覚が鈍すぎる場合、集められる情報が少なくなってしまいます

聞くべき音がほとんど聞こえていなかったり周囲の音と変わらないように聞こえてしまったりすることも多く、やはり特定の聴覚情報の選択が難しくなってしまいます。

選択的聴取は、複数の聴覚情報から比較によって必要な情報を取り出すため、比較対象が少ない場合、選択的聴取が困難になります。

③注意力散漫

落ち着きがない人はあらゆる情報に注意力が分散されるため、注意すべき情報に意識が集中しにくくなってしまいます。

3.カクテルパーティー効果が弱い人への対処法

カクテルパーティー効果が働かない人にどうしても話を聞いてもらいたい場合の方法を記します。

①名前を呼ぶ

声は届いているものの、雑音ぐらいに思われている可能性があります。

また、意識が向いても数秒後には別のものに意識が向いてしまう場合もあります。

このように、特定のものに意識を向けるのが苦手で、意識を持続するのも苦手な人には名前を呼ぶのが効果的です。

会議などで話を聞いていない人はできる限り名指しで当てるようにしましょう。

②注意を引く声がけをする

単純に興味を持たれていない可能性があります。

また、話が単調に思われているのかもしれません。

声のトーンを変える、話題をがらりと変えるなどの工夫をしましょう。

4.カクテルパーティー効果を強くする方法

選択的聴取が苦手な人が、少しでも選択的聴取を得意にするための方法を記します。

①雑音がする場所で特定の音を聞く訓練をする(NG?)

このような方法を推奨される場合がありますが、ストレスが増大するだけな気がします。

ストレスが増えるぐらいなら、選択的注意が苦手な自分を受け入れたほうがましな気がしますが、いかがでしょうか。

②重要な情報を選ぶ訓練をする

選択的注意全般の鍛え方です。

例えばやるべきことをリスト化し、重要項目順に並べることを習慣化します。

また、自分にとって重要だと考えられることは徹底的に調べるなどし、意識的に重要な情報に注意を向ける訓練をします。

実はこれ、私が意識的にやっている方法です。

選択的注意が得意になったかはわかりませんが、注意力散漫になる回数を減らせるのでおすすめです。

5.カクテルパーティー効果が働かなくても悩む必要はありません

私は過去、発達障害であると思われる児童に対して知育指導をした経験があります。

そういった児童は消しゴムや鉛筆などをいじりながら話を聞いていることが多かったです。こっちを向いていない子もたくさんいました。

そういった人を見たときに、話を聞いていないと決めつけてはいけません。

私は会議中、必ず作業をしています。そちらの方が話が入ってきやすいからです。

注意されたことはありますが、はっきりと「いまの状態のほうが話が聞きやすい」ことを相手に伝えます。

また、「自分は注意を持続するのが苦手な人間である」と、周囲にアピールするようにしています。

それでも文句を言ってくる相手がいた場合、「あなたの話には興味がない」ということを伝えるようにしています。

変わったやつだぐらいには思われるかもしれませんが、仕事上、なんら問題ありません。

むしろ余計な口出しをされることも少ないので気楽なもんです。

カクテルパーティー効果が働かない場合の究極の対処法は、受け入れることです。

そして、周囲にきちんと説明することです。そのためにも自分がどういう状態なのかをきちんと分析することが重要です。

心理学について学ぶことは有益であると考えます。以下より気になる記事がありましたらお読みください。ご自身の現状分析にお役立てください。


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