【ハロー効果の真実】イケメンや美人は本当に得をするのか?【衝撃的な事実…】

心理学の応用
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しか馬男
 

ハロー効果とイケメン・美人の関連性は?
容姿が良くないと損をする?

そんなあなたのための、「ハロー効果」と「イケメン・美人」の関連に特化した記事です。

顔採用という言葉がある通り、容姿が良いと得をする瞬間があるのは事実です。

しかし、良いところばかりではないですし、容姿より重要な部分もあるのです。

今回はそんなお話です。

✔本記事のテーマ

【ハロー効果の真実】イケメンや美人は本当に得をするのか?【衝撃的な事実…】

✔本記事でわかること

【ハロー効果とイケメン・美人】ハロー効果とは/刑罰への影響/年収格差/就職率/周囲への影響/ゲインロス効果/容姿より重要なもの

ハロー効果とイケメン・美人との関連

1.ハロー効果とは?

ハロー効果とは、相手の特定の印象に影響を受け、その他の部分まで評価してしまう心理現象です。

例えば、見た目が整っていると賢そうな印象を与える場合があります。

反対に鼻毛が出ていると、アホそうな印象をもたれるかもしれません。

しかし実際は、見た目が整っていても賢くない人はいるし、鼻毛が出ていても賢い人はいるわけです。

つまりハロー効果は、先入観や偏見が評価に影響を与える心理効果なのです。

このように、先入観や固定観念、偏見や誤謬などを認知バイアスといいます。

ハロー効果は認知バイアスの一つです。

また、ハロー効果にはポジティブなものとネガティブなものがあります。

例えば、見た目が良いと評価が良くなるのがポジティブハロー効果で、見た目が悪いと評価が悪くなるのがネガティブハロー効果です。

また、ポジティブハロー効果のことをハロー効果と表現する場合もあります。

この場合、ネガティブハロー効果を、ホーン効果や逆ハロー効果として対比します。悪魔の角効果ということもあります。

認知バイアスとはいえ、見た目で判断されたらたまったもんじゃない。

そのように思われる方もいると思います。

今回は本当にイケメンや美人が得をするのか、有名な実験や観察をもとに解説していきます。

2.美人やイケメンは罪をゆるされがち?

1989年にニューヨークの男女530名に行われた陪審員を体験する実験(仮想裁判実験)が行われました。

目的は、見た目が陪審員のジャッジにどのように影響を与えるかを調べるものでした。

加害者は見た目が良いグループとそうでないグループが意図的に用意されていました。

結果、見た目が良いグループには「たまたま疲れていた」「相手も悪い」などの同情的な意見も見られました。

さらに、妥当な罰金額の平均値をとると、見た目が良いグループは平均5500$程度、そうでないグループは平均10000$程度と、倍近い差となってあらわれたとのことです。

3.容姿が良いと年収が高い?

見た目と収入の関係を調査した、労働経済学者のハマーメッシュ教授の実験があります。

教授は7500人の容姿を5段階で評価しました。

評価が平均以上の4か5のグループと、平均以下の1か2のグループの年収を比べたところ、男性は17%、女性は12%も見た目の良いグループのほうが高かったとのことです。

4.容姿が良いと就職に有利?

いわゆる顔採用です。

約68%の採用担当官は顔採用を認めているなどのネット記事は見つかりましたが、サンプル数の多いデータは見つかりませんでした。

顔採用を公言している会社もあるので、間違いなく顔採用は存在しています。

5.美人やイケメンは周囲を輝かせる?

アメリカの心理学者であるシガールとランディの実験があります。

実験は、待合室で見たカップルのうち、男性に対して評価をつけるというものでした。

この実験で、見た目の違いがあったのは男性ではなく女性の方です。

カップルの女性には、シンプルな見た目で適度な化粧をしている魅力的なグループと、派手で厚化粧をしている奇抜なグループを意図的に用意しました。

そして、女性の相方にあたる男性を「賢そうに見えるか?」「情熱的に見えるか?」など複数項目で評価した結果、女性が魅力的な場合のほうが男性の評価が高いという結論が導き出されました。

魅力的な女性と付き合っているのだからその男性も魅力的に違いないと、被験者が判断したということです。

また、アメリカ人心理学者による別の実験もあります。

これは、3人の女性の写真を見て真ん中の女性を評価させるというものです。

真ん中の女性以外の見た目を変化させながら真ん中の女性の評価の変化を調べたところ、周囲の女性が魅力的であるほど真ん中の女性の評価は上がったとのことです。

このように、見た目が良いと周囲を輝かせるという研究結果もあるのです。

ここまで読んで、「結局見た目じゃないか!」と思われるかもしれませんが、見た目で損をする事例があるので紹介します。

6.美人やイケメンこそ損をする?

ゲインロス効果というものがあります。

簡単に説明すると、評価が逆転すると、対人に与える影響が大きくなるというものです。

最初は悪い印象を持っていた人が良い印象に転じた場合、一気に評価が良くなるというものです。

「昔はヤンチャしていなのに今は真面目に働いて偉いわね」などが典型です。

真面目に働く当たり前の行為の何が偉いのかわかりませんが、人の評価はそんなものです。

逆に、良い印象から転落すると、大変な目にあいます。

考えてみれば芸能人が不祥事を起こすと、美人やイケメンほど叩かれるような傾向がありますね。

「あんなに好きだったのにがっかりした」というものです。

勝手に好きになっといてがっかりしたというのは随分身勝手な気がします。

しかし繰り返しになりますが、人の評価はそんなものです。

このように、美人やイケメンだからこそ損をする事例もあるのです。

7.容姿より大切なものとは?

2012年にイギリスのとある大学で、先述の仮想裁判実験の検証が行われたのですが、実は容姿ではなく別の要素の影響のほうが大きいことがわかったのです。

仮想裁判実験で甘くジャッジされた人と厳しくジャッジされた人の特徴を分類したところ、整髪や清潔な服装など、身だしなみとの相関が高かったのです。

ハロー効果は見た目による影響が大きいとよく言われます。

見た目にはいろいろな要素があり、容姿の他、身だしなみもふくまれます。

整形でもしない限り、すぐに容姿を変えるのは難しいですね。

しかし、身だしなみは努力次第で改善できるものです。

なので、まずは身だしなみを整える。ここから始めるのがよいのではないかと思います。

今回はここまでです。

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