爬虫類恐怖症とは?
爬虫類の何が怖いの?
原因や症状、克服法は?
そんなあなたのための記事です。
本記事では動物恐怖症の中の爬虫類恐怖症について、原因や症状、克服法などを解説しています。
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【爬虫類恐怖症】ヘビやトカゲ、カメが怖い!爬虫類に恐怖する原因や典型症状とは?
✓本記事でわかること
爬虫類恐怖症とは/爬虫類恐怖症の症状や特徴/爬虫類や両生類に恐怖する原因/爬虫類恐怖症の克服
1.爬虫類恐怖症とは?
爬虫類恐怖症(Herpetophobia)とは、爬虫類に対して不合理な恐怖を抱く症状です。
「Herpeto」は這い回るものという意味を持ち、爬虫類だけでなくカエルなどの両生類まで恐怖の対象に含めることがあります。
爬虫類にはヘビ、トカゲ、カメ、ヤモリ、イグアナ、カメレオンなど、両生類にはカエル、イモリ、サンショウウオなどがいます。
これらを全般的に恐怖する場合もあれば、特定の動物にのみ恐怖する場合があります。
特に多いのはヘビ恐怖症とカエル恐怖症で、動物恐怖症の中でもメジャーな症状です。
2.爬虫類恐怖症の症状や特徴
爬虫類恐怖症の症状や特徴には以下のようなものがあります。
- 爬虫類に対して強い不安や恐怖が生じる。
- 爬虫類に直面すると身体症状(心拍数の増加、息切れ、動悸、パニック発作など)が生じる。
- 爬虫類を見ることも触ることもできない。
- 爬虫類のことを考えるだけで不快感が生じる。
- 爬虫類を避けて行動する。
爬虫類に対する恐怖の諸症状の結果、爬虫類を避けて行動するようになります。
爬虫類が出る可能性がある場所を避けて通行する、特定の環境付近での居住を避けるなどです。
ひどい場合は爬虫類との遭遇を恐れ、外出の一切を避け、結果として引きこもりになってしまう場合もあります。
3.爬虫類や両生類に恐怖する原因
ここでは爬虫類や両生類に恐怖する人の一般的な原因や心理を解説します。
①トラウマ
ヘビに噛まれた、カエルの死骸を見て恐怖した、爬虫類を題材にしたホラー映画を見たなど、爬虫類や両生類に関する恐怖体験が爬虫類恐怖症の原因になることがあります。
動物恐怖症は、その動物に対する何らかのトラウマが原因になって発症することが多いです。
②遺伝的要因
親が爬虫類恐怖症の場合、子供にその気質が引き継がれる場合があります。
一般的に親と子供は心理傾向が似ているため、同じ恐怖症を罹患することは不思議なことではありません。
また、親の爬虫類恐怖症としての言動が子供に影響を与え、爬虫類に対してネガティブな印象を抱く可能性があります。
例えば親がヘビが苦手で、ヘビは猛毒を持ち危険で害のある動物であるという信念が強い場合、子供がヘビに対して悪い印象を抱く可能性が高まります。
③質感への恐怖
爬虫類の鱗で覆われた表皮、両生類の粘液に覆われた皮膚など、爬虫類や両生類の質感に恐怖する場合があります。
ちなみに私はカエル恐怖症ですが、カエルのヌメヌメとした質感が苦手です。
また、カエルの中でヒキガエルなどの体表がゴツゴツとしたカエルも苦手です。
これは、集合体恐怖症が関連しており、表面のイボイボに対して強い不快感が生じます。
集合体恐怖症の人は、爬虫類や両生類の卵の集まりにも恐怖することがあります。
④毒・病原菌・不潔感への恐怖
爬虫類や両生類の中には猛毒を持つ種もいるため、その影響で爬虫類や両生類全般を恐怖する場合があります。
また、爬虫類や両生類を触ることで体に皮膚疾患(かぶれ、イボなど)が生じると信じている人は思いのほか多くいます。
これらの考えは、爬虫類や両生類が不潔で病原菌の温床であるという信念に基づく場合があります。
⑤メディアの影響
動物恐怖症はしばしば、メディアによって誇張されたその動物に対するマイナスイメージによって引き起こされます。
その他の爬虫類や両生類に恐怖する原因については、以下のヘビ恐怖症かカエル恐怖症の記事をお読みください。
動物の毒性に対する過剰報道や、動物を題材にしたホラー映画や小説などの影響も考えられます。
4.爬虫類恐怖症の克服
爬虫類恐怖症に限らず、動物恐怖症の治療法として最も一般的なのは、曝露療法です。
この治療法では、自身を恐怖の対象物にさらし、少しずつ恐怖刺激を与えて慣れていくというものです。
例えばヘビ恐怖症の場合は、ヘビのイラストを見るところから始め、慣れたら写真、映像へとステップアップしていきます。
また、ヘビに触ることができない場合は、ぬいぐるみを触るところから始めます。
このようにして、恐怖の対象物に対して少しずつ耐性をつけていくことを目指します。
この際、爬虫類に対して誤った認識を持っている場合は、偏見や先入観といった誤謬を解消することも重要です。
動物恐怖症はしばしば、その動物に対する誤った考えによって引き起こされるからです。
一般的な恐怖症の治療法についてはこちらをご確認ください。
その他の恐怖症は以下の記事からご確認ください。
今回はここまでです。
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