果物恐怖症(Fructophobia)とは、果物に恐怖する症状です。
本記事では果物に恐怖する原因を解説していきます。
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✓本記事のテーマ
【果物恐怖症】みずみずしくてジューシーで臭くてまずい?
✓本記事でわかること
果物恐怖症の心理:味が嫌い/においが嫌い/触感が嫌い/トラウマ/食物新奇恐怖症/野菜恐怖症など
果物恐怖症の心理
1.味が嫌い
ある海外記事における果物恐怖症の女性のインタビューで、その女性は果物が嫌いな理由を以下のように語っていました。
「果物はみずみずしくてジューシーで臭くてまずい」
果物の味が嫌いな人にとっては、「みずみずしくてジューシー」であることがかえって嫌いな味を強調してしまうようです。
2.においが嫌い
果物の甘ったるいにおいが嫌いな人もいるようです。そういう人はフルーツの香りがする香水も嫌いそうです。
※参考記事:なぜ日本人は香水を嫌うのか?文化的背景と日本人特有の価値観とは?
うっかり触ってしまったときは何度も何度も手を洗うという人が海外記事で確認できました。
ちなみにこの人は、何度洗っても果物のにおいが手からとれないと主張していました。
特定のにおいに恐怖する心理については、以下の匂い恐怖症についての記事をお読みください。
3.触感が嫌い
リンゴやナシのシャキシャキとした触感が嫌いな人がいます。
私もリンゴとナシがあまり好きではないのですが、まさにこれが理由です。
シャキシャキしていて水っぽくて味気なく、わざわざ食べる必要がないと感じてしまいます。
また、熟れ過ぎたモモやカキのどろっとした触感が苦手という人もいるのではないでしょうか。
4.トラウマ
食べ物に関連する恐怖症で多い理由です。
ひどいアレルギー症状が出た、腐ったものを食べてしまった、中から虫が出てきたなどです。
私は熟れたフルーツがやや苦手ですが、その理由は腐っている気がするからです。
その他、親の厳しすぎる躾(しつけ)が原因の場合があります。
食べ残しを怒られた、無理矢理食べることを強要されたなどです。
5.食物新奇恐怖症
食物新奇恐怖症とは、初めて食べる食品や変わった食品に恐怖する症状です。
私も生まれて初めて生ガキやサザエを食べたとき、恐怖を覚えました。
食物新奇恐怖症で最も有名なのは、キノコ恐怖症です。
キノコの独特のフォルムや色が食品イメージと結びつかないというのが苦手な理由の一つです。
また、近年では昆虫食の嫌悪感を示す言葉としても注目を集めています。
食物新奇恐怖症の原因としては幼少期の食育の失敗などが挙げられます。
野菜嫌いの3割強には食物新奇恐怖症の兆候が見られるという研究もあります。
同様に果物恐怖症も、食物新奇恐怖症が原因として疑われます。
初めて食べた果物に対するマイナス印象がそのまま払しょくされず、嫌悪感、恐怖感へと発展していくケースです。
食物新奇恐怖症やキノコ恐怖症は食育の観点からも非常に興味深いものです。ぜひ、以下の記事を読んでみてください。
6.野菜恐怖症の心理
実はここまでの多くは、野菜恐怖症の心理と共通しています。
ここまでに挙がっていない野菜恐怖症の心理には、以下のようなものがあります。
- 農薬などがついていて不潔に思える。
- 虫が混入していないか不安。
- 咀嚼音が苦手。
これらの心理には、毒物恐怖症、不潔恐怖症、虫恐怖症、音嫌悪症などが関連しています。
その他、たくさんの種が嫌いという人もいるようで、これは集合体恐怖症が関連していると思われます。
野菜恐怖症については以下の記事をお読みください。あわせて読むことで果物恐怖症の理解が深まると思います。
さて、今回は果物恐怖症についてでした。
一般的な恐怖症の治療法についてはこちらをご確認ください。
その他の恐怖症は以下の記事からご確認ください。
今回はここまでです。
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