留守番恐怖症とは?
留守番恐怖症とパニック障害の関連は?
留守番恐怖症の治療方法は?
そんなあなたの疑問にお答えします。
本記事では留守番恐怖症の症状や心理について、パニック障害と関連させながら解説していきます。
後半では治療法や、克服に役立つ書籍の紹介をしています。
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【留守番恐怖症】パニック障害の人が苦しむ一人になるのが怖い症状
✓本記事でわかること
留守番恐怖症とは/パニック障害との関連/治療法/オススメ本の紹介
留守番恐怖症とパニック障害
1.留守番恐怖症とは?
留守番恐怖症(home-alone-phobia)は、家にいることを非常に恐れる症状です。
留守番恐怖症には以下の症状が伴います。
- 孤独感:一人で家にいることが非常に孤独に感じられ、不安や恐怖が生じる。
- 不安感:家にいると、異常な不安感や緊張感を感じる。
- 恐怖感:一人でいることに対する恐怖感が非常に強いため、他の人と一緒にいることを好む。
具体的な留守番恐怖症の例として、以下のようなケースが挙げられます。
- 家族の帰りが遅くなると急に不安になる。
- 一人で留守番中に知らない人が来そうで怖い。
- 一人で留守番中に何らかの発作が起きないか不安。
- 一人の留守番中に子供やペットに何かが起こらないか不安。
- 留守番中になる電話が怖い。
また、一人になりたいのに、いざ一人になると恐怖が生じるという人もいます。
極端なケースだと、誰かの姿が少しでも見えなくなるだけで耐えられないという事もあります。
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2.留守番恐怖症とパニック障害の関連
パニック障害の人は留守番恐怖症になりやすい傾向にあるとされています。
一人の時にパニック発作が出ないか不安になってしまうのです。
また、自宅にいること自体がパニック発作を引き起こすトリガーになることもあります。
以下、パニック障害と留守番恐怖症の関連について解説します。
①パニック発作の経験
パニック障害を持つ人が予測不能なタイミングでパニック発作を経験したとします。これらの発作は通常、非常に不快な身体的な症状と強い不安を伴います。
②特定の場面と関連
この発作が自宅で起こったとします。これにより、自宅にいることそのものがパニック発作のトリガーと結びついてしまう可能性があります。
③留守番恐怖症の症状
この人は次第に、自宅に一人でいることに対する恐怖感を発展させるかもしれません。自宅でのパニック発作を避けるために、他の人と一緒にいることを好むようになり、一人でいることを避けるようになります。
④過度な心配と回避行動
この人は、自宅で一人でいることに対する過度の心配と不安を抱き、恐怖感が強まります。留守番恐怖症の症状が進行すると、この人は自宅を避けるようになります。外出していても、一人での行動に強い不安が伴います。
3.留守番恐怖症の治療
恐怖症の一般的な治療法は曝露療法です。留守番恐怖症の例でいうと、一人でいることに少しずつ慣れ、その時間を延ばしていくというものです。
この際に、重要なポイントが3つあります。
- いきなり無理をしない。
- いつでも助けを呼べる状態で治療を行う。
- 自己判断によって治療を行わない。
いきなり完全に一人の状態に自分をさらすなどは避けるようにします。
また、いつでも中断でき、いつでも誰かに助けを呼べる状態を担保します。これが、「何か起きても大丈夫」という安心につながります。
治療の際は、自分の気持ちを書き出したり、一人で耐えられる時間を記録するなどして状況を客観視すると良いでしょう。
ただし、自己判断による治療は禁物です。不適切な曝露療法は症状を悪化させる恐れがあるからです。必ず専門家に相談の上、保護者がいる状態で行うようにしましょう。
また、ライフラインを確保することや孤独というものに対する誤解を解くことも重要です。
以下、留守番恐怖症の治療に役立ちそうな本を紹介します。気になるタイトルのものがあれば読んでみてください。
一般的な恐怖症の治療はこちら
その他の恐怖症は以下の記事よりご確認ください。
今回はここまでです。
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