電話恐怖症とは?
症状や特徴、発症原因は?
オススメの克服法は?
そんなあなたのための3分で読めるショート記事です。
電話恐怖症、それは電話に対する不合理な恐怖が日常生活に影響を与える症状です。
電話をかけることも取ることも怖く、着信音ですら恐れられる状態。
本記事では、電話恐怖症の症状や特徴、そして発症の原因に迫りながら、その克服法にも焦点を当てていきます。
✓恐怖症一覧
✓本記事のテーマ
【電話恐怖症】電話をかけるのも取るのも怖い!着信が怖い!
✓本記事でわかること
電話恐怖症とは/電話恐怖症の症状と特徴/電話恐怖症の原因/電話恐怖症の克服法
1.電話恐怖症とは?
電話恐怖症(Telephonophobia)とは、電話に対して不合理な恐怖を抱く症状です。
電話をかけること、電話を取ることに恐怖を覚えます。
話すことに関して恐怖を抱くため、スピーチ恐怖症との関連が指摘されています。
また、電話の着信音に恐怖する場合もあり、通知音恐怖症とも関連していると考えられます。
電話恐怖症は社交不安障害の一形態であると考えられることがあります。
社交不安障害の患者は、他人にどう見られているか、他人にどう思われているかを過剰に心配しることがあります。
それにより、社交の場面を避けたり我慢したりした結果、耐えがたい苦痛が生じ、生活に重度な支障をきたす恐れがあります。
電話恐怖症の一部の心理傾向には、顔が見えない相手の反応に恐怖する場合がふくまれます。
2.電話恐怖症の症状や特徴
電話恐怖症の症状や特徴には以下のようなものがあります。
- 電話に直面すると身体症状(発汗、心拍数の増加、動悸、パニック発作など)が生じる
- 電話をかけるのが怖い。
- 電話で話すことが怖い。
- 電話を取ることができない。
- 電話の着信音が怖い。
- 対面での会話はできるが、電話での会話ができない。
- 電話でうまく話せているか不安になる。
- 電話の声が相手に聞こえているか不安になる。
- 電話が鳴ると悪い知らせがあると感じる。
- 迷惑電話がかかってきそうで怖い。
- 電話の会話内容が周囲に聞かれるのが怖い。
- 電話を掛ける時間帯が迷惑にならないか過剰に気にする。
- 電話で話すことが異常に恥ずかしい。
- 電話で会話と会話の間が怖い。
- 電話でうまく話せないと感じ、沈黙してしまう。
- 異常に噛んだりどもったりしてしまう。
3.電話恐怖症の原因
上記「電話恐怖症の症状や特徴」における心理的な要因の他、トラウマや遺伝的要因、音嫌悪症などが原因として考えられます。
トラウマとしては、電話にまつわるネガティブな体験が挙げられます。
電話でうまく話せないことでの大失敗や、電話による身内の不幸の知らせなどです。
遺伝的要因については、親が電話恐怖症の場合、子供も電話恐怖症の発症リスクが高まります。
親と子供は心理傾向が似ているため、同じ恐怖症を罹患してしまう場合があります。
また、親の電話恐怖症としての言動が影響し、子供が電話に対してネガティブな反応を示すことも考えられます。
その他、電話の着信音に恐怖する場合は音恐怖症や音嫌悪症などが原因の可能性もあります。
4.電話恐怖症の克服
電話恐怖症の克服法として考えられるのは、恐怖症における一般的な治療法である曝露療法です。
危険が及ばない範囲で自身に恐怖刺激を与え、恐怖の対象に少しずつ慣れていくことを目指します。
例えば、話がしやすい知人に協力してもらって電話を通じて会話する訓練をし、電話に耐えられる時間を少しずつ伸ばしていきます。
その際、どのような瞬間に恐怖が生じたのか、どのような環境では会話がうまくできたのかなど、自身の様子を記録して客観視すると良いでしょう。
また、電話恐怖症は周辺環境によって悪化する恐れがあるため、電話で話しやすい環境を整えたり、音をよく拾うマイクを導入したりするのもおすすめです。
筆者は電話で話すのが苦手です。理由は軽度の聴覚過敏であり、周囲の雑音によって電話の音や自分の声が聞こえなくなるからです。
職場においては、電話をするための個室を確保したり、電話の声を拾いやすいようなマイクやイヤフォンを導入しているため、問題なく社会生活を送ることができています。
その他、会話自体が苦手な場合は、スピーキング技術の向上など、話し方そのものを改善する工夫をする必要があるでしょう。
一般的な恐怖症の治療法についてはこちら
その他の恐怖症は以下の記事からご確認ください。
今回はここまでです。
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