ボタン恐怖症とは?
症状や特徴は?
原因や克服法は?
そんな疑問にお答えする3分で読めるショート記事です。
日常生活で当たり前のように存在するボタン。
洋服からリモコンなど、様々な物に付いています。
多くの人にとって、ボタンは当たり前のものであり、その存在意義を疑うことはありません。
しかし、そのようなボタンに恐怖したり、ボタンを不必要なものであると考えて嫌悪したりする人がいます。
本記事ではそんなボタン恐怖症について、症状や特徴、原因や克服法などをまとめました。
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【ボタン恐怖症】ボタンが怖い!症状や特徴、原因や克服法の解説
✓本記事でわかること
ボタン恐怖症とは/ボタン恐怖症の症状や特徴/ボタン恐怖症の原因/ボタン恐怖症の克服
1.ボタン恐怖症とは?
ボタン恐怖症(Koumpounophobia)とは、ボタンに対して恐怖を抱く症状です。
洋服のボタン、リモコンのボタンなど、対象となるボタンの種類は様々です。
また、金属製のボタンが駄目な人もいれば、プラスチック製のボタンが駄目な人もいます。
ボタン恐怖症は正式な医学や心理学の診断名ではなく、罹患者もほとんどいない恐怖症です。
アメリカのとある調査によると、ボタンに恐怖する人は全人口の1%にも満たなかったそうです。
しかしながら、恐怖症の中では一定の知名度がある症状で、その理由はスティーブ・ジョブズが罹患していたからです。
スティーブ・ジョブズは端末についているボタンを嫌い、それが結果的にiPhoneという独創的なイノベーションを生み出しました。
また、ボタンへの嫌悪は洋服にも及び、ボタンのついているシャツを避け、黒のタートルネックを好んで着装していました。
2.ボタン恐怖症の症状と特徴
ボタン恐怖症の症状や特徴として以下のようなものが確認されています。
- ボタンの付いた製品を避ける。
- ボタンを不必要なものであると考える。
- ボタンに触ることができない。
- 洋服のボタンの穴が怖い。
- ボタンが取れるのではないかと恐れる。
以上の例からわかるように、個々人によって症状や特徴は異なります。
3.ボタン恐怖症の原因
ボタン恐怖用の原因も、症状や特徴と同様、多岐に渡ります。
①トラウマ
恐怖症の原因として最も一般的なものです。
過去の恐怖体験がトリガーとなり、恐怖症が発症することがあります。
ボタン恐怖症においては、以下のようなトラウマが考えられます。
- いじめや虐待の相手にボタンを引きちぎられた。
- ボタンをうまくとめることができなくて親に怒らたり友達にからかわれたりした。
②遺伝的要因
遺伝的要因も恐怖症の原因として一般的です。
気質や行動特性は親から子供に引き継がれることがあるため、親がボタン恐怖症の場合は子供もボタン恐怖症になるリスクが高まります。
③集合体恐怖症
次の写真を見てください。
これらの写真に恐怖する場合は、集合体恐怖症の可能性が疑われます。
集合体恐怖症とは、小さなぶつぶつやつぶつぶ、穴や斑点の集合に恐怖する症状です。
複数のボタンが集まると怖い、ボタンの穴が怖いというケースは、典型的な集合体恐怖症の症状です。
④ボタンへの嫌悪
ボタンはデザインを崩す、引っかかるから邪魔、取れるしゴミが入り込むから邪魔……
このような理由から、ボタンを不必要なものであると考える人がいます。
また、洋服のボタンをとめるのが面倒くさいからボタンが嫌いという人も相当数いると思われます。
ボタンに対する恐怖というより、どちらかというとボタンに対する嫌悪の理由です。
4.ボタン恐怖症の克服
ボタン恐怖症の治療法として考えられるのは、曝露療法と認知行動療法です。
曝露療法では、ボタンに自身をさらすことで少しずつ慣れていくことを目指します。
このとき、恐怖刺激の度合いを小さいものから大きいものへ変えていきます。
例えば大きなボタンが怖い場合は、小さいボタンから大きなボタンへと変えていき、ボタンの大きさや耐えられる時間の更新を目指します。
このようにして、恐怖反応が軽減、消失するまでプロセスを繰り返します。
認知行動療法では、ボタンに対する不合理な考えの解消を目指します。
日常生活に影響が出るレベルでボタンに恐怖している場合、本当にそこまで恐怖する対象なのか冷静に考え直す必要があるでしょう。
恐怖症ではしばしば、実害が無いにも関わらず恐怖したり、起きもしないことを想像して恐怖したりすることがあります。
このような恐怖の仕方は不合理であると認め、よりポジティブで合理的な思考への置換を目指します。
その他、様々な恐怖症の治療法があるので、自身にあった方法を選択することが重要です。
一般的な恐怖症の治療法についてはこちら
その他の恐怖症は以下の記事からご確認ください。
今回はここまでです。
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