断捨離をすると鬱になるってホント?
断捨離と検索すると「鬱」が出てくるのはなぜ?
そんなあなたの疑問にお答えします。
断捨離をすると鬱が治るとよく聞きます。また、鬱の人は物を捨てられない。これもよく聞きます。
一方で断捨離をすると鬱になるという意見もあるようです。本記事ではその真相にせまりたいと思います。
そもそも断捨離をすると鬱が治るのは、自己肯定感の向上に他ならないでしょう。
物を捨てると過去の呪縛から解放される。
物の管理から解放されることで、新たな物事に目を向けられるようになる。
そもそも物を捨てる行為自体がストレス解消になる。
論調としてはこんなところでしょう。
また、鬱と汚部屋には相関性があるとのこと。
とするならば、汚部屋からの脱出が、鬱の改善につながるというのもうなずけます。
それにも関わらず、断捨離によって鬱になったという意見が散見されるのはなぜでしょうか。
結論、鬱に近い状態である人が断捨離による効果を感じられない場合、後悔や喪失感、罪悪感などの感情を持つことが原因であると考えられます。
これ以外にも様々な原因が考えられるので、色々調べてできる限り多くの意見を載せていきたいと思います。
✔本記事のテーマ
なぜ断捨離をすると鬱になるのか?後悔、喪失感、罪悪感…断捨離ブームの功罪
✔本記事でわかること
【断捨離するとなぜ鬱に?】そもそも鬱/期待の裏切り/後悔、喪失感、罪悪感/断捨離依存症などなど
✔ベストセラーの断捨離本
断捨離をすると鬱になる理由
1.そもそも鬱だった
断捨離をする人の中には、何かを変えたくて始めた人もいたはずです。
そういう人は往々にして何かに悩んでいるもの。
結局、元々鬱だったということがまずは考えられます。
断捨離をしなくてはいけないということは、部屋がそもそも散らかりまくっていたのかもしれません。
また、強迫性障害によって過剰に物を捨てなくてはいけないと思い込んでいるのかもしれません。
物を過剰に捨てる行為というのは、自傷行為と変わらないという意見がありました。
また、大切に育てていたものを突発的に破壊するかのごとく、物を捨てるという行為に走ったのかもしれません。
その場合、後に残るのは虚無感ではないでしょうか。
2.思ったほどの効果がなかった
断捨離に何らかの効果を期待して始めた場合、その効果を感じられなかったときに落ち込むということは十分に考えられます。
要はがっかりしたということです。
効果に対する期待が大きければ大きいほど、その反動は大きいものでしょう。
次の項目以降でも記しますが、こういったケースでは「時間を無駄にした」「お金を無駄にした」という後悔が残ることが多いようです。
また、「何も変えられなかった」という自己否定の気持ちが生じることも考えられます。
3.後悔、喪失感、罪悪感
前提として、元々鬱のような症状がある場合や断捨離の効果を感じられていない場合に「後悔」「喪失感」「罪悪感」といった感情が出やすいと考えられます。
- 時間を無駄にしてしまった
- お金を無駄にしてしまった
- 不要なゴミを出してしまった
- 捨ててはいけないものを捨ててしまった
- 残ったのは寂しい空間だけ
- 残ったのは現状を変えられない自分だけ
断捨離の前提は物を捨てるわけですから、それなりの労力がかかります。
それにも関わらず効果が得られなかった場合、時間を無駄にしたように感じてしまいます。
また、高価なものであればあるほど、お金を無駄にしたという感覚が強くなります。当然、捨てれば捨てるほどゴミは増えていきます。
捨てる行為を繰り返すことで、「お金を無駄にしてしまった」「不要なゴミを出してしまった」と、自身の過去を責めるような感情が増幅されていきます。
さらに勢い余って思い出の品などを捨ててしまったものの、想像以上に過去の思い出を大切していた自分に後から気づいた場合、強い後悔が押し寄せます。
残ったものは寂しい空間と現状を変えられない無力な自分。そのように感じてしまって自分を責めてしまう人がいるようです。
4.断捨離依存症
- 何か捨てなければという強迫観念
- 捨てられない自分を責める
- 物を持っていることが辛い
- 物を買う行為が辛い
断捨離そのものに依存してしまうことを、断捨離依存症というそうです。もちろん、学術的な名称ではありません。
捨てる行為に依存してしまい、常に何かを捨てなければという強迫観念にかられます。
断捨離本には「一つ買ったら一つ捨てる」「毎日一つ、捨て続ける」などをルールとして推奨しているものもあり、断捨離依存症に拍車をかけているように感じます。
ただし、断捨離というものに意義を感じていてその効果を実感している場合、このようなマイルールの推奨は助けになる場合もあります。
なので、筆者は断捨離そのものを否定する立場ではないことをここで強調しておきます。
話を断捨離依存症に戻します。
一たび断捨離依存症に陥ると、物を持っていること自体が辛くなってきます。部屋にあるすべてのものを捨てなくてはいけないと思ってしまい、必要なものもふくめて全部を捨ててしまった人もいるそうです。
言うまでもなく後に待っているのは、後悔の気持ちや不便な生活です。
さらにこの状態になると、物を買うこと自体が悪いことのように思ってしまいがちです。本来必要なのに買うことを我慢していたり、必需品を買ってしまった自分を責めてしまったりという悪循環に陥るケースもあります。
断捨離は全部を捨てるということを推奨しているわけではありません。
何を捨てるかより、何を残すのか。このような考え方が重要ではないでしょうか。
5.その他の意見
その他、色々な意見がありましたので紹介します。
- 環境の変化がストレス
人間に限らず動物は、環境の変化に対してストレスを示します。
ストレス耐性が低い人の場合、急激な空間の変化がストレスになる場合があります。
- そもそも断捨離ができていない
そもそも断捨離ができていないから、その中途半端な状態にストレスを感じているだけかもしれません。
- ストレス解消目的なのがよくない
断捨離の目的を捨てることによるストレス解消とした場合、断捨離による効果は一時的なものになってしまいます。
捨てる行為が目的なのですから、欲求が満たされるのは刹那的なものでしょう。
前述の通り、このような目的は破壊活動と紙一重であることにも注意したいものです。
- タイミングが重なっただけ
また、鬱の理由は別にあるにも関わらず、断捨離を鬱であると考えているのかもしれません。
たまたま鬱になったタイミングと断捨離をしたタイミングが重なっただけかもしれません。
- 好転反応が出ているだけ
鬱になっているのは一時的で、その後には良いことが待っている。このような論調です。
私はこのような意見は無責任であると感じてしまいます。
マッサージのもみ返しぐらいに思っているのでしょうか。
断捨離になって一時的に鬱になった人がその後、人生が好転したという追跡データでもあるのでしょうか。
今回は断捨離をすると鬱になるという意見に対して解説していきました。
断捨離を始めるときは自己肯定感をある程度高めておくと、このような反応が出ないのではないかと思います。
以下、自己肯定感に関する記事のまとめです。気になるものがあれば読んでみてください。
今回はここまでです。
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