飛行機恐怖症とは?
飛行機に恐怖する原因は?
飛行機恐怖症の克服法は?
そんなあなたの疑問にお答えします。
本記事では飛行機恐怖症の心理、症状や特徴、原因や克服法について解説しています。
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【飛行機恐怖症】飛行機が怖い!墜落、ハイジャック、離着陸が怖い!
✓本記事でわかること
飛行機恐怖症とは/飛行機恐怖症の原因/飛行機恐怖症の克服
1.飛行機恐怖症とは?
飛行機恐怖症(Aviophobia)とは、飛行機に対して抱く不合理な恐怖を示す言葉です。
飛行機恐怖症の人は、飛行機に乗っている間だけでなく、飛行機を見たり飛行機の事を考えているときも、強烈で持続的な恐怖を経験します。
飛行機恐怖症の人は可能な限り飛行機を避けて生活します。
例えばオランダの元プロサッカー選手であるデニス・デルカンプは、飛行機への搭乗を避けるためにオランダ代表戦を辞退するほど極度の飛行機恐怖症であることが知られていました。
その他、ロック歌手のデヴィッド・ボウイも飛行機恐怖症であることが有名で、1973年に日本公演した際はわざわざ船によって来日しています。
また、飛行機恐怖症の人は飛行機に搭乗中に極度の不安を覚え、特に離着陸、乱気流、悪天候はその不安をさらに強大にします。
心拍数の増加や息切れ動悸など、身体症状が現れることもあり、最も極端な症状として、パニック発作や気絶、飛行機を考えるだけで嘔吐することがふくまれます。
飛行機による事故は高確率で死を招きますが、飛行機事故に遭う確率は50万分の1から200万分の1と極めて低く、飛行機事故を心配しての恐怖は不合理なものであるといえます。
2.飛行機恐怖症の原因
飛行機恐怖症の原因として、飛行機事故などの悲劇的ニュースによるトラウマが挙げられます。
また、飛行機恐怖症は高所恐怖症、閉所恐怖症などの特定の恐怖症など、何らかの不安障害が原因となって発症する場合があります。
①悲劇的なニュース
飛行機恐怖症の発症の多くは、飛行機事故やハイジャックなどの飛行機に関する悲劇的なニュースによって引き起こされます。
1985年の日本航空123便墜落事故の映像、2001年のアメリカ同時多発テロ事件でニューヨーク世界貿易センタービルにハイジャックされた旅客機が突入した映像は多くの人に恐怖を与えました。
2001年の同時多発テロ事件においては、事件発生後にアメリカ人の多くが飛行機を避けて車の移動を選びました。これによって交通量が増えたため、一時期、交通事故の死亡者が急増しました。
②その他の不安症障害
飛行機恐怖症の人の約60%が、他の不安障害を引き起こしているとされています。
例えば飛行機恐怖症の中に、巨大な金属が浮いていることを不可解に捉えて恐怖するケースがあります。
このような恐怖を抱く人は、足がすくむような感覚を覚えます。これは、巨大物恐怖症の人と類似する心理状態です。
また、飛行機の閉鎖空間や高所であることに恐怖する場合は、閉所恐怖症や高所恐怖症の関連が疑われます。
その他、飛行中の悪天候に恐怖する場合は、雷恐怖症、風恐怖症、雲恐怖症などを発症している可能性があります。
3.飛行機恐怖症の克服
恐怖症の治療法として最も一般的なものは、曝露療法です。
危険が及ばない範囲で恐怖の対象物に直面し、少しずつ耐えられるようにしていきます。
近年では、バーチャリアリティを用いた曝露療法の導入が進められています。
また、認知行動療法も80%程度の治癒が見込めるようです。
飛行機に対して不合理な恐怖を抱いている場合は、先入観などの誤謬を解消することが重要です。
そういった意味でも、認知の歪みを解消し、思考をより論理的なものに置き換えることを目指す認知行動療法は、飛行機恐怖症の治療に対して効果的であるといえます。
一般的な恐怖症の治療法についてはこちら
その他の恐怖症は以下の記事からご確認ください。
今回はここまでです。
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