エイズ恐怖症とは?
エイズ恐怖症の特徴や症状は?
エイズ恐怖症の原因は?
そんなあなたのための記事です。
本記事ではエイズ恐怖症の特徴や症状、原因について解説します。
3分で読めるショート記事になっています。
✓恐怖症一覧
✓本記事のテーマ
【エイズ恐怖症】エイズが怖い!人がエイズに恐怖する不合理な心理とは?
✓本記事でわかること
エイズ恐怖症とは/エイズ恐怖症の症状・原因など
✓疾病恐怖症のまとめ
エイズ恐怖症の症状・原因など
1.エイズ恐怖症とは?
エイズ恐怖症(AIDS phobia,HIV phobia)とは、エイズに対して異常な恐怖や不安を抱く症状で、疾病恐怖症の一つです。
疾病恐怖症とは、自身の健康について常に不安を抱く症状で、エイズ恐怖症の他、癌恐怖症、精神病恐怖症、心臓病恐怖症(心臓神経症など)などがあります。
2.エイズ恐怖症の症状
エイズ恐怖症の患者はわずかな体調の変化をエイズに結び付けて考えてしまいます。
体の発疹が生じた、倦怠感がした、鼻血が出たなど、ちょっとした身体の変化を確認すると、自分がエイズに罹患しているのではないかと不安になってしまいます。
また、性行為によるエイズの罹患を異常に恐れます。そのため、エイズの検査を何度も繰り返してしまいます。
そして、医師に陰性と診断されてもなお、自分のエイズの可能性を疑ってしまいます。
このように、検査を繰り返したり医師の診断を疑ったりするのは、疾病恐怖症で見られる典型症状の一つです。
エイズ恐怖症の症状が悪化すると、他人に触れるだけでHIVに感染すると考え、さらに恐怖の対象が他人が触れたすべての物にまで拡大することがあります。
特に血液に対して過剰な恐怖を示し、自分の傷口に他人の血液が入り込んでしまっていないか、自分が触れようとしている物に他人の血液が付着していないか心配してしまいます。
さらにひどい場合は、他人と同じ空気を吸うだけでエイズに感染すると考えたりします。このレベルに達すると、他人との空間の共有が恐怖の対象となるため、日常生活に著しい制約が生じてしまいます。
なお、細菌の感染に対して異常な恐怖が生じる症状を細菌恐怖症といいます。
また、細菌に限らず小さな生物が体内に寄生することを過度に恐れる精神障害を寄生虫妄想といいます。
エイズ恐怖症の人の心理の一部は、細菌恐怖症や寄生虫妄想の人の心理と重なる部分があります。詳しくは以下の記事をお読みください。
3.エイズ恐怖症の原因
エイズ恐怖症の具体的な原因は個人によって異なりますが、以下は一般的なエイズ恐怖症の原因として考えられる要因です。
①性行動のリスクへの不安
HIVは性行動や血液を介した接触によって感染する可能性があるため、性的な活動に対する不安やリスクへの恐怖が、エイズ恐怖症を引き起こす要因となることがあります。
②情報の不足または誤った情報
HIV/エイズに関する正確な情報が不足している場合や、誤った情報が広まっている場合、人々は不安や恐怖を感じやすくなります。
正確な知識がないと、不安の根拠が不明確になるため、恐怖が募りやすくなります。
エイズ恐怖症の人の中には、他人の物に触れると自分の傷口からHIVが侵入すると考え、他人の物に触れる事が怖いというケースがあります。
しかし、他人の物に触れる行為によってエイズが発症するリスクは天文学的な確率といえます。
しかし、無知ゆえに恐怖の対象を拡大している場合が多く、エイズ恐怖症は「不合理な恐怖症」の典型であるといえます。
③社会的な差別や偏見
HIV感染者やエイズ患者に対する社会的な差別や偏見が存在する場合、これがエイズ恐怖症を引き起こす原因となることがあります。
エイズ患者には触れただけでHIVに感染するという誤解に基づく考えなどが、エイズへの偏見の典型です。
また、不合理な恐怖心や不安が、HIV感染者やエイズ患者に対する偏見や差別的な態度を助長することがあるので注意が必要です。
さて、今回はエイズ恐怖症についてでした。
エイズ恐怖症は過度なストレスが生じて心理的な健康に対して悪影響を及ぼす可能性があるため、適切なサポートや教育を受けることが重要です。
感染予防に関する正確な情報を得ることや、専門家の支援を受けることが、エイズ恐怖症を軽減するのに役立つでしょう。
また、セルフコンパッション、マインドフルネス瞑想、自己効力感の向上など心身の状態を改善する様々な試みを取り入れてみるのもよいでしょう。
一般的な恐怖症の治療法はこちら
自己肯定感に関する記事一覧はこちら
その他の恐怖症については以下の記事からご確認ください。
今回はここまでです。
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