コウモリ恐怖症(Chiroptophobia)とは、コウモリに対して不合理な恐怖を示す症状で、動物恐怖症の一種です。
コウモリと聞くと、不潔なイメージや凶暴なイメージを持っている人は少なくありません。
事実の部分もありますが、誤解によって恐怖を抱いているケースもあります。
その他、コウモリに対して不吉なイメージを持っている人もいます。
本記事ではコウモリに対して正しい理解を持つためにも、コウモリに恐怖する人々の心理を3分程度で読めるように簡単に解説しています。
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【コウモリ恐怖症】コウモリが怖い!コウモリに恐怖する原因とは?
✓本記事でわかること
コウモリ恐怖症の原因/コウモリ恐怖症の克服
1.コウモリ恐怖症の原因
①トラウマ
コウモリに襲われたことがある、コウモリを題材にした怖い作品を見たなど、過去の恐怖体験が原因となってコウモリ恐怖症になる場合があります。
このように、トラウマとなる恐怖体験はしばしば恐怖症を引き起こす原因になります。
②遺伝的要因
親が特定の恐怖症の場合、子供にも気質が遺伝される場合があります。
トラウマとともに、恐怖症の原因として多い理由です。
また、親など身近な人の振る舞いから、コウモリが恐怖の対象として刷り込まれる可能性も考えられます。
③コウモリの凶暴性への誤解
コウモリはするどい爪や牙を持つことから、コウモリを凶暴な生物だと考えている人がいます。
確かにコウモリに噛まれることは怖いことですが、コウモリに噛まれるほとんどのケースはコウモリを素手で捕まえようとしたときです。
コウモリが人を攻撃することもありますが、そのほとんどは自己防衛のためです。
コウモリに危害を加えない限り、コウモリが積極的に人を襲うことはありません。
コウモリは小さな虫や植物をえさにするため、人を襲う理由はほとんどありません。
④コウモリの不潔なイメージ
コウモリは病気の媒介として一般的な生物です。エボラ出血熱、狂犬病など、多くの危険な病気と結びつけられることがあります。
しかし、ネズミやハトなどの多くの野生動物にも同じことがいえます。
コウモリにおいては、コウモリと長時間接触したりコウモリを食さない限り、ほとんど病気が人間に移ることはありません。
コウモリとの濃厚接触を避けることで、コウモリから人間に病気が感染するリスクを減らすことができます。
⑤吸血のイメージ
吸血鬼などの物語のイメージから、多くの人はコウモリを吸血動物であると考えています。
実際には、全コウモリ種の中で吸血をする性質を持つものは1%にも満たず、わずか3種しかいません。
これらのコウモリも家禽や家畜を吸血しており、人を吸血することはほとんど考えられません。
2.コウモリ恐怖症の克服
コウモリ恐怖症の克服として一般的なのは、曝露療法です。
コウモリのイラストに慣れたら写真、映像へと観察対象を拡大していきます。
このように、恐怖の対象物に少しずつ慣れていきながら、恐怖の原因が不合理であると認識していくのが曝露療法です。
コウモリ恐怖症の治療において最も重要なことは、コウモリに対する誤解を解くことです。
先述の通り、一般的な生活においてはコウモリによる被害は考えられません。
恐怖症はしばしば、対象物への誤解から生じます。
コウモリ恐怖症の中には、コウモリは不吉な黒い鳥かなにかであると考えている人も世間にはいるほどです。
※コウモリは我々と同じく哺乳類です。
特定の恐怖症に対しては、あえて向き合うということも必要であることを理解するようにしましょう。
誤解が解けることで、恐怖症が雲散霧消となるのはよくあることなのです。
一般的な恐怖症の治療法についてはこちらをご確認ください。
その他の恐怖症は以下の記事からご確認ください。
今回はここまでです。
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