本記事は全23種類の動物恐怖症のまとめ記事になっています。
✓本記事で確認できる動物恐怖症
犬恐怖症、猫恐怖症、ネズミ恐怖症、馬恐怖症、クジラ恐怖症、コウモリ恐怖症、鳥恐怖症、ニワトリ恐怖症、ハト恐怖症、カラス恐怖症、爬虫類恐怖症、ヘビ恐怖症、カエル恐怖症、魚恐怖症、サメ恐怖症、クラゲ恐怖症、虫恐怖症、蝶恐怖症、蜂恐怖症、蟻恐怖症、ゴキブリ恐怖症、クモ恐怖症、ダニ恐怖症
✓本記事のテーマ
【動物恐怖症・全23種類】動物が怖い!症状や原因、克服法の紹介
✓本記事でわかること
動物恐怖症とは/動物恐怖症の特徴や症状/動物恐怖症全23種類/動物恐怖症の原因/動物恐怖症の克服
1.動物恐怖症とは?
動物恐怖症(Zoophobia)とは、動物に対して不合理な恐怖を示す症状です。
高所恐怖症、雷恐怖症とともに、三大恐怖症の一つであるとされています。
2.動物恐怖症の特徴や症状
以下に動物恐怖症の特徴や症状を挙げます。
動物恐怖症診断テストとしても使えます。何個当てはまるかチェックしてみましょう。
- 動物に対して強い不安や恐怖を示す。
- 動物を見ることができない。
- 動物を触ることができない。
- 動物のことを考えるだけで不快感が生じる。
- 動物のぬいぐるみが苦手。
- 動物のイラストが苦手。
- 動物の鳴き声が苦手。
- 動物の予想外な動きが苦手。
- 動物の色が苦手。
- 動物の体表の様子が苦手。
- 動物を不潔な存在であると考える。
- 動物に触れたときは何度も手を洗う。
- 動物の体液が苦手。
- 動物に対するアレルギーを恐れる。
- 動物に攻撃されないか心配。
- 動物が現れる場所を避けて行動する。
- 動物の遭遇が怖くて家に引きこもりがち。
- 動物園や水族館が苦手。
- 海や森林、公園に近づきたくない。
動物恐怖症の諸症状に悩まされた結果、動物への回避行動につながる場合がほとんどです。
3.動物恐怖症全23種類
当ブログで公開されている動物恐怖症全23種類の簡単な特徴をまとめました。詳しい内容は青字部分をクリックすると確認できます。
- 犬恐怖症:犬に噛まれたり襲われたりすることで発症する。犬の牙やよだれ、低いうなり声に恐怖する場合も。
- 猫恐怖症:猫に対するトラウマの他、大型ネコ科動物に捕食されていた太古の記憶が原因とする説もある。猫の生態に対する不理解によって発症することも。
- ネズミ恐怖症:ドラえもんが発症している恐怖症。食料備蓄庫に病原菌をもたらすことへの恐怖もふくまれる。
- 馬恐怖症:むき出しの歯、巨大な姿などに恐怖する。種馬の荒々しい交尾シーンが原因でトラウマとなっているケースも。
- クジラ恐怖症:海洋恐怖症や巨大物恐怖症との関連が指摘される。クジラが周囲を飲み込む恐怖映像が原因となって発症することもある。
- コウモリ恐怖症:病原菌の媒介としての恐怖や、ドラキュラなどのホラー映画の影響によるところが大きい。
- 鳥恐怖症:ハゲタカやフクロウなど、一部の猛禽類の威嚇的で暗いイメージに由来。鳥全般への恐怖を指すのも一般的。
- ニワトリ恐怖症:異形の姿、けたたましい鳴き声に対して恐怖する。恐竜の子孫であることから、恐竜への恐怖を指摘する声もある。
- ハト恐怖症:ポテッとしたフォルマや変な動き、泣き声などに恐怖する。不潔なイメージから恐怖する人もいる。
- カラス恐怖症:実際にカラスに襲われて発症したケースが多い。また、不吉の象徴としてメディアに描かれていることの影響も考えられる。
- 爬虫類恐怖症:爬虫類に限らず、両性類など這いずり回るもの全般に対する恐怖を指すこともある。
- ヘビ恐怖症:動物恐怖症の中で罹患者はかなり多い。毒ヘビに対する大きな誤解が原因となって発症しているケースが散見される。
- カエル恐怖症:カエルの死骸を見たなどトラウマが原因で発症することがある。カエルを触るとイボができるという伝承が原因のケースも。
- 魚恐怖症:特定の魚への恐怖の他、死んだ魚の目や生食への恐怖もふくまれる。海洋恐怖症との関連も指摘される。
- サメ恐怖症:アメリカ人の多くが罹患。ジョーズなどの恐怖映画や、人の殺傷事故のニュースの影響が大きい。実際には人の死亡事故はほとんど起きていない。
- クラゲ恐怖症:クラゲの異形な姿や毒に対する恐怖症。実際にクラゲに刺されたことが原因で発症することが多い。サーファーを悩ませる恐怖症。
- 虫恐怖症:昆虫恐怖症や虫嫌いということもある。昆虫の他、クモやダニなど節足動物全般に対する恐怖症。
- 蝶恐怖症:羽についた鱗粉やフラフラとした動き、独特な色合いなどに対する恐怖。幼虫の気持ち悪い姿に恐怖する場合もある。
- 蜂恐怖症:ハチ特有の黄色と黒の警告色を本能的に恐れている場合や、実際に刺されたことがある人のアナフィラキシーショックへの恐怖もふくまれる。
- 蟻恐怖症:アリが生物の死骸を運ぶ姿に対する恐怖や、毒アリへの恐怖、アリの大群に対する集合体恐怖症との関連などが指摘される。
- ゴキブリ恐怖症:主にゴキブリに対する不潔感に対する嫌悪感や恐怖。ゴキブリの共食いの習性に恐怖する場合もある。
