鉄道恐怖症とは?
特徴や症状は?
鉄道や電車の何が怖いの?
そんなあなたに向けた3分で読めるショート記事です。
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【鉄道恐怖症・電車恐怖症・列車恐怖症】鉄道、電車、列車が怖い人の心理とは?
✓本記事でわかること
鉄道恐怖症とは/鉄道恐怖症の症状/鉄道恐怖症の原因/性的欲求としての鉄道恐怖症
鉄道恐怖症の症状や原因
1.鉄道恐怖症とは?
鉄道恐怖症(Siderodromophobia)とは、鉄道に対して不合理な恐怖を示す症状です。電車や列車も鉄道にふくまれるので、電車恐怖症も列車恐怖症も鉄道恐怖症の一形態です。
この恐怖症に悩む人は、鉄道の近くにいることが非常に困難で、鉄道の中にいることが事実上不可能であると感じています。
鉄道に対する恐怖心が強いため、行動経路が変わり、日常生活に影響が生じる場合があります。
例えば鉄道恐怖症に苦しんでいる人は、どんなに不便であっても電車を見るリスクの低い高速道路や、線路脇を通らない道路を選んで運転することがあります。
また、鉄道恐怖症の人は、わざと鉄道や駅から離れた場所に住んでいることもあります。
実際、鉄道に対する強い恐怖心は不合理で無意味なものだと思っていたとしても、いざ鉄道に直面すると強い不安が生じて論理的に物事を考えることができなくなってしまうのです。
2.鉄道恐怖症の症状
以下に、鉄道恐怖症のいくつかの症状を示します。
- 電車に乗ることができない。
- 鉄道に近づくだけで恐怖を覚える。
- 鉄道のことを考えるだけでも恐怖する。
- 鉄道を避けて行動をする。
- 線路を横断するときは異常なほどに慎重になる。
- あるいは、異常なほどに急発進で通り抜けようとする。
- 鉄道から離れた場所に住むことを選ぶ。
- 鉄道による恐怖により身体症状(心拍数の増加、息切れ、動悸など)が生じる。
- 電車に対して攻撃的な行為(石を投げつけるなど)をすることがある。
3.鉄道恐怖症の原因
鉄道恐怖症は、電車や列車が非常に危険な機械であるという信念によって生じる場合があります。
鉄道にまつわる事故を経験したことがあるなど、何らかの恐怖体験が原因となっている可能性があります。
また、メディアによる鉄道事故のセンセーショナルな映像によって鉄道に対する恐怖が植え付けられた可能性もあります。
4.性的欲求としての鉄道恐怖症
オーストリアの心理学者であったジークムント・フロイトは、鉄道旅行における性的欲求は、列車の揺れによる心地よい感覚からくるものであると考えました。
そして、性的欲求を満たせない場合、鉄道に対する強い不安が生じると考えました。
また、ドイツの精神分析医であったカール・アブラハムは、列車を制御できない恐怖は自身の性的欲求を制御できない恐怖からくると考えました。
なお、これらの鉄道恐怖症はフロイトによって「Reiseangst」と表現されたものであり、これを和訳するときに鉄道恐怖症という言葉が用いられました。
そのため、一般的な「phobia」がつくタイプの恐怖症とは異なっています。
さて、今回は鉄道恐怖症・電車恐怖症・列車恐怖症についてでした。
一般的な恐怖症の治療法についてはこちらをご確認ください。
その他の恐怖症は以下の記事からご確認ください。
今回はここまでです。
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