一人恐怖症とは?
なぜ一人が怖いの?
そんなあなたの疑問にお答えします。
一人恐怖症とは、一人になる事に恐怖する症状です。一人恐怖症という正式な診断名があるわけではありません。
本記事では、不安障害の人が一般的に「一人が怖い」と感じる心理を解説します。
本記事では3分以内で読めるショート記事になっています。
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【一人恐怖症】一人が怖い?広場恐怖症や分離不安症との関連は?
✓本記事でわかること
一人恐怖症とは/広場恐怖症や分離不安症との関連/孤独恐怖症や留守番恐怖症との関連/一人恐怖症の克服法など
一人恐怖症とは?
1.広場恐怖症との関連
広場恐怖症とは、特定の場所にいることに強い不安や恐怖を感じる精神障害です。
広場と名称についていますが、広い空間だけが恐怖の対象となるわけではありません。
広場恐怖症は以下のようなシチュエーションで発症することがあり、しばしばパニック発作を伴います。
- 公共交通機関(バス、列車、船、航空機など)
- 広い空間(駐車場、市場、運動場など)
- 閉鎖空間(店、映画館、エレベーターなど)
- 行列や人混み
- 一人でいること
一人恐怖症においては、一人でいるときに特定の空間でパニック発作になってしまうのではないかという予期不安が生じる場合があります。
2.分離不安症との関連
分離不安は通常、子供が親などの保護者と離れることに対する強い不安や恐怖を指します。
これは主に幼少期に見られる現象で、一般的に成長とともに改善していくことが期待されます。
しかし、時折、成人でも分離不安症の症状が現れることがあります。
成人の分離不安症は、仕事、学校、友人、パートナーなど、親しい人や重要な人物から離れることに対する強い不安が特徴です。
これが過度である場合、社会的な機能や日常生活に支障をきたすことがあります。
3.孤独恐怖症と留守番恐怖症
類似する恐怖症に、孤独恐怖症と留守番恐怖症があります。
①孤独恐怖症
孤独恐怖症(Autophobia)とは、孤独、孤立、放置、無視などに対して病的な恐怖を示す症状です。
孤独恐怖症の人は、一人の場面だけでなく他の人と一緒にいる状況においても、様々な問題に対処できないことを恐れ、孤立した状態で苦しむことがあります。
一方、人間関係が物理的に存在している場合でも、関係の悪化や孤立を恐れ、その関係を放棄することもあります。
②留守番恐怖症
留守番恐怖症(home-alone-phobia)とは、家にいることを過剰に恐れる症状です。
留守番恐怖症の人は、一人で家にいることが非常に孤独に感じられ、不安や恐怖が生じます。
一人でいることに対する恐怖感が非常に強いため、他の人と一緒にいることを好む傾向にあります。
4.一人恐怖症の治療
一人恐怖症の治療として考えられるのは、曝露療法です。一人恐怖症においては、一人でいることに少しずつ慣れ、その時間を延ばしていくというものです。
治療においては、いつでも中断ができ、すぐに助けが呼べる状態で行うことが重要です。
何か起きても誰かが助けてくれるという安心感を担保に、徐々に一人に慣れていくとよいでしょう。
以下、一人恐怖症の治療に役立ちそうな本を紹介します。気になるタイトルのものがあれば読んでみてください。
一般的な恐怖症の治療はこちら
その他の恐怖症は以下の記事よりご確認ください。
今回はここまでです。
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