癌恐怖症とは?
癌恐怖症の特徴や症状は?
癌恐怖症の治療法は?
そんなあなたのための記事です。
本記事では癌恐怖症の特徴や症状、原因や治療法について解説します。
癌は2人に1人が患う非常に恐ろしい病気です。
メディアやSNSの情報から、癌に対して過度の恐れを抱いている人は少なくありません。
誰でも罹患しうる癌恐怖症について、一度は調べておくことをおすすめします。
それでは始めます。
✓恐怖症一覧
✓本記事のテーマ
【癌恐怖症】癌が怖い!人が癌に恐怖する心理と症状とは?
✓本記事でわかること
癌恐怖症とは/癌恐怖症の症状・原因・対処法など
✓疾病恐怖症のまとめ
癌恐怖症の症状・原因・対処法など
1.癌恐怖症とは?
癌恐怖症(Cancerophobia)とは、癌に対して異常な恐怖や不安を抱く症状で、疾病恐怖症の一つです。
疾病恐怖症とは、自身の健康について常に不安を抱く症状で、癌恐怖症の他、エイズ恐怖症、精神病恐怖症、心臓病恐怖症(心臓神経症など)などがあります。
2.癌恐怖症の症状
癌恐怖症の症状には以下のようなものがあります。
- 癌に対する不安や恐れを常に感じる。
- 体のさまざまな症状を癌の兆候として過剰に解釈する。
- 検査を何度も繰り返してしまう。
- 癌では無いという医師の診断を信じない。
- 逆に定期的な健康検診や医師の診察を避ける。
- 癌に関する情報を過度に追跡し、その情報に過敏に反応する。
- 他の日常活動に影響を及ぼすほどの不安や苦痛を経験する。
癌恐怖症は、癌になったことで恐怖を感じるというよりは、癌になることに対する恐怖であると考えてください。
常に自分が癌なのではないかと不安になってしまいます。
例えばお腹を壊したら大腸癌を疑い、喉が痛ければ咽頭癌を疑うなど、自身の体の変化を何でもかんでも癌に結びつけてしまう傾向にあります。
そのため、ちょっとした体調変化が生じただけで医療機関を受診してしまうことが多く、癌では無いと診断されても何度も検査を繰り返してしまうことがあります。
また、医者の「癌では無い」という診断を真実ではないと疑ってしまうことがあります。
反対に、癌恐怖症から医療機関の受診を避ける人もいます。
「癌と診断されたらどうしよう……」と過剰に心配してしまうからです。また、検査することでかえって別の病気が見つかることも過度に恐れます。
癌恐怖症の人は、ニュースやSNSなどで癌に関する情報を過剰に追跡する場合があります。また、闘病記などのブログなどを見て、マイナスの情報だけを収集して余計な不安を募らせていきます。
次第に、すべての情報が癌への不安につながってしまい、外出などを避けるようになったり、食事を避けるようになったりと、日常生活に支障をきたしてしまう場合もあります。
3.癌恐怖症の原因
癌恐怖症の原因は、心理的、生物学的、環境的な要因の複合によって引き起こされます。
①個人の経験やトラウマ
癌に関連する過去の悲しい出来事やトラウマ体験、あるいは癌で愛する人を失った経験などが、癌恐怖症の原因になることがあります。
②健康不安症状
病気や健康に関する不安を持つ傾向がある人は、癌に対する過度の不安や恐れを抱く可能性が高まります。
③家族歴
家族内で癌が多く発生している場合、癌に対する不安を持つ可能性が高まります。遺伝的要因や家族の疾患履歴が癌恐怖症に影響することがあります。
④メディアの情報
メディアやインターネット上で癌に関する情報を過度に消費し、過度に騒ぎ立てることが、癌恐怖症を引き起こす原因になることがあります。
⑤健康への過度な関心
健康に対する過度な関心や自己診断で病状判断をしたがる傾向がある人は、身体的な症状を過剰に解釈し、それを癌の兆候として誤って解釈することがあります。
⑥ストレスと不安
強いストレスや慢性的な不安が、癌恐怖症の発症を促進する要因となることがあります。
⑦健康に対する誤った信念
健康に関する誤った信念や情報収集方法、偏った自己評価が、癌恐怖症の形成に寄与することがあります。
4.癌恐怖症の治療法
癌恐怖症の治療法は大きく2つあります。健康に関わる問題であるため、専門家を通して治療することが前提です。自己診断による判断は避けてください。
①医療機関の受診
癌恐怖症の人は癌の可能性に恐怖します。したがって、不安を軽減するために自身を徹底的に検査してもらうことが解決策の一つです。
お金がかかってしまいますが、不安な要素をすべて漏れなく検査し、一つずつ癌の可能性をつぶしていきます。
大切なのは、個人の体験談やメディアの情報などを鵜呑みにせず、検査結果をもとに科学的根拠をもって癌の可能性を否定することです。
②精神科・心療内科の受診
癌恐怖症は心の病気です。
癌は死に直結する問題なので、誰でも少なからず恐怖の対象になるものです。
しかし、癌の可能性が低いと診断されても癌の可能性を信じて疑わないという状態になっている場合は、異常な状態にあると考えるべきです。
癌に対して過剰に心配することは、癌の兆候を見つけやすくなるというメリットがありますが、それ以上に過剰なストレスにさらされるという重大なデメリットがあることを理解しましょう。
今回は癌恐怖症についてでした。
恐怖症の治療にはセルフコンパッション、マインドフルネス瞑想、自己効力感の向上など心身の状態を改善する様々な試みを取り入れてみるのもよいでしょう。
一般的な恐怖症の治療法はこちら
自己肯定感に関する記事一覧はこちら
その他の恐怖症については以下の記事からご確認ください。
今回はここまでです。
コメント