シロクマ効果の対処法を知りたい。
忘れたいことがあるのに忘れられなくて困っている。
そんなあなたに向けた「シロクマ効果」と「回避法・対処法」に特化した記事です。
仕事で大きな失敗をしてしまった。忘れたいのにその失敗を忘れることができない。
禁酒をしたい。お酒のことを考えないようにしているのにどうしても頭に浮かんでしまう。
過去のトラウマが何度も甦ってきてしまう…。
忘れたいのに忘れられない、考えたくないのに考えてしまう。
このような心理現象を、シロクマ効果といいます。
シロクマ効果が働いているとき、人はひどく困惑します。
忘れようとするためには、忘れたことを確認しなくてはいけません。
忘れたことを確認するためには、そのことを思い出さなくてはいけません。
つまり、忘れようとすればするほど、そのことを強く意識してしまうのです。
みなさんには忘れたいことはありますか?
今回は、忘れたいのに忘れられない苦しみに対する対処法を解説していきます。
✓本記事のテーマ
シロクマ効果は回避できるのか?「忘れたいのに忘れられない」の対処法
✓本記事でわかること
【シロクマ効果の回避法・対処法】向き合う/別のことに没頭する/ポジティブに捉える
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シロクマ効果の回避法・対処法
1.とことん向き合う
忘れよう、忘れようとせず、むしろ考えるようにするのが対処法の一つです。
つまり、回避しようとせずとことん向き合うということです。
シロクマ効果は、シロクマに関する映像を使った実験に由来します。
シロクマの映像を見た被験者を次の3つのグループに分けました。
- グループA…映像を忘れないように伝えられた。
- グループB…忘れても忘れなくてもどちらでもよい。
- グループC…映像を忘れるように伝えられた。
このうち、最も映像の詳細を覚えていたのは、忘れるように努力をしたグループCでした。
この実験結果から、忘れようとするとかえって忘れられないということがわかりましたが、同時に次のことを示唆しています。
「忘れようとするより忘れないようにした方が、結局忘れる」
つまり、忘れたいほど嫌なことは、忘れようとせずむしろとことん向き合った方がよいということです。
飽きるまで考えるようにしましょう。
2.別のことに熱中する
先のシロクマ効果の実験では、別バージョンもあります。
シロクマのことを思い出したらベルを鳴らすというものです。
この実験でも、忘れようと努力したグループほど、ベルを鳴らす回数が多い結果になりました。
特に、沈黙しているときほどベルを鳴らす回数が多くなったそうです。
例えば失恋したとき、仕事がうまくいかないとき。
こういうときほど、熱中できる趣味に没頭してみるとよさそうです。
「とことん向き合う」と「熱中する」の組み合わせもおすすめです。
その一つは、日記に気持ちを書きなぐるというものです。
自分にとって嫌なことを一心不乱に書いているうちに、突然取るに足らないものに思えるのはよくある話。
何かに打ち込むことは、気持ちを整理することにもつながるのです。
3.ポジティブにとらえる
それでも忘れられない場合は、忘れられないことをポジティブにとらえることです。
例えば仕事の失敗をずっと忘れられない。
忘れられないということは、その失敗をより深く洞察しているともとらえられます。
忘れられたくても忘れられないときは状況を分析する力が高まっている状態ともいえます。
なので、次の失敗の確率が減るはずです。
忘れやすい人がいる一方で、忘れにくい人がいます。
周りから「さっさと忘れろ」と言われても、それができないから困ったもの。
しかし一方で、そのような人は思慮深い人でもあるわけです。
自分のネガティブな部分も言葉を替えればポジティブなものになります。
ぜひ、前向きに自分をとらえてみましょう。
今回はここまでです。
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