船恐怖症とは?
症状や特徴は?
原因や克服法は?
そんなあなたの疑問にお答えする3分で読めるショート記事です。
船恐怖症は、船に対する不合理な恐怖を抱く症状で、その影響は個人によって異なります。
青い海に浮かぶ船は一般的には憧れの対象である一方で、船恐怖症を抱える人々にとっては恐怖の対象となります。
本記事では、船恐怖症の概要、症状や特徴、原因、そして克服法について掘り下げていきます。
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✓本記事のテーマ
【船恐怖症】船が怖い!症状や特徴、原因、克服法の紹介
✓本記事でわかること
船恐怖症とは/海洋恐怖症・水中人工物恐怖症との関連/船恐怖症の症状や特徴/船恐怖症の原因/船恐怖症の克服
1.船恐怖症とは?
船恐怖症とは、船に対する強い不安や恐怖を特徴とする心理的な状態です。
これは一般的に、乗船中に不安や症状が現れ、船に乗ること自体を避けるようになる症状です。船酔いに対する恐怖を指す場合もあります。
船恐怖症は正式な医学や心理学の診断名ではなく、一般的な船に恐怖する人の心理を指し示す言葉です。
船に限らず乗り物全般に恐怖する場合は、乗り物恐怖症であると考えられます。
また、海洋恐怖症や水中人工物恐怖症との関連が疑われる恐怖症でもあります。
どちらの恐怖症も、一部の側面として船に恐怖するケースがあります。
2.関連する恐怖症
ここでは、船恐怖症に関連する恐怖症を紹介していきます。
①海洋恐怖症
海洋恐怖症とは、海に恐怖する症状です。
海洋恐怖症の恐怖の対象として、多量の海水、広大な空、陸地との距離、海洋生物の他、船が恐怖の対象となる場合があります。
船が恐怖の対象となるケースでは、海難事故への恐怖、船という巨大物が存在していることへの恐怖などが挙げられます。
巨大物の存在に恐怖する心理は巨大物恐怖症によって説明され、巨大な物を見たときに畏怖の念を覚え、足がすくむような感覚がします。
要は巨大物に圧倒されて恐れおののくということです。
②水中人工物恐怖症
水中人工物恐怖症とは、水中に存在する人工物に恐怖する症状です。
沈没船や水中のアトラクションなどに恐怖する症状で、霜降り明星の粗品さんもこの恐怖症に苦しんでいることが知られています。
水中人工物恐怖症の人の中にも船に恐怖する人は多く、巨大な金属の塊と水の組み合わせが恐怖を増長させます。
3.船恐怖症の症状や特徴
船恐怖症の症状は個人によって異なりますが、一般的な特徴として以下が挙げられます。
- 頭痛やめまい
- 吐き気や嘔吐
- 不安やパニック発作
- 船の揺れに対する異常な恐怖
- 船上での感覚の喪失
これらの症状は、トラウマを思い出しての恐怖や、船という存在に圧倒されることによって生じます。
また、船の動きに対する感覚の不一致や、視覚と平衡感覚の矛盾から生じることがあります。
4.船恐怖症の原因
船恐怖症の原因は複合的であり、いくつかの要因が組み合わさっていると考えられます。
①トラウマ
過去に海での事故や怖い経験がある場合、それが船恐怖症の原因となることがあります。
また、メディアによる影響も考えられます。船を題材にしたパニック映画やホラー映画によるトラウマです。
②視覚と平衡感覚の矛盾
船が揺れるという視覚的な情報が、体の平衡感覚と一致しないことによって不安を引き起こされることがあります。
船に乗ると体がフワフワしてよくわからないけど不安な状態になる場合は、これが原因であると考えられます。
③生理学的な要因
体の特定の反応(脳内物質の過剰分泌など)や遺伝的な要因も船恐怖症に影響を与える可能性があります。
5.船恐怖症の克服
船恐怖症を克服するためには、以下の方法が役立ちます。
①曝露療法
徐々に船に慣れるために、短い時間から始め、徐々に時間を延ばしていくことが重要です。
簡単に説明すると、恐怖刺激に対して少しずつ慣れることを目指す方法で、恐怖症の根本治療として最も一般的なものです。
②認知行動療法
不安や恐怖に対する認識を変え、ポジティブな考え方を身につけることが効果的です。
船に対しての恐怖が、実害が生じない不合理なものである場合は、認識を改めていきます。
その他、深呼吸やリラクゼーション法を使って、船上での不安を軽減することができます。
必要であれば、心理療法やカウンセリングの専門家に相談することをおすすめします。
船恐怖症は個人差がありますので、個々の症状や原因に応じた適切なアプローチが検討されるべきです。
一般的な恐怖症の治療法についてはこちら
その他の恐怖症は以下の記事からご確認ください。
今回はここまでです。
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