本記事ではサメに恐怖する心理を解説した3分で読めるショート記事です。
動物恐怖症の一種であるサメ恐怖症の特徴や症状、原因や克服法について解説します。
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【サメ恐怖症】サメが怖い!サメに恐怖する心理や症状、原因、克服法
✓本記事でわかること
サメ恐怖症とは/サメ恐怖症の特徴や症状/サメ恐怖症の原因/サメ恐怖症の克服
1.サメ恐怖症とは?
サメ恐怖症(Galeophobia)とは、サメに恐怖する症状です。
サメに恐怖する人は多く、2015年のアメリカのとある調査では、51%の人にサメ恐怖症の兆候が見られたのだとか。
サメ恐怖症の人がサメの歯を見た場合、diabolical(凶悪)、gruesome(陰惨)、terrifying(恐ろしい)などと表現する人が多いそうです。
サメの中には危険な種もいて、人が捕食される事故も起きています。
しなしながら、人がこれまでに殺傷したサメの数に比べ、サメが殺傷した人の数は極めて少ないとされています。
アメリカの動物愛護団体PETAの2018年の発表によると、ここ100年で人が殺傷したサメは2000億匹を超えるのに対し、サメが殺傷した人はわずか6人だそうです。
人は危険なものに対してしばしば恐怖を抱きますが、サメに対する恐怖はいささか不合理なものであるといえるでしょう。
2.サメ恐怖症の特徴や症状
サメ恐怖症の特徴や症状には、以下のようなものが挙げられます。
- サメに対して強い不安や恐怖を抱く。
- 実物はもちろんんこと、写真や映像にも強い恐怖を抱く。
- サメのことを考えるだけで不快感が生じる。
- サメを避けて生活する。
- サメに直面すると身体症状(心拍数の増加、発汗、息入れ、パニック発作など)が生じる。
3.サメ恐怖症の原因
サメ恐怖症の原因として考えられるものを、以下に挙げます。
①トラウマ
恐怖症の原因として最も一般的なものの一つです。
実際にサメに襲われるケースは非常に稀ですが、襲われたことでトラウマとなって恐怖症が発症することは、動物恐怖症の原因として最も多いものです。
その他、水族館で初めて見たサメや、サメを題材にした映像作品がトラウマになったケースも確認できています。
②遺伝的要因
親がサメ恐怖症の場合、その気質が子供に遺伝する場合があります。
また、親のサメ恐怖症による言動が子供に影響し、子供がサメ恐怖症になる場合もあります。
トラウマとともに、恐怖症の一般的な原因です。
③メディアの影響
ここ百年で、メディアはサメの危険性を強調してきました。
最たる例は、ジョーズシリーズに代表される、サメを題材にしたパニック映画です。
恐怖症はしばしば、メディアの偏った報道によって発症します。
4.サメ恐怖症の克服
サメ恐怖症の治療方法として一般的なのは、曝露療法と認知行動療法です。
曝露療法では、サメに対する回避行動や恐怖を消すために、患者をゆっくりと恐怖刺激にさらします。
最初はイラストや写真などを見るところから始め、徐々に映像、実物へと刺激の度合いを強めていき、サメへの耐性を強化していきます。
認知行動療法では、サメに対する思考を変えることで、恐怖症に対する反応を減らすことに焦点を当てます。
多くの海洋生物者が指摘する通り、サメは必ずしも人間にとって脅威的な存在ではありません。
サメによる人的被害が生じたケースでも、そのほとんどはサメの好奇心か混乱によるものです。
人がサメをいたずらに刺激しない限り、そして危険水域に近づかない限り、サメによる被害にあうことはほとんどありません。
極端過ぎるサメへの偏見を取り除くことも、サメ恐怖症の治療においては重要であるといえるでしょう。
一般的な恐怖症の治療法についてはこちらをご確認ください。
その他の恐怖症は以下の記事からご確認ください。
今回はここまでです。
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