【カエル恐怖症】カエルが怖い!カエルが気持ち悪い!特徴や症状、克服法の解説

恐怖症
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知りたガリお

カエル恐怖症とは?
特徴や症状、原因は?
克服法はある?

そんなあなたの疑問にお答えします。

カエル恐怖症(Batrachophobia)とは、カエルに対して不合理な恐怖を抱く症状です。

動物恐怖症の中でもカエル恐怖症の人は多く、かくいう私も軽度のカエル恐怖症です。

私はカエルの中でもヒキガエルのようなイボイボのあるものが苦手で、直面すると体中が痒くなるような感覚がします。

このあたり、集合体恐怖症が関連していると考えています。現に私は集合体恐怖症です。

本記事ではカエル恐怖症について、特徴や症状、原因や関連する恐怖症や克服法などを解説していきます。

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【カエル恐怖症】カエルが怖い!カエルが気持ち悪い!特徴や症状、克服法の解説

✓本記事でわかること

カエル恐怖症の特徴と症状/カエル恐怖症の原因/カエル恐怖症の克服

1.カエル恐怖症の特徴と症状

カエル恐怖症の特徴や症状には以下のようなものが挙げられます。

  • カエルに対して極度のあ不安や恐怖が生じる。
  • カエルに直面すると身体症状(発汗、息切れ、動悸、パニック発作など)が生じる。
  • カエルを見ることができない。
  • カエルのことを考えるだけで不快感が生じる。
  • カエルの鳴き声が苦手である。
  • 「蛙」という字を見るだけで不快感が生じる。
  • カエルの卵を見ると不快感が生じる。
  • カエルの表面の質感が苦手である。
  • カエルを毒物であると捉えている。
  • カエルを触ると皮膚がただれたりイボができたりすると信じている。
  • 地面に落ちている物がカエルに見えてしまう。

2.カエル恐怖症の原因

カエル恐怖症の原因には次のようなものがあります。

①トラウマ

カエルに関する何らかのトラウマが原因となってカエル恐怖症になる可能性があります。

カエル恐怖症のとある研究レポートによると、カエルが死ぬ姿を見た直後にカエル恐怖症になるケースが多いそうです。

車に轢かれたカエルの死骸など、潰れたカエルを見たことでカエル恐怖症になることも考えられます。

その他、カエルを題材にした恐怖映像、カエルにまつわる神話や伝承によってカエルが恐怖の対象になる可能性も考えられます。

ちなみに私は、カエルの顔面が腹に寄生するという奇病を扱った『ブラックジャック(手塚治虫)』のストーリーの影響で、カエル恐怖症になりました。

②遺伝的要因

親がカエル恐怖症の場合、その気質が子供に遺伝する場合があります。

恐怖症が遺伝するというのは、トラウマとともに恐怖症の原因として一般的なものです。

また、親がカエル恐怖症の場合、カエルに対する親の否定的な態度が影響し、子供までもがカエルを嫌悪の対象と捉えてしまうことがあります。

③本能による恐怖

動物恐怖症の原因として、本能による恐怖を指摘する研究もあります。

例えばドイツのある研究では、赤ちゃんが初めて見たヘビに恐怖したことから、人間は本能的にヘビに恐怖する生物であると結論付けています。

本能による恐怖として考えられている動物恐怖症には、ヘビ恐怖症クモ恐怖症があり、いずれも毒を持った種に対する恐怖に起因すると考えられています。

ただし、ヘビにしてもクモにしても毒を持った種は非常に少ないため、否定的な考えを持つ人も多数いることをここで指摘しておきます。

④メディアの影響

カエル人間になってしまうストーリーの作品、カエルの呪いに関する作品など、カエルを題材にした恐怖映画や小説などが原因でカエルに対して過度な恐怖を抱いているケースがあります。

メディアの影響は、動物恐怖症の原因としてしばしば指摘されるものです。

例えばアメリカにおけるサメ恐怖症の発症原因は、サメを誇張して表現した映画の影響が多くの部分を占めていると考えられています。

ジョーズシリーズが典型で、サメが人間を襲う怪物のように描かれている作品も非常に多くあります。

しかし、サメによる人の殺傷事故はほとんど起きておらず、アメリカ人の過剰なまでにサメに恐怖する心理は不合理なものであると言わざるを得ません。

⑤神話や伝承の影響

カエルを邪教や穢れの対象として描いた神話や、カエルに触るとイボができるといった伝承などの影響でカエルに恐怖している可能性があります。

私が小さい頃に周囲を見渡すと、カエルに触ると皮膚疾患ができると信じている子供が非常に多かった記憶があります。

しかし、先進諸国においてこのような神話や伝承は減っており、子供がカエルに恐怖するかどうかは毒があるか否かであるという指摘(ヨハネスブルグ動物園の研究による)もあります。

⑥毒物に対する恐怖

カエルの中にはヤドクガエルなどの猛毒を持つものもいます。一般的に毒が無いとされている種でも、皮膚から毒となるたんぱく質などを分泌する種がかなり多いです。

これらの影響から、カエルを猛毒な生物である考えて恐怖するケースがありますが、捕食したり刺激したりしない限り、猛毒に侵される心配はほとんどありません。

また、カエルの毒に対して誤解しているケースもあります。

かつで動物園でヤドクガエルの展示があり、それを見て明らかに恐怖している集団を見たことがありますが、これはカエルの毒に対する誤解の典型です。

ヤドクガエルの毒性は餌に依存しており、日本で無毒の餌を食べて飼育されている以上、世間で言われるような致死量の毒を有していることはないのです。

この例でもわかる通り、恐怖症はしばしば、対象物に対する誤解によって生じます。

なお、毒物に対して不合理な恐怖を示す症状を、毒物恐怖症といいます。

⑦集合体恐怖症

集合体恐怖症の人の中にカエルに恐怖する人は多いそうです。

カエルの卵が気持ち悪い、カエルの表面のイボイボが気持ち悪いという場合は、集合体恐怖症が原因の可能性が高いです。

3.カエル恐怖症の克服

カエル恐怖症の克服として、曝露療法が一般的です。恐怖刺激に自身をさらし、少しずつ慣らしていくという方法です。

カエル恐怖症の人はカエルを見ることができない場合が多いので、初めはイラストから慣れていくとよいでしょう。

イラストに慣れたら写真、写真に慣れたら映像、映像に慣れたら実際のカエルへと、対象を実物に少しずつ近づけていきます。

この際、耐えられる時間や感情の変化をノートなどに記録し、自身の状態を客観視するようにすると良いでしょう。

その他、カエルに対して誤った情報を持っている可能性があるので、偏見や先入観といった誤謬を解消することも重要です。

また、恐怖の対象物への思考をポジティブなものに変え、恐怖症に対する反応を減らすことに焦点を当てる認知行動療法もおすすめです。

一般的な恐怖症の治療法についてはこちらをご確認ください。

その他の恐怖症は以下の記事からご確認ください。

今回はここまでです。

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