時間恐怖症とは?
時間恐怖症の人の症状は?
時間経過の何が怖い?
そんな疑問にお答えします。
時間恐怖症は死期が迫った人、納期に追われる人、どこかに隔離されている人などに見られる症状です。
時間恐怖症の人は、コントロールできない時間の進行に対して不合理な恐怖を抱きます。
本記事では時間恐怖症の人の心理や症状、治療法について解説します。
※時間恐怖症の関連本はこちら
✓恐怖症一覧
✓本記事のテーマ
【時間恐怖症】時間が怖い?時間の経過を恐れる人の意外な原因とは?
✓本記事でわかること
時間恐怖症とは/典型症状/治療法など
時間恐怖症の心理と症状、治療法
1.時間恐怖症とは?
時間恐怖症(Chronophobia)とは、時間の進行に恐怖する症状です。
一般的には刑務所の受刑者に見られる不安障害と考えられていますが、死期が迫った高齢者や末期患者、大量の仕事を抱えて締め切りに追われたビジネスマンにも見られる症状です。
時間恐怖症の人は、時間経過を死が近づいていると考えたり、迫りくるジャッジメント(死、刑の執行、締め切りのタイミング)に怯えたりすることがあります。
COVID-19(コロナ)による隔離経験者にも見られた症状で、このケースでは、無益に時間を過ごしてしまったという自責の念に駆られたと感じた場合があります。
「Chronophobia」という用語は、ギリシャ語の「chronos(時間)」と「phobo(恐怖)」に由来しています。
2.時間恐怖症の症状
恐怖症の一般的な症状である身体変化(発汗、心拍数の増加、血圧上昇、息切れ、動悸)やパニック症状、不眠症状の他、時間恐怖症特有の症状には以下のようなものがあります。
- 時間の経過に対する過度な不安や恐れ
- 時間経過を死と結びつける考え
また、時間喪失を危険視し、時間の経過に伴う出来事の記憶を保ちたいという欲望を持ちます。
さらに、以下のような兆候を示すことがあります。
- 先延ばし
- 未計画な行動
- 断れない
- 注意散漫
- 同時に多くの事をしようとする
これらは、迫りくる瞬間からの逃避行動であるといえます。時間恐怖症の人は、何もかもが時間通りに進行していないと考え、タスクを時間通りに完了できないことを恐れる傾向にあります。
また、時間恐怖症の大きな特徴として、持続的な心理的不快感が生じるという事があります。
例えばクモ恐怖症であれば、クモを見た時や考えた時限定で恐怖しますが、時間恐怖症は常に不安がつきまといます。
持続的な心理的不快感が生じるというのは、閉所恐怖症と特徴の一つであるとされています。
3.時間恐怖症の治療
一般的な恐怖症の治療方法は、曝露療法や認知行動療法です。
時間に対する誤解を解き、不合理な恐怖を抱く心理を強制していきます。
その他、ストレス管理や時間管理の技術を向上させることも重要です。
一般的な恐怖症の治療法はこちら
その他の恐怖症については以下の記事からご確認ください。
今回はここまでです。
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