血圧測定恐怖症・血圧不安症とは?
血圧測定の何が怖いの?
克服法はある?
そんなあなたの疑問にお答えします。
本記事では血圧測定恐怖症や血圧不安症の他、疾病恐怖症との関連なども解説しています。
※血圧に関する書籍はこちら
✓恐怖症一覧
✓本記事のテーマ
【血圧測定恐怖症・血圧不安症】血圧測定の何が怖いのか?克服法は?
✓本記事でわかること
血圧測定恐怖症・血圧不安症とは/典型症状/恐怖の原因/克服法など
血圧測定恐怖症・血圧不安症
1.血圧測定恐怖症・血圧不安症とは?
「血圧不安症」、「血圧恐怖症」、および「血圧測定恐怖症」といった用語は、一般的な医学的な診断や疾患としては存在しません。
これらの用語は、一般的に医学的な文脈では使用されず、正式な診断ではありません。
しかし、個人が血圧測定や自身の血圧に対して異常な恐怖や不安を感じることはあります。
自身の血圧に不安を感じる症状を血圧不安症とするならば、その症状の中に血圧測定に対する不安が含まれます。
従って、以下では血圧不安症として解説していきます。
また、血圧不安症は疾病恐怖症と共通している心理があると考えられます。
疾病恐怖症(Nosophobia)とは、自身の健康に過度の恐れを抱く症状で、癌恐怖症、エイズ恐怖症、精神病恐怖症、心臓病恐怖症などがあります。
血圧不安症の人は、血圧の不調を特定の病気に結びつける傾向があり、また、わずかな体調の変化を血圧の影響であると考える傾向があります。
これは疾病恐怖症の典型症状です。例えば癌恐怖症の人は、腹痛が生じれば大腸癌、皮膚に発疹が生じれば皮膚癌を疑ってしまう場合があります。
疾病恐怖症については、以下の記事をお読みください。特定の病気に対する不安症のまとめ記事にもなっています。
また、血圧恐怖症に関連する恐怖症として、血液に恐怖する血液恐怖症というものがあります。
こちらは、以下の記事をお読みください。簡単に血液恐怖症も診断できます。
2.血圧不安症の症状
血圧不安症の症状には、次のようなものがあります。
- 血圧を測定することに対する強い不安や恐怖感
- 常に自身の血圧を気にしすぎて心配する
- 血圧が正常範囲内であっても、常に高血圧を心配する
- 血圧測定前に緊張や不安を感じ、測定中に心拍数が上昇する
- 血圧測定を避けることによる生活の制限
自身の血圧に対する不安は、先述の疾病恐怖の心理で説明することができます。
次章においては、血圧測定の恐怖についてまとめます。
3.血圧測定の何が怖いのか?
血圧測定に恐怖する症状には、次のようなものがあります。
- 血圧を測定することに強い恐怖感
- 血圧測定が近づくと不安や緊張が高まる
- 血圧測定時に身体的な症状(心拍数の増加、手の震え、呼吸の乱れなど)が現れる
- 血圧測定を避けるために医療の診察や検査を拒否することがある
血圧測定に恐怖する原因には、次のようなものがあります。
- 痛みや不快感への恐れ
- 医療環境への恐れ
- 過去のトラウマ
血圧測定には通常、上腕部に圧力をかけるためのブラッドカフと呼ばれる袖状の装置を使用します。このカフが膨らむと、一部の人には痛みや不快感を引き起こすことがあり、それが恐怖症の原因となることがあります。
また、医療施設での診察や検査に対する一般的な不安感や緊張感も、血圧測定が恐怖される理由の一つになる場合があります。
さらに、高血圧による大病、血圧測定に関する嫌な思い出など、過去の負の経験が、将来の血圧測定に対する不安を引き起こすことがあります。
4.血圧不安症の克服法
血圧不安症を疾病恐怖症の一つと捉えると、克服法として徹底的な検査が挙げられます。
疾病恐怖では些細な変化を何らかの病気に結びつける傾向にあるため、自身が納得いくまで徹底的に調べることが重要です。
その他、血圧に対する誤った誤解を解くための認知行動療法、血圧測定に慣れるための曝露療法なども有効です。
一般的な恐怖症の治療法はこちら
その他の恐怖症については以下の記事からご確認ください。
今回はここまでです。
※血圧に関する書籍はこちら
コメント