老人恐怖症とは?
老人に恐怖する人の心理とは?
老人の何が嫌なの?
そんなあなたのための記事です。
老人恐怖症(Gerontophobia)とは、高齢者や老いる事(老化や加齢)へ強い嫌悪感や恐れを示す症状です。
※加齢恐怖症、老化恐怖症もこちらの記事で解説します。
私たちが避けては通れない「老い」という自然現象。私たちは誰でもやがて老人となり、土に還っていきます。
その自然なことに恐怖する人がいます。
また、老人を理不尽で不可解な存在と考え、恐怖する人がいます。
これには、老人に実害を被った場合もあれば、メディアの影響などもあります。
本記事では老人恐怖症の理由を1章と2章で解説し、克服法を3章で解説します。
後半では「老い」への恐怖を克服するのに役立つオススメ本をいくつか紹介しています。
※「老い」に関する書籍(Amazonオススメ順)はこちら
✓恐怖症一覧
✓本記事のテーマ
【老人恐怖症】老人が怖い、老化や加齢が怖い!その理由と克服法を紹介!
✓本記事でわかること
老人への嫌悪や恐怖・老いへの恐怖の原因/老人恐怖症の克服など
老人恐怖症の理由と克服法の紹介
1.老人への嫌悪や恐怖
まず最初に、老人自体に嫌悪や恐怖をする場合の理由を解説します。
①老人の行動が予測不可能だから
世代が違うと価値観も違います。
若い世代にとって常識であることが高齢者の世代では非常識となることがあり、その逆もまた然りです。
そのため、老人の行動が非常識に思えたり、老人の行動を不可解に思い、恐怖を感じる場合があります。
突然怒られるのではないか、突然お説教や小言を言われるのではないかなどと感じ、老人に恐怖してしまいます。
なお、若者が怖い若者恐怖症という症状がありますが、このケースでは若者の行動が理解できないから怖いという場合があります。
老人恐怖症にしても若者恐怖症にしても、異なる世代を理解が難しい存在であると考える点では共通しているといえます。
②被害を受けた相手が高齢者だった
例えば激昂された相手が老人だった、車両事故の加害者が老人だったなど、被害を受けた相手が高齢者だったケースです。
このケースで確認された事例では、以下の2つが非常に多かったです。
- 妊婦や子連れの女性が、公共の場で老人に激怒されるなどの体験をした。
- 医療従事者が、老人の患者に暴言や暴力を振るわれた。
恐怖症ではしばしば、恐怖体験に登場する人物や場面、環境がそのまま恐怖の対象になる場合があります。
③メディアの影響
老害と揶揄され、公共の場で迷惑行為をする高齢者の映像が拡散されているケースはSNSで多く見かけます。
執筆時だと、メンタリストDAIGOさんが以下のような投稿をしてバズっていました。
DAIGOさんは老害の特徴を以下のように説明しています。
twitterなどを確認すると、老人の迷惑行為を揶揄する映像が大量に投稿されています。このようなメディアの影響で、老人は等しく迷惑で嫌悪の対象であると考えてしまう人がいます。
SNSにおける老害の拡散動画として多いのは、以下のようなものです。
- 電車やバスで怒鳴り散らす老人の姿
- 役所で理不尽に切れる老人の姿
- コンビニで店員に切れる老人の姿
- 近所に騒音を巻き散らす老人の姿
- 車両事故を起こす高齢者ドライバーの事故映像
注意するべき点は、迷惑なのは動画の登場人物であり、老人全般が迷惑行為をしているわけではないという点です。
少なくとも私は、成人以降にご老人に怒鳴られた経験がありません。迷惑に感じたこともほぼありません。
また、老害として拡散されているメディア映像が、一部分を切り取っている悪意のあるものである場合もあるので注意が必要です。
④エイジズム
エイジズムとは、特定の年齢の人々に対する差別的態度の事です。
老人恐怖症や若者恐怖症、小児恐怖症(子供恐怖症)が典型です。
エイジズムという用語は、もともとは高齢者に対する差別を表すために、1969年に精神科医のロバート・ニール・バトラーによって提唱された概念です。
2.老いへの恐怖
老人恐怖症は老人自体への恐怖の以外に、老いる事に恐怖するタイプ(加齢恐怖症、老化恐怖症)があります。
老人を見ることで、老いる事を強く意識して恐怖するケースです。
自身の見た目や体力が衰えること、思考力が低下することなど、老いる事によって伴う自身への影響に恐怖します。
また、老人を見て病気や死を強く意識してしまう場合があります。
以下、老人恐怖症と関連があると考えられる恐怖症です。特に死恐怖症は、老人恐怖症と密接に関わっています。
3.老人恐怖症の対処法
恐怖症の治療法としては曝露療法が一般的ですが、老人恐怖症の治療ではこの方法は現実的ではありません。
対処法としては老人に対する先入観や誤解を解く、老人の考えを理解するなどです。
また、老いることは自然なことで、決して恐怖することではないと理解することも大切です。
以下、老人恐怖症への対策になりそうな書籍です。気になるタイトルのものがあれば1冊だけでも読んでみてください。
- 人はどう死ぬのか(久坂部羊)
- もはや老人はいらない!(小嶋勝利)
- 50代からの人生戦略(佐藤優 )
- 「老けない人」の習慣、ぜんぶ集めました。(ホームライフ取材班)
- 老いては「好き」にしたがえ!(片岡鶴太郎)
一般的な恐怖症の治療方法はこちら
その他の恐怖症は以下の記事よりご確認ください。
今回はここまでです。
※「老い」に関する書籍(Amazonオススメ順)はこちら
コメント