病院恐怖症とは?
症状や特徴は?
原因や克服法は?
そんなあなたの疑問にお答えします。
私たちが病気を患った時、無くてはならない医療機関。
しかしながら、そんな病院に対して、強い恐怖を抱く人がいます。
実際に入院をしなくてはいけない場合、入院直前まで強い不安や恐怖を抱くことは一般的な心理です。
ある意味、誰にでも生じる恐れがあるのが、病院に対する恐怖であるといえるでしょう。
本記事では、病院恐怖症の原因や症状、特徴、克服法について解説します。
また、死恐怖症や外傷恐怖症など、関連する様々な恐怖症についても解説します。
✓恐怖症一覧
✓本記事のテーマ
【病院恐怖症】病院が怖い!病院が嫌い!病院が苦手!
✓本記事でわかること
1.病院恐怖症とは?
病院恐怖症(Nosocomephobia)とは、病院に対する不合理な恐怖を示す症状です。
病院に行きたくない、病院に行くと強い不快感が生じるなどの症状が現れます。
リチャード・ニクソン元アメリカ大統領が罹患していたとされる恐怖症で、1974年に血栓を患った際、「病院に行ったら二度と生きて帰れない」と考えて通院を拒否したそうです。
この例からもわかるように、病院恐怖症は医療機関への不信感が根底にあります。
医療事故のニュースや医療現場へのメディアの偏向報道などが原因となり、このような医療機関への不信感が生じると考えられます。
また、病院での嫌な思い出、例えば手術の失敗、家族の死などがトラウマとなって病院恐怖症が発症することもあります。
2.病院恐怖症の症状と特徴
病院恐怖症の症状や特徴には以下のようなものが挙げられます。
- 病院に対して強い不安や恐怖を覚える。
- 病院について考えると息切れ、動悸、心拍数の増加などの身体症状が生じる。
- 病院を避けて生活している。
- 医療機関に対して強い不信感がある。
- 西洋医学に否定的である。
- 医療ミスを恐れる。
- 病院に通うと病気が悪化すると考える。
- 病院と死が強く結びついている。
3.関連する恐怖症
病院恐怖症に関連する恐怖症をいくつか挙げます。
①疾病恐怖症
疾病恐怖症とは、自身の健康に過度の恐れを抱く症状で、癌恐怖症、エイズ恐怖症、精神病恐怖症、心臓病恐怖症などがあります。
疾病恐怖症の人は病気に対して強い不安と異常な関心を示し、しばしば医師の診断に反発します。
例えば癌では無いと診断された場合、医師の診断が誤っていると考え、自分が癌を患っていると強く主張することがあります。
②外傷恐怖症
外傷恐怖症とは、怪我をすることを病的に恐れる症状です。
女性に罹患者が多く、血液や注射器、怪我や病院など外傷を連想するものを恐れます。
注射や手術による外傷が怖く、医療機関の受診を避けることがあります。
③血液恐怖症
血液恐怖症とは、血液や出血を極度に恐れる症状のことです。
外傷恐怖症と同様、女性に罹患者が多いとされています。
過去の怪我や出血を伴うメディアの衝撃的な映像などが発症原因になります。
人は赤い色を本能的に恐れることから、血液に恐怖しているのだとする説もあります。
④血圧測定恐怖症
血圧測定恐怖症とは、血圧測定を過度に恐れる症状です。
血圧不安症と呼ばれることもある恐怖症で、わずかな血圧の変化から病気を過度に恐れます。
血圧測定を避けるために、医療の診察や検査を拒否するなどの回避行動が見られます。
⑤疼痛恐怖症
疼痛恐怖症とは、痛みに対して異常な恐怖を示す症状です。
疼痛恐怖症の人は、痛みを経験することに対して強い不安や恐怖を感じ、それを避けようとする傾向があります。
そのため、事故の危険がある場所や痛みが伴う恐れがある場所、例えば高所や病院などを避けることがあります。
⑥死恐怖症
死恐怖症とは、死や死を連想するものを恐れる症状です。
病院は日常的に死と隣り合わせであるため、死恐怖症の人にとっては病院が恐怖の対象になる場合があります。
4.病院恐怖症の克服
病院恐怖症は医療機関への不信感、トラウマなど精神的な部分に起因することが多い恐怖症です。
病院に対する恐怖は、重篤な病気に対してさえ医療行為を避けることにつながり、生命の危険につながる恐れがあります。
しかしながら、病院に対する恐怖は根深いものがあり、強烈な信念のもとに病院を毛嫌いしている場合があります。
一般的な治療法としては、病院に対する考え方をポジティブなものに置き換え、不合理な恐怖を解消していくことを目指す手法が適すると考えます。
例えば、認知行動療法などです。
一般的な恐怖症の治療方法はこちらでご確認いただけます。参考にしてみてください。
その他の恐怖症は以下の記事からご確認ください。
今回はここまでです。
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