自己肯定感の反対語は?
自己肯定感の反対語は自己否定感?
そんな疑問にお答えします。
自己肯定感の反対語はいったい何でしょうか。
「肯定」の反対語は「否定」ですから、最も意見が多かったのは自己否定感でした。
一方で、自己否定感ではないという意見もありました。
自己肯定感がありのままの自分を認識しているという意味を持つとするならば、自己肯定の反対の状態は自分を認識していない状態である。しかし、自己否定は自分を否定的であると認識している状態。よって、矛盾しているのではないかという論調でした。
それでは、自己肯定感の反対語はいったい何なのか。
結論、そんなものは存在せず、自己肯定感とその反対語という考え方は成立しないと考えています。
自己肯定感が高い状態、自己肯定感が低い状態として対比するしかないと思っています。
なぜかというと、自己肯定感には明確な定義がないからです。正確にいうと、人によって定義が異なるということです。
例えば自己肯定感と似た言葉で、心理学者のバンデューラが考案した自己効力感というものがあります。
自己効力感という言葉一つをとってみても、自己肯定感と同様と考える人もいれば、まったく異なると考える人もいる。
中島輝氏のように、自己肯定感の一要素と考える人もいるのです。
ということで、定義がない言葉の反対語は存在しない!自己肯定感の反対語は存在しない!
としてしまっては面白くないので、反対語の候補をいくつか提示したいと思います。
参考記事として、自己肯定感の定義や自己効力感に関して、自己肯定感への否定的な意見などの記事を載せておきます。
よろしければそちらもご確認ください。それでは始めます。
✔本記事のテーマ
意外と知らない自己肯定感の反対語:自己否定感?それとも?【候補10個】
✔本記事でわかること
【自己肯定感の反対語候補】自己否定感/無力感/劣等感/自己嫌悪などなど…
✔参考記事
・自己肯定感が高い人をうざい・苦手と感じる人の意見50選【完全網羅】
・自己肯定感が低い人をうざい・めんどくさいと感じる人の意見50選【完全網羅】
・【簡単】自己肯定感が低い人の特徴・原因・解決策【今すぐできる】
・【データ比較】日本人の自己肯定感はなぜ低いのか?【原因・理由は?】
・【自己肯定感】自己効力感・自己有用感との違いは?英語で表すと?
・バンデューラのボボ人形の実験と社会的学習理論、自己効力感を理解する。
自己肯定感の反対語の候補10個
反対語の候補を10個としましたが、正確には10以上あります。しかし、いくつかは頓珍漢な意見だったので、紹介はしますが、数としてカウントしていないものもあります。
1.自己否定感
自己否定感は、自分自身に対して否定的な感情や評価を抱く傾向を指します。
自己肯定感を「すべての自分を肯定すること」とするならば、成立するかもしれません。
自己肯定感を「ありのままの自分を受け入れること」とするならば、「否定的な自分も受け入れる」のが自己肯定感となるので、反対語とはならないでしょう。
また、自己肯定感が高ければ「そもそも自己否定なんてしない」と考える人もいるでしょう。
2.無力感
無力感は、自分の能力や影響力が不十分であると感じる状態です。
どちらかというと自己効力感の反対語と考えるほうがしっくりくるかもしれません。
自己効力感を単純に説明すると、「自分にもできる!」という感覚です。
自己効力感や無力感に関しては以下の記事を参考にしてください。
3.劣等感
劣等感は、他人と比較して自分が劣っていると感じる心理状態です。
自己肯定感の反対語というより、自己肯定感を低下させる一要素であると考えられます。
他人との比較と自己肯定感の関係については以下の記事をご参照ください。
4.ネガティブ
ポジティブの反対語ですから、自己肯定感の反対語と考えるのは難しいでしょう。
自己肯定感が下がった結果の感情であると考えられます。ネガティブな感情を持つことで、さらに自己肯定感が下がるという側面もあります。
5.孤立感(孤独感)
自分が社会的に孤立していると感じることを孤立感とするならば、自己肯定感の低下の要因であると考えられます。
また、自己肯定感が高い状態では同じ境遇にあったとしても、孤立感を感じないとも考えられます。
自己肯定感が高い場合、仮に一人ぼっちの境遇だとしても、「自己研鑽できる境遇である」「自分を見つめ直す時間である」「この時間も尊い」などと考えることができるからです。
6.自己不信感
自己効力感や自己信頼感の反対語であると考えられます。
自己効力感は自分にはできると思える感覚、自己信頼感は自分を信じられる感覚です。
自己肯定感を「自分を信じること」と考えるならば、反対語として割としっくりきます。
7.無価値観
自尊感情の反対語であると考えられます。
自尊感情は、自分には価値があると思える感覚です。
あるいは自己有用感の反対語と考えられます。
自己有用感とは、自分は何かの役になっているという感覚です。
8.自己嫌悪
自己肯定感が低まった結果、自己嫌悪に至ると考えられます。また、自己嫌悪をすることでさらに自己肯定感の低下につながります。
9.自己放棄
自分自身を無視したり、自己実現や幸福追求を放棄している状態です。
これも、自己肯定感の低下によって見られる現象です。
10.無信念感
自分自身や将来に対して信じることがないと感じる状態です。
自己信頼感の反対語であると考えられます。あるいは自己決定感の反対語であると考えられます。
11.その他の候補と自己肯定感の6つの「感」
その他、自己評価の低さ、自信の喪失、やる気の低下など、様々な候補があります。
自己肯定感の反対語や自己肯定感の低下している状態を考えるときには、中島輝氏が提唱する自己肯定感の6つの「感」に照らし合わせるとよいでしょう。
参考:『何があっても「大丈夫。」と思えるようになる自己肯定感の教科書』
- 自尊感情 …自分には価値があると思える感覚
- 自己受容感…ありのままの自分を認める感覚
- 自己効力感…自分にはできると思える感覚
- 自己信頼感…自分を信じられる感覚
- 自己決定感…自分で決定できるという感覚
- 自己有用感…自分は何かの役になっているという感覚
今回はここまでです。
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