聖物恐怖症とは?
聖物の何が怖いの?
聖物に恐怖する原因や克服法は?
そんなあなたのための3分で読めるショート記事です。さっそく始めます。
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【聖物恐怖症】聖物が怖い!聖物に恐怖する原因とは?
✓本記事でわかること
聖物恐怖症とは/聖物恐怖症の原因/聖物恐怖症の克服
1.聖物恐怖症とは?
聖物恐怖症(Hagiophobia)とは、神聖なものに恐怖する症状です。
聖物恐怖症は一般的な医学や心理学の用語ではありません。「精神障害の診断・統計マニュアル」(DSM)にも記載はありません。
聖物恐怖症は宗教観と結びつきやすいため、熱心な宗教信者が減少傾向にある日本では少ない恐怖症であるといえます。
聖物恐怖症が死生観と結びついている場合は、死恐怖症との関連が疑われます。宗教的儀式に使われる華美な装飾に恐怖する場合は、黄金恐怖症との関連も考えられます。
聖物恐怖症の人は聖物を見ると、強い不安や恐怖を抱く他、発汗や息切れなどの身体症状、パニック発作が生じることがあります。
また、聖物を見たときに圧倒され、足がすくむような感覚がするのも聖物恐怖症の特徴です。この足がすくむような感覚は、高所恐怖症や巨大物恐怖症でも生じることがあります。
2.聖物恐怖症の原因
聖物恐怖症の原因には、宗教的儀式に対する恐怖、聖職者からの虐待など、過去のトラウマが挙げられます。
また、宗教に対する教育が厳格で強制的である場合、その影響で聖物全般に恐怖が拡がる可能性が考えられます。
その他、宗教的な神話や伝承による影響、宗教への偏見からの恐怖など、様々な要因が考えられます。
3.聖物恐怖症の克服
聖物を避けることで人間関係、社会生活などに大きな影響がない場合は、聖物を回避して生活すれば良いと思います。
しかし、聖物を避けることができない環境で、なおかつ聖物に対する恐怖が不合理なものであるという自覚がある場合は、一般的な恐怖症の治療法を取り入れると良いでしょう。
恐怖症の治療法として一般的なものは、曝露療法です。
危険が及ばない範囲で恐怖の対象物に直面し、恐怖刺激を少しずつ増やしながら慣れていくことを目指します。
聖物恐怖症においては、聖物のイラストや写真を見る、実物に触れる、宗教的体験をするといった具合に、少しずつ段階を踏んで恐怖刺激の度合いを強めていきます。
ただし、聖物には宗教的側面がふくまれることがあるため、不安症状が強い場合は洗脳などに巻き込まれる可能性を否定できません。
あくまでも恐怖症の治療の一環としての宗教関与であることを強く意識するとともに、第三者意見を常に得られる環境で治療に臨むことが推奨されます。
一般的な恐怖症の治療法についてはこちらをご確認ください。
その他の恐怖症は以下の記事からご確認ください。
今回はここまでです。
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