新奇恐怖症(ネオフォビア)/食物新奇恐怖症(フードネオフォビア)

恐怖症
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知りたガリお
 

新奇恐怖症とは?
食物新奇恐怖症とは?

そんなあなたの疑問にお答えします。

海外に行ったら日本とは異なる文化に衝撃を覚えた、旅行先で環境が変わると寝付けなくなる……

初めての人間関係、初めての挑戦が恐怖でしかない……

新しい物より古い物の方が安心、現状に変化が生じると強いストレスを感じる……

これらは新奇恐怖症が関連しています。

新奇恐怖症の中には食物新奇恐怖症というものもあります。

食べたことがない食品へ強い恐怖感を示す症状で、昆虫食への嫌悪が典型です。

本記事では新奇恐怖症の解説とともに、人が新しい物に恐怖する原因などを、実例を交えながら解説していきます。

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新奇恐怖症(ネオフォビア)/食物新奇恐怖症(フードネオフォビア)

✓本記事でわかること

新奇恐怖症とは/新奇恐怖症の原因/食物新奇恐怖症とは/好き嫌いの克服など

1.新奇恐怖症とは?

新奇恐怖症(Neophobia、ネオフォビア)とは、新しい環境や体験、初対面の人などに恐怖する症状です。

初めての事に抵抗が生じるというのは、ほとんどの人が大なり小なり持っている感覚ですが、その度合いが強いのが新奇恐怖症です。

ネオフォビアとう言葉は、ギリシャ語の「新しい、若い」を意味するneosと、「恐怖」を意味するphobiaに由来します。

新奇恐怖症の人は変化を恐れるため、行動に制限がかかる場合があります。

例えば新しい土地に訪れるのが苦手な場合は旅行を避けたりしますし、新しい人間関係が苦手な場合はビジネスの新規プロジェクトを避けたりしてしまいます。

また、ファッションやテクノロジーにおいても新しいものを拒絶する傾向にあるので、昔から使っている物、古くからある物に固執してしまうことがあります。

2.新奇恐怖症の原因

日常で物事を判断する際、リスクが生じる変化を避ける傾向にあります。新たな変化には相応のストレスが生じるからです。多くの場面で、危険を避けて現状維持を選択するのです。

このような心理効果を現状維持バイアスといい、この度合いが強いと新たなチャレンジやルーティンからの脱却を妨げることになります。

この現状維持バイアスが強く生じやすい場合、新奇恐怖症につながりやすくなります。

また、何らかの変化が生じたとしても、人は経験上、やがて慣れることを知っています。この感覚が欠如していて、わずかな変化を極端に恐れる人ほど新奇恐怖症になりやすいといえます。

典型は小さな子供です。例えば初めての場所に行ったときに不安で泣き出してしまう子がいます。大人の場合、初めての場所に行ったとして、多少の違和感は感じるものの恐怖するまでには至りません。

このように、幼少期で特に強く現れるのが新奇恐怖症です。多くは成長とともに改善しますが、中には改善することなく大人になってしまう場合もあります。

3.食物新奇恐怖症とは?

初めての職場で強く緊張する、旅行先では寝られない、初めて会った人と緊張して話すことができない……

誰でも起こりやすい出来事です。しかし、恐怖に至る場合は稀です。

ところが、多くの人が新しい食べ物を初めて食べる局面では多少なりとも恐怖するものです。

恐怖症の中にキノコ恐怖症という珍しいものがあります。

キノコ恐怖症の人は、キノコの毒々しいフォルム、キノコが密集している様子などに恐怖することがあります。

これらには色恐怖症集合体恐怖症などが関係しています。

一方、キノコに恐怖する心理として、食べるのが怖いというものがあります。

キノコに限らず何か特定の食べ物を食べることに強い嫌悪を示す場合は、食物新奇恐怖症(FoodNeophobia、フードネオフォビア)が原因の場合があります。

人は想像がつかない未知なるものに恐怖することがあります。特に食物の摂取は生命の危険につながることがあるため、本能的に人は未知なるものを食べる事を嫌悪する傾向にあります。

食物新奇恐怖症の典型は昆虫食の嫌悪です。近年、昆虫食が話題になることが多いですが、昆虫食を嫌悪する原因として食物新奇恐怖症という言葉がちらほらと聞かれるようになりました。

アロエ、タピオカなど、目新しい食品が突然として流行することはあるのですが、その一方で新たな食品の流行に嫌悪感を示す人が一定数います。

これらの人の心理には食物新奇恐怖症が関連していると考えられます。

また、食べ物の好き嫌いにも食物新奇恐怖症が関係しているとされていて、その原因となるのは親の過剰なまでの保守的な食事選択です。

幼児は親の食べ物の好みを注意深く見ており、親がいくつかの食べ物を避ける傾向がある場合、子供も特定の食べ物を避けるようになる場合あります。

なお、食物新奇恐怖症になると新しい食べ物を試すことに抵抗するだけでなく、初めて食べる食事への満足度が低下することがわかっています。

また、離乳食からの切り替わりのタイミングがうまくいかず、幼児の食物新奇恐怖症が発症するという指摘もあります。

この場合、嫌いな食べ物を食べないことに対して叱ったり罰を与えることは逆効果で、子供が嫌いな食品を親がおいしそうに食べる姿を見せたり、子供が嫌いな食べ物を食べた場合に褒めるなどポジティブな報酬を与えることが、好き嫌いの克服には有効です。

さて、今回は新奇恐怖症と食物新奇恐怖症という非常に珍しい恐怖症についてでした。

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今回はここまでです。

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