妊娠恐怖症とは?
症状や特徴は?
原因や克服法は?
そんなあなたの疑問にお答えする3分で読めるショート記事です。
妊娠や出産は、多くの女性にとって祝福的で喜ばしい瞬間と捉えられますが、中には強い恐怖心を抱く女性もいます。
その例となるのが、妊娠恐怖症です。この症状は、妊娠や分娩に対する深い不安から生まれ、一部の女性にとっては日常生活に支障をきたすほどの影響を与えています。
本記事では、妊娠恐怖症の概要から症状・特徴、原因、そして克服法までを探っていきます。
恐怖と向き合うことは決して容易ではありませんが、理解とサポートがあれば、克服への一歩が踏み出せることでしょう。
妊娠恐怖症に悩む方々への情報提供と支援を通じて、このブログが一助となれば幸いです。
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✓本記事のテーマ
【妊娠恐怖症】出産が怖い!妊娠が怖い!症状や特徴、原因、克服法の紹介
✓本記事でわかること
妊娠恐怖症とは/妊娠恐怖症の症状や特徴/妊娠恐怖症の原因/妊娠恐怖症の克服など
1.妊娠恐怖症とは?
妊娠恐怖症(Tokophobia)とは、妊娠・出産に関する強い恐怖感から発症する特定の恐怖症です。
この症状は2000年に英国精神医学会誌で初めて紹介され、ギリシャ語で出産を意味する「tokos」と恐怖を意味する「phobos」に由来します。
妊娠恐怖症は、妊娠に対する否定的な感情や出産への強い恐怖から引き起こされ、中絶や帝王切開の選択、さらには日常生活に支障をきたすほどの影響を及ぼす恐れがあります。
2.妊娠恐怖症の症状と特徴
妊娠恐怖症の患者の症状や特徴には、他に以下のようなものが挙げられます。
すべてが妊娠恐怖症の患者に当てはまるわけではありません。個々によって様々な症状が見られます。
- 妊娠することに異常な恐怖を示す。
- 妊娠や出産を想像すると息切れや動悸、パニック発作などの身体症状が現れる。
- 妊娠を恐れて性行為を拒絶する場合がある。
- 出産時は帝王切開を選択する傾向がある。
- 妊娠中に乳児の健康を異常に恐れる。
- 胎児を異物のように感じてしまう。
- 分娩中に一人で取り残されるという強い恐怖を感じる。
また、妊娠恐怖症には原発性(プライマリ)と二次性(セカンダリ)の2つのタイプがあります。
①原発性の妊娠恐怖症
原発性の妊娠恐怖症は出産を経験していない女性に現れ、性的トラウマや他者の過酷な出産エピソードの影響が挙げられます。
このタイプの妊娠恐怖症は、妊娠中に始まることもありますが、妊娠前から発症することもあります。
妊娠前の発症は、思春期の頃に始まることもあれば、性行為直後などに突如始まることもあります。
②二次性の妊娠恐怖症
二次性の妊娠恐怖症は既に出産を経験した女性に起こり、前回の出産の過酷さがトラウマとなり、次の出産への恐怖を引き起こします。
切迫早産や帝王切開など、母子ともに危険が差し迫った過去の経験との関連が見られます。
3.妊娠恐怖症の原因
妊娠恐怖症の原因は複雑で、個々の女性によって異なります。
出産の不確実性や過程への恐怖、性的トラウマ、過去の出産に伴う恐怖体験、産婦人科への不信感などが妊娠恐怖症の要因となります。
以下、妊娠恐怖症に関連する恐怖症の一部を紹介します。
4.妊娠恐怖症の克服
妊娠恐怖症の治療方法は研究途上の段階ですが、適切な助産ケアの他、認知行動療法、系統的脱感作などの心理療法が効果的であるとされています。
しかしながら、個々の女性の状況に合わせてカスタマイズされたサポートが必要なことは明白で、産科医や他の医療専門家との緊密な連携が治療の効果を高める鍵となります。
一般的な恐怖症の治療法についてはこちら
その他の恐怖症は以下の記事からご確認ください。
今回はここまでです。
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