吉報恐怖症とは?
良い知らせの何が怖いの?
そんなあなたの疑問にお答えする3分で読めるショート記事です。さっそく始めます。
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✓本記事のテーマ
【吉報恐怖症】良い知らせが怖い!良い事のあとには必ず悪いことが起きる!
✓本記事でわかること
吉報恐怖症とは/吉報恐怖症の克服
1.吉報恐怖症とは?
吉報恐怖症(Euphobia)とは、良い知らせに対して恐怖を抱く症状です。
良い知らせを聞くと嬉しくなるのが大半の人だと思いますが、良い知らせによって不安が増大してしまう人がいます。
吉報恐怖症に悩む人は、良いことが起きたあとは必ず悪いことが起きると考え、強い予期不安を抱きます。
また、吉報恐怖症の人はニュース番組の視聴を避ける傾向があるとされています。
ニュース番組はネガティブなものだけでなく、ポジティブなものも報道されるからです。
吉報恐怖症の人がポジティブな知らせを避ける心理は、幸せ恐怖症や快楽恐怖症と関連があると考えられます。
幸せ恐怖症、幸福恐怖症(Cherophobia)は、幸福やポジティブな感情に対して不安や恐怖を示す症状です。
幸せになることや幸福を感じることが不安や恐怖を引き起こすと感じ、そのために幸福を避ける行動をとることが特徴です。
快楽恐怖症(Hedonophobia)とは、快楽を得ることに対して過度な恐れや嫌悪感を示す症状です。
快楽恐怖症の人は、快楽を得ることに罪悪感を覚えることがあります。
このように、ポジティブな感情や状態に対し、嫌悪感や恐怖感を抱く人がいます。
これらが影響し、良い知らせをネガティブなものであると捉える可能性は否定できません。
2.吉報恐怖症の克服
恐怖症の治療法として一般的なのは、曝露療法です。
危険が及ばない範囲で恐怖刺激を与え、少しずつ恐怖の対象に慣れていくことを目指します。
吉報恐怖症においては、ポジティブなニュースを聞くなどしながら、恐怖反応が軽減、消滅するまでプロセスを繰り返します。
しかしながら、吉報恐怖症は認知の歪みが原因で生じる不安障害であるため、その歪みを解消しない限り、根治は望めません。
吉報を聞いても聞いていなくても、数分後に起きることは変わらないでしょう。このような当たり前の発想をしていく必要があります。
吉報に関する恐れは不合理なものであると認識し、先入観や偏見を取り除く必要があるともいえます。
そのためには、認知行動療法が有効です。
認知行動療法のプロセスには、誤謬の解消や論理的な思考への置換などがふくまれます。
認知行動療法を取り入れることで、吉報に対する考え方を少しずつ変えていくことができるでしょう。
一般的な恐怖症の治療法についてはこちらをご確認ください。
その他の恐怖症は以下の記事からご確認ください。
今回はここまでです。
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