接触恐怖症とは?
症状や特徴は?
原因や克服法は?
そんなあなたの疑問にお答えする3分で読めるショート記事です。
日常生活で当たり前のように繰り広げられるコミュニケーションや触れ合い。
しかし、中にはそれが苦痛となり、強い恐怖を引き起こす人々がいます。
そんな中で注目されるのが、接触恐怖症(Haphephobia)です。
本記事では、この恐怖症に悩む人々の心理に迫りつつ、その症状や原因、そして克服法を解説していきます。
✓恐怖症一覧
✓本記事のテーマ
【接触恐怖症】触られるのが怖い!触られるのが苦手!
✓本記事でわかること
接触恐怖症とは/接触恐怖症の症状や特徴/接触恐怖症の原因/接触恐怖症の克服など
1.接触恐怖症とは?
接触恐怖症(Haphephobia)は、他者との接触に対して強い恐怖を感じ、その接触を避ける傾向が見られる恐怖症の一つです。
赤の他人など馴染みのない人に対してだけでなく、家族であっても症状が現れることがあり、その対象は個人によって異なります。
接触恐怖症という言葉は正式な医学や心理学の用語ではなく、一般的に触られるのが嫌いな人、触られるのが苦手な人の心理を指します。
頭や肩を触られたりすることに対して嫌悪感を抱くケースが多く、その他、手を握られたり抱きしめられたりすることに強い恐怖を抱きます。
2.接触恐怖症の症状と特徴
接触恐怖症の典型的な症状は、接触を想像するだけで不快感が生じることです。
実際に触られると、息切れ、動悸、心拍数の増加、過呼吸、吐き気、蕁麻疹などが現れ、極端な場合には失神やパニック発作を引き起こすことがあります。
また、接触に対する強い回避行動が見られるのも特徴です。
例えば人と離れてコミュニケーションをとったり、人混みを避けたりなどです。
極端な場合は、人との接触を完全に遮断し、引きこもりなどの回避行動が見られます。
その他、満員電車、美容院、病院など、人に触れられる可能性のあるシーンで症状が悪化することがあります。
3.接触恐怖症の原因
接触恐怖症は赤の他人、特に異性や外国人に対する恐怖が顕著であるとされています。
しかし、家族や恋人に対しても症状が現れることがあり、接触恐怖症の原因は個人差があり多岐に渡ります。
接触恐怖症の原因として、対人恐怖症や過去のトラウマ体験(虐待、性暴力など)が原因として指摘されています。
その他、関連する症候群を事象にまとめます。
4.関連する症候群
接触恐怖症と関連する不安障害や恐怖症には以下のようなものがあります。
①強迫性障害(OCD)
強迫性障害の人は、触られるなど、自分ではコントロールできない状況にストレスを感じることがあります。
②心的外傷後ストレス障害(PTSD)
トラウマになるような出来事を経験したり、目撃したりすることから接触恐怖症になる恐れがあります。
主なトラウマとして、虐待や性暴力被害など、身体的な接触を伴う過去の苦しい体験が挙げられます。
③群衆恐怖症
群衆恐怖症(Ochlophobia)とは、群衆など人の集団に恐怖する症状です。
人混みを極端に嫌悪する場合は、群衆恐怖症に罹患している可能性があります。
④不潔恐怖症
不潔恐怖症(Mysophobia)とは、汚染と細菌に対して病的な恐怖を示す症状です。
不潔恐怖症は精神障害の一つで、強迫性障害として知られています。
不潔恐怖症は重度の潔癖症のことであり、罹患者は人との接触を避ける傾向にあります。
⑤細菌恐怖症
細菌恐怖症(Germophobia)とは、細菌に対して異常な恐怖を抱く症状です。
不潔恐怖症の根拠となるような恐怖症で、ありとあらゆるものを細菌の感染源と考える傾向にあります。
5.接触恐怖症の克服
接触恐怖症の克服法には、認知行動療法が一般的に用いられます。
具体的には、曝露療法を通じて実際に触れられても何も起きないことを確認し、徐々に恐怖を軽減させていくアプローチです。
同時に抗うつ薬や抗不安薬の使用も考慮されることがあります。
また、個々のケースに合わせたアプローチが必要であり、専門家のサポートが重要です。
一般的な恐怖症の治療法についてはこちら
その他の恐怖症は以下の記事からご確認ください。
今回はここまでです。
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