猫恐怖症とは?
ネコの何が怖いの?
猫恐怖症の克服法は?
そんなあなたの疑問にお答えします。
猫恐怖症(Ailurophobia)とは、ネコに対して不合理な恐怖を抱く症状です。
恐怖の対象をネコ科全般(ライオン、トラ、ヒョウなど)まで拡大させて考える場合もあります。
本記事ではネコに限定して猫恐怖症の症状や特徴、原因や克服法について解説します。
また、猫アレルギーについては猫恐怖症とは明確に異なるものであると捉えます。
本記事では猫恐怖症の克服法の一部として、ネコに敢えて直面する方法を紹介しています。
この方法は猫アレルギーの症状に悩む人には避けたほうがよい側面がある治療法であるといえます。
それでは猫恐怖症について、解説していきます。
✓恐怖症一覧
✓本記事のテーマ
【猫恐怖症】ネコが怖い!人が猫に恐怖する原因と克服法とは?
✓本記事でわかること
猫恐怖症の症状や特徴/猫恐怖症の原因(トラウマ・遺伝的要因・本能に根差した恐怖・ネコへの誤解)/猫恐怖症の克服
1.猫恐怖症の症状や特徴
猫恐怖症の症状や特徴には、以下のようなものが挙げられます。
- ネコに対して過度な不安や恐怖を抱く。
- ネコに直面すると身体症状(発汗、心拍数の増加、息切れ、動悸、パニック発作など)が生じる。
- ネコを見たり触ったりすることができない。
- ネコのことを考えるだけで不快感が生じる。
- ネコの鳴き声が怖い。
- ネコの目が怖い。
- ネコの毛を連想する衣類が怖い。
- ヒョウ柄などネコ科特有の模様が怖い。
- ネコを避けた生活行動を取る。
猫恐怖症の諸症状に悩んだ結果、ネコを避ける行動を取る場合があります。
例えばネコに遭遇する可能性のある道を避けて通行するなどです。
しかしながら、野良猫をふくめると猫に遭遇する可能性はかなり高く、猫恐怖症は非常に生活密着度が高いといえます。
そのため、猫恐怖症の症状が重症化すると、外出を一切できなくなる場合があります。
2.猫恐怖症の原因
猫恐怖症の原因には、以下のようなものが挙げられます。
①トラウマ
ネコに引っかかれた、ネコに驚かされて転倒した、ネコが登場するホラー映画を見たなど、ネコに関連する恐怖体験によって猫恐怖症が発症する場合があります。
動物恐怖症の原因では最も一般的なものであると考えられています。
②遺伝的要因
親がネコ恐怖症の場合、子供にも猫恐怖症の気質が遺伝することがあります。
親と子供は心理傾向が似ている部分があるため、子供が親と同じ恐怖症を発症することがあります。
また、親が猫嫌いの場合、その影響で猫への恐怖が助長される場合があります。
ちなみに私の両親は猫嫌いでした。その影響で、私も長年にわたって猫嫌いの状態でした。
物心がついたころから、ネコに対してネガティブな印象を持っていました。
ちなみに現在では、ネコを多頭飼いする猫愛好家へと華麗な転身を遂げています。
③本能に根差した恐怖
大型のネコ科動物の祖先が人間の祖先を捕食していたため、人間がネコ科動物を恐れるように条件付けられているというものです。
これが、ライオンやトラへの恐怖の起源である可能性があります。
これらの捕食者を恐れることは、実際の危険性があるために必ずしも不合理であるとはいえません。
しかし、飼い猫など小さなネコを過剰に恐れるのは不合理であるといえます。
④猫に対する誤解
動物恐怖症の原因として多いものです。
例えばサメ恐怖症の人の多くは、サメは人を襲う危険生物であると信じています。
しかし、サメによる人の殺傷事故はほとんど起きておらず、飛行機事故よりも遥かに少ないものです。
同じように、ネコに対する誤解から猫恐怖症を発症している可能性があります。
例えば私がかつて猫嫌いだったとき、ネコは臭くて不潔で懐かず、すぐに引っ搔いたり噛んだりする動物であると勘違いしていました。
ネコを飼っている家には立ち寄らないほど、ネコを毛嫌いしていました。ネコは懐かず不愛想で、不吉な存在であるという信念さえありました。
しかし、近所のネコが懐いてきたことをきっかけにネコを飼育するようになり、そのほとんどが勘違いであると気づきました。
ネコはトイレ周りを清潔に保てばほとんど臭いを感じません。不慮のできごとで引っかかれたことはありますが、噛まれたことは一度もありません。
人懐っこく肩や膝の上に乗ってくることも多く、長年にわたって愛犬家でしたが、現在では愛犬家かつ愛猫家となっています。
3.猫恐怖症の克服
猫恐怖症の克服として一般的なのは、曝露療法です。
猫恐怖症の症例は比較的多いため、ある程度治療法が確立しているように思います。
以下に、猫恐怖症に対する曝露療法の一例を示します。
- ネコの体毛に似た衣類に触れてみる。
- ネコのぬいぐるみに触れて慣れていく。
- ネコのイラスト→写真→映像→実物の順に慣れていく。
- 小さくて大人しく、かつ人懐っこいネコに触れてみる。
- 少しずつネコに愛着を感じながら、ネコに対する不合理な恐怖を取り除いていく。
このようにして、ネコに耐えられる時間や頻度を少しずつ更新していきます。
以上、猫恐怖症についてでした。
一般的な恐怖症の治療法についてはこちらをご確認ください。
その他の恐怖症は以下の記事からご確認ください。
今回はここまでです。
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