- クモ恐怖症:動物恐怖症の中で発症者がかなり多い。恐怖症の中で最も発症者が多いと考えている国もある。毒グモの存在やクモの気持ち悪い配色などに恐怖する。
- ダニ恐怖症:ダニに刺されることに対する恐怖がほとんど。無害なダニに対しても区別なく恐怖していることが多い。
4.動物恐怖症の原因
動物恐怖症の発症原因には様々なものがあります。
①トラウマ
動物恐怖症の多くを占める原因です。
例えば犬恐怖症の場合、犬に噛まれた、犬に吠えられてびっくりして転倒した、犬の殺処分の映像を見てしまったなどが考えられます。
動物恐怖症の発症は、幼少期の動物に対する恐怖体験が原因の場合が多いとされています。
②遺伝的要因
親が特定の動物に対して恐怖する場合、その気質が子供に遺伝する場合があります。
親と子供で心理的傾向は似ているため、親と子供が同じ恐怖症を発症することがあります。
③親の教育
親が特定の動物に対しての誤った情報を子供に与えた場合、それが原因となって子供が動物恐怖症になることがあります。
親が特定の動物に対して恐怖を示す場合、その動物に対する否定的な言動が子供に影響し、子供までもがその動物に恐怖を覚えることがあります。
④本能レベルの恐怖
動物に恐怖する場合、その動物に対するトラウマや生態についての学習など、何らかの条件付けが行われて恐怖が引き起こされます。
一方、幼児が初めて見た動物に恐怖する場合があります。
その動物に対する知識が一切無い状態で恐怖することから、本能的に特定の動物に対して恐怖している可能性が考えられます。
遥か昔、樹上生活をしていた類人猿にとって、一部のヘビは脅威となる存在でした。この記憶から、本能的に人がヘビを恐れることがあると考える研究があります。
このような説は、様々な動物恐怖症においてしばしば用いられる考え方です。
⑤メディアの影響
サメ恐怖症の人の多くは、サメは人を殺傷する危険な生物であると信じています。
しかしながら、人が殺傷したサメの数に比べ、サメが殺傷した人はほとんどいません。
それにも関わらずサメを危険視する信念が形成されたのは、サメに関する誇張された情報がメディアを通じて発信されているからです。
その他、映画や小説の影響も考えられます。サメ恐怖症においては、ジョーズシリーズの恐怖映像が多大な影響を及ぼしたとされています。
映画や小説の影響は他の動物恐怖症にも当てはまります。
不吉なシーンの演出でカラスやネズミが用いられたり、ホラー映画でゾンビ化した犬が登場したりするなど、映画や小説の誇張した演出で動物が用いられるのはよくあることです。
⑥不潔感への恐怖
動物を触ることができない理由として、動物を不潔なものであると捉えている場合があります。
動物の中には病原菌の媒介となるものが多くいるため、その影響から不潔ではない動物にまで恐怖してしまう場合があります。
不潔感が理由で恐怖の対象となる動物には、コウモリやネズミ、ゴキブリなどの昆虫が挙げられます。
⑦色への恐怖
特に昆虫への恐怖症で多い理由です。
赤と黒、黄色と黒の配色は典型的な警告色で、動物が本能的に恐怖する色合わせであると考えられています。
ナナホシテントウやミツバチなどが典型です。
また、カエルの中にも色鮮やかな種が多数存在し、そのようなカラフルな動物を限定的に毛嫌いする人もいます。
⑧毒への恐怖
ヘビやカエル、ハチやクモなどの虫など、いくつかの動物は毒物であると考えられて恐怖の対象になります。
ただし、身近に毒を持つ種がほとんど存在しない場合にも恐怖の反応を示すことがあり、不合理な恐怖の典型であるといえます。
⑨集合体への恐怖
カエルの表面のイボイボ、ヘビや魚の鱗、アリの大群などに恐怖する場合、集合体恐怖症の可能性が疑われます。
集合体恐怖症とは、小さなツブツブやブツブツ、穴などの集合体に恐怖する症状です。
5.動物恐怖症の克服
動物恐怖症の治療法として一般的なのは、危険が及ばない範囲で恐怖の対象に自身をさらしていくという曝露療法です。
いきなり実物に直面することが難しい場合は、イラストや写真、映像などから慣れていきます。
また、実物に触ることができない場合は、ぬいぐるみやフィギュア、模型や剥製などに触ることから慣れていきます。
このように、少しずつ段階を踏んで恐怖刺激を与え、耐えられる時間や頻度を徐々に増やしていくことを目指します。
その他、認知行動療法も恐怖症の治療としては一般的です。この治療法では、恐怖の対象物への思考を変えることで、恐怖症に対する反応を減らすことに焦点を当てます。
特定動物に対して偏った考えがある場合は、正しく学習し、認識を改めていくことも重要です。
恐怖症はしばしば、偏見や先入観などの誤謬によって生み出されます。これらの誤謬を解消することで、恐怖症が即座に治ることもあるのです。
一般的な恐怖症の治療法についてはこちらをご確認ください。
その他の恐怖症は以下の記事からご確認ください。
今回はここまでです。
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