ロボット恐怖症とは?
ロボットに恐怖する原因は?
関連する心理現象は?
そんなあなたの疑問にお答えする3分で読めるショート記事です。
本記事では人がロボットに恐怖する心理を、様々な心理現象や不安障害の解説とともに探求していきます。
✓恐怖症一覧
✓本記事のテーマ
【ロボット恐怖症】ロボットが怖い?その原因を徹底解説!
✓本記事でわかること
ロボット恐怖症とは/不気味の谷現象とは/自動人形恐怖症、機械恐怖症、科学技術恐怖症との関連など
1.ロボット恐怖症とは?
ロボット恐怖症とは、ロボットに対して不合理な恐怖を抱く症状です。
ロボット恐怖症は正式な医学や心理学の診断名ではなく、ロボットに恐怖、嫌悪する人の一般的な心理を指し示す言葉です。
次の章以降、人がロボットに恐怖する心理について解説していきます。
2.不気味の谷現象とは?
不気味の谷現象とは、人がロボットに恐怖する心理を説明する、1970年にロボット工学者の森政弘さんが提唱した理論です。
不気味の谷現象と簡単に説明すると次のようになります。
- ロボットの造形が人に近づいていくと、好感度が増していく。
- しかし、あるところまで人に近づくと、一気に好感度が急落し、嫌悪感や恐怖感が生じる。
- ふたたびロボットの造形が人に近づくと、ふたたび好感度が増していく。
- 好感度の急落、急増している様子をグラフで示すと谷のような形状が現れることから、不気味の谷現象と呼んだ。
人はほとんど機械に近いロボットには恐怖を抱きません。
また、ほとんど人と見分けがつかないロボットにも恐怖を抱きません。
しかし、一見人に見えるが、良く見るとロボットである……このようなロボットに対して極端な嫌悪や恐怖の感情を抱くということです。
この、極端なマイナス感情のピークを、不気味の谷と呼んだのです。
3.関連する恐怖症
ロボットに恐怖する心理を説明する恐怖症には、様々なものがあります。
①自動人形恐怖症
自動人形恐怖症とは、腹話術、マネキン、蝋人形、ロボットなど、動く、あるいは動きそうな人形に恐怖する症状です。
自動人形に恐怖する原因として、脳の混乱が挙げられます。
自動人形を人と認識すると同時に、人とは違うものであるとも認識します。
この相反する情報によって脳が混乱し、恐怖や不快感、嫌悪感を抱くという考えです。
②機械恐怖症
機械恐怖症とは、機械装置に対して恐怖を抱く症状です。
この恐怖症は、自動車、エンジン、工場の設備、ロボット、重機、電子機器など、機械や機械類に関連する様々なものに対して現れます。
機械恐怖症を抱く人は、機械を権力や達成の象徴と見なし、それに対して自分が性的無能で経済的不適合であると考えます。
この考えは、産業革命における機械化に対する反応として18世紀以降に登場したと考えられています。
③科学技術恐怖症
科学技術恐怖症は、科学技術やテクノロジーに対する恐怖や抵抗感を表す言葉です。
新しい技術やデジタル製品に対して過度は懸念を抱き、様々な工業製品、IT機器、ロボットやアンドロイドなどが恐怖の対象になります。
時代の変化に取り残されることへの懸念が科学技術恐怖症を引き起こす要因になります。
さて、今回はロボット恐怖症についてでした。
一般的な恐怖症の治療法についてはこちら
その他の恐怖症は以下の記事からご確認ください。
今回はここまでです。
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