本記事は虫恐怖症・昆虫恐怖症・虫嫌いのまとめ記事になっています。
虫に関する多くの恐怖症がこの記事だけで一気に確認することができます。
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虫恐怖症・昆虫恐怖症・虫嫌い(Entomophobia,エントモフォビア)まとめ記事
✓本記事でわかること
虫恐怖症・昆虫恐怖症・虫嫌い/蝶恐怖症・蛾恐怖症・鱗翅目恐怖症/蜂恐怖症/アリ恐怖症/ゴキブリ恐怖症/クモ恐怖症/ダニ恐怖症/不潔恐怖症/細菌恐怖症/寄生虫恐怖症・寄生虫妄想/毒物恐怖症/集合体恐怖症/色恐怖症
※青字をクリックすると各恐怖症の詳細が確認できます。
1.虫恐怖症・昆虫恐怖症・虫嫌い
英語で書くと「Entomophobia,エントモフォビア」です。エントモフォビアの日本語訳には虫恐怖症・昆虫恐怖症・虫嫌いの3つがあります。
特定の昆虫限定で嫌いなときは昆虫恐怖症、昆虫に限らず虫全般を嫌う場合は、虫恐怖症や虫嫌いと表現する場合が多い印象ですが、人によってまちまちです。
エントモフォビアにはカエルやイモリなどの恐怖まで含めてしまう場合もありますが、多くは昆虫、あるいは節足動物の範囲に限られます。
節足動物には昆虫の他、クモ類(クモ、ダニ、サソリなど)、甲殻類(エビ、カニなど)、多足類(ムカデなど)などが含まれます。
エントモフォビアは『精神障害の診断と統計マニュアル』の第5版(DSM-V)で明確に恐怖症と定義されている、不安障害の一種です。
エントモフォビアはアメリカ人口の6%が該当するという調査結果があります。
2.色々な虫恐怖症
虫恐怖症の中で特に多いのは以下の①~⑥です。①~④は昆虫で、⑤・⑥はクモ類です。
虫恐怖症の特徴は、昆虫を危険な存在であると見なして不合理な恐怖を感じるということです。
不合理な恐怖とは、過剰過ぎる恐怖ということです。本来、恐怖を感じる必要がないことにまで恐怖するということです。
①~⑥のそれぞれに詳細記事があるので、気になるものがあれば読んでみてください。
①蝶恐怖症・蛾恐怖症・鱗翅目恐怖症(Lepidopterophobia)
チョウやガの鱗粉、色や模様、不安定な動きなどに恐怖します。
②蜂恐怖症(Melissophobia)
ハチの黄色と黒の配色、毒のイメージ、アナフィラキシーショックの可能性などに恐怖します。
③アリ恐怖症(Myrmecophobia)
アリが生物の死骸を運ぶ様子、アリによる実害、アリの群れなどに恐怖します。
④ゴキブリ恐怖症(Katsaridaphobia)
ゴキブリの不潔感、病原体の媒介としての存在感、共食いの習性などに恐怖します。
⑤クモ恐怖症(arachnophobia)
毒グモの存在、クモの気持ち悪い模様、クモが他の生物を捕食している姿などに恐怖します。
⑥ダニ恐怖症(Acarophobia)
ダニに刺されること、ダニの家族への被害などに恐怖します。
3.関連する恐怖症
虫恐怖症に関連する恐怖症を6つ紹介します。それぞれ、詳細記事がついています。
①不潔恐怖症
不潔恐怖症(Mysophobia)とは、汚染と細菌に対して病的な恐怖を示す症状です。
症状として、何度手を洗う、過剰に消毒をするなどの儀式的な行為が現れます。
虫恐怖症でも非常に多い原因で、蛾の鱗粉やゴキブリの体表が汚く感じるなどです。
要は虫に触れると汚染されるから怖いということです。
②細菌恐怖症
細菌恐怖症(Germophobia)とは、細菌に対して異常な恐怖を示す症状です。
虫が持っている病原菌に感染することに恐怖するということです。
不潔恐怖症と混同されますが、明確に異なる恐怖症です。詳しくは以下の記事をお読みください。
③寄生虫恐怖症(寄生虫妄想)
寄生虫恐怖症(Vermiphobia)とは、寄生虫に対する恐怖で、恐怖の原因の一つに「寄生虫妄想」という精神障害があげられます。
寄生虫妄想の患者は、寄生虫が皮膚の上を這う、あるいは皮膚の下に潜り込むと感じることがあります。
この感覚を「蟻走感」といいます。大量の蟻(アリ)が皮膚の上下を這いずり回っているイメージです。
虫が体の上に登って来た時に恐怖するのは仕方がない現象ですが、虫を見ただけで虫に覆いつくされそうな過剰なイメージを持ってしまうケースです。
その他、虫自体、あるいは虫に付着する物質が体内に入り込んで寄生するようなイメージを持ってしまう場合もあります。
④毒物恐怖症
毒物恐怖症(Toxiphobia)とは、毒物に対する過剰な恐怖症です。
毒は本能的に恐怖の対象になりますが、大して毒が無いものにまで恐怖をしてしまいます。
例えば食事をするときに、調味料や添加物が異常な毒物に感じてしまうなどです。
チョウや蛾に恐怖する場合、鱗粉に毒があると感じて恐怖する場合があります。
確かに毒のあるチョウや蛾はいますが、その数は多くなく、また毒があったとしても人体にとっては影響が少ない場合がほとんどです。
また、仮に人体にとって影響があったとしても近づかなければ問題ないはずですが、存在を確認しただけで毒に侵される過剰なイメージを持ってしまうのです。
⑤集合体恐怖症
チョウの羽の模様、アリやダニの集合、ハチの巣の断面に恐怖する場合などです。
集合体恐怖症(Trypophobia)とは、ブツブツやツブツブ、小さな穴などの集合体に恐怖する症状です。
集合体恐怖症は様々な恐怖症の原因につながる有名な恐怖症の一つです。
⑥色恐怖症
色恐怖症(Cromophobia)とは特定の色に恐怖する症状で、赤色恐怖症、黄色恐怖症、青色恐怖症、黒色恐怖症、黄金恐怖症などがあります。
特定の色の虫が嫌いな場合は、色恐怖症が原因の可能性があります。
ナナホシテントウの赤と黒の配色、ハチの黄色と黒の配色などは典型的な警告色といい、生物が本能的に恐怖する色合わせです。
その他、カラフルな色合わせから毒を連想してしまう場合もあります。
今回は虫恐怖症に関するまとめ記事でした。
一般的な恐怖症の治療法についてはこちらをご確認ください。
その他の恐怖症は以下の記事からご確認ください。
今回はここまでです。
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