【嫌いな音と音嫌悪症】なぜ音が不快なのか?人が苦手とする音50選

嫌い・苦手
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知りたガリお
 

人が嫌う音にはどのようなものがある?
音嫌悪症(ミソフォニア)が嫌う音にはどのようなものがある?

そんなあなたの疑問にお答えします。

嫌いな音の中には黒板をひっかく音のように誰もが嫌う音の他、他の人には気にならないのに音嫌悪症の人にとっては許せないような類の音もあります。

なので、誰もが嫌う音と特定の音を区別して考えなくてはいけません。

そのために、まずは特定の音を嫌う人の説明を簡単にした後に、タイプ別に「嫌いな音」を紹介していきます。

最後に、嫌いな音への対処法を紹介します。嫌いな音のみを知りたい人は、第一章は飛ばしてください。

それでは始めます。

✓本記事のテーマ

【嫌いな音と音嫌悪症】なぜ不快なのか?人が苦手とする音50選

✓本記事でわかること

【嫌いな音】音嫌悪症/聴覚過敏/条件付けと認知の歪み/誰もが嫌う音/音嫌悪症の人が嫌う音/嫌いな音への対処法

嫌いな音と音嫌悪症

1.なぜ特定の音が嫌いなのか?

①音嫌悪症

音嫌悪症(ミソフォニア)とは、特定の音に強い不快感や嫌悪感を抱く症状です。

特に同じ音が繰り返されると不快感や嫌悪感が増幅し、音がしていないときでも「次はあの嫌な音がいつくるのだろう?」と不安になります。

音嫌悪症の人にとっては不快な音を無視することができず、その音を強く意識してしまいます。

音から逃れる術はその場から逃げ出すか音を止めさせるしかなく、しばしば音を発する者に対して攻撃的になってしまいます。

音嫌悪症の人は「我慢強くない」「わがまま」「神経質すぎる」と言われることが多く、周囲から理解されないことがしばしばです。

②聴覚過敏

聴覚過敏の人は音が大きく聞こえ過ぎてしまいます。

そのため、少しの音でびっくりしたり、周囲のざわつきが大きく聞こえ過ぎて目の前の人の会話が聞こえなかったりします。

聴覚過敏は音嫌悪症と混同されることが多いですが、大きく異なります。

聴覚過敏と異なり、音嫌悪症は特定の音に反応します。

例えば音嫌悪症の人は、テレビの大きな音は平気なのに、人のヒソヒソと話す声が苦手だったりします。

③条件付けと認知の歪み

例えば親との人間関係が劣悪だったとします。

その親が「くちゃくちゃ」と音を立てて食事をする人だったとします。

すると、「くちゃくちゃ音」を聞くと最悪な親を思い出すなど、「くちゃくちゃ音」と「最悪な気分」が結びつくという条件付けがなされてしまうことがあります。

このような条件付けが原因で、特定の音が嫌いになっている可能性があります。

また、認知の歪みが生じている可能性もあります。

例えば煽り運転をする人は、煽る相手を過剰に敵視してしまいます。

少し車間が狭くなっただけで「あ、こいつわざと嫌がらせしてるわ、完全に喧嘩売られた、頭来た!」などと思ってしまいます。

このようになんでもかんでも相手が敵に見えてしまう状態を、敵意帰属バイアスといいます。

このような認知の歪みが生じることで、「わざと音を立てられている」などと勘違いしている場合もあります。

  • 条件付けに関連する全記事はこちら
  • 認知の歪みに関連する全記事はこちら

2.誰もが嫌う音

①ひっかき音や金属音

  • 黒板をひっかく音
  • 発泡スチロール同士がこすれる音
  • 油性マーカーで書くときの音
  • 机を引きずる音
  • 自転車のブレーキ音
  • ガラスを引っかく音
  • 歯医者の治療音

ひっかき音は「嫌いな音ランキング」で上位を独占します。

ひっかき音は振動数が大きいため、脳が揺らされる感覚がします。

  • 小銭同士がぶつかる音
  • 扉を開けたときのキーッという音
  • フォークとスプーンがぶつかる音

金属音も嫌いな人が多い音です。

ただし、ひっかき音と比べると気にならない人も多いようです。

②大きすぎる音

  • 雷の音
  • 花火の音
  • 風船が割れる音
  • クラッカーの音
  • 運動会のピストル音
  • 大きなテレビの音
  • 電車の音
  • 車のクラクション

嫌いな理由として「びっくりする」「会話が聞こえない」などが挙げられます。

また、「不吉な予感がするから雷が嫌い」「事故にあったことがあるから車の音は聞くだけで怖い」といったように、何らかの心理的な原因がある場合もあります。

③その他の音

  • 蚊のブーンという羽音
  • ハウリング音
  • 赤ちゃんの泣き声
  • ペットの鳴き声
  • 怒鳴り声

これらも「嫌いな音ランキング」でたびたび登場するものです。

3.音嫌悪症の人が嫌いがちな音

音嫌悪症の人が嫌いがちな音を列記します。

リストを見てもらえるとわかると思いますが、人が出す音がほとんどです。

ちなみにとある音嫌悪症の人に何個当てはまるか聞いてみたところ、「歯磨きのシャカシャカ音」「飲み込むときの喉の音」以外全部苦手だそうです。

みなさんは何個当てはまりますか?

  • 鼻をすする音
  • 鼻をかむ音
  • 鼻息
  • いびき
  • 咳・咳払いの音
  • くしゃみ
  • ゲップ
  • 咀嚼音
  • 飲み込むときの喉の音
  • 飴を舐める音
  • 歯磨きのシャカシャカ音
  • 舌打ち
  • 引き笑い
  • 手を叩く音
  • 上ずった喋り声
  • 独り言
  • ヒソヒソ話
  • 鼻歌
  • 口笛
  • 貧乏ゆすりの音
  • 骨を鳴らす音
  • 歯と歯が当たる音
  • 足音
  • パソコンのキーボードを叩く音
  • マウスで机を叩く音
  • コップを置く音
  • ペンを落とす音
  • ボールペンのノック音
  • 食器をガチャガチャ洗う音
  • 扉や引き出しを閉める音
  • ビニールのカサカサ音
  • 新聞のガサガサ音
  • スマホの通知音
  • インターフォンのベル音
  • イヤフォンから漏れる音

4.嫌いな音の対処法

①音を聞こえなくする

耳栓をする、音楽を流すなどが挙げられます。

ノイズキャンセリングイヤフォンもオススメです。

下のSONYの商品ぐらいの価格帯のものだと不快音が完全シャットアウトできて最強です。

②逃げる

その場から離れる、個室にこもるなどです。

例えば電車の中でうるさい乗客がいたときは、我慢せずさっさと隣の車両に移った方がよいです。

③専門家を頼る

あえて苦手な音を聞きまくることで耐性をつけるという方法が考えられます。

このような方法を暴露療法といいます。

ちなみに、ピエル恐怖症のジョニーデップは部屋にあえてピエロを飾っているのだとか。これも暴露療法の典型です。

また、認知行動療法を取り入れるのもおすすめです。

ある音にマイナスイメージが結びついているならばプラスイメージと置き換える。

ある音に対して認知の歪みが生じているならばその歪みを解消する。

このような方法が考えられます。

いずれにしても自己判断は危険なので、必ず専門家を頼るようにしましょう。

今回はここまでです。

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