夢恐怖症とは?
夜驚症、悪夢障害、夢遊病との関連は?
そんなあなたのための記事です。
本記事では夢恐怖症と夜驚症、悪夢障害、夢遊病の解説、夢恐怖症の克服法や関連書籍の紹介を行います。
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【夢恐怖症】夢が怖い!夜驚症、悪夢障害、夢遊病との違いは?
✓本記事でわかること
夢恐怖症とは/夜驚症、悪夢障害、夢遊病/夢恐怖症の克服など
夢恐怖症と夜驚症、悪夢障害、夢遊病の関連、克服法
1.夢恐怖症とは?
夢恐怖症(Oneirophobia、オネイロフォビア)とは、夢や夢を見ることへの異常な恐怖や不安を指す心理的な症状です。
この恐怖は、夢が現実と区別がつかなくなることや、恐ろしい夢を見ることに対する強い恐怖感から生じることがあります。
夢を見ること自体が一般的には普通の現象であり、ほとんどの人が毎晩のように夢を見ることは自然なことです。しかし、夢恐怖症を持つ人は、夢に対する極端な不安や恐怖を経験します。
夢恐怖症を持つ人は夢を見ることを避けるために、睡眠を避けることがあります。これが継続すると、睡眠障害や体調不全などが引き起こされる恐れがあります。
夢恐怖症は悪夢による強いトラウマが原因であると考えられていますが、その他、夜驚症、悪夢障害、夢遊病などの睡眠障害の関連が疑われます。
2.夢恐怖症に関連する用語
①夜驚症
夜驚症は、深い睡眠から一時的に覚醒し、叫び声や悲鳴、泣き声を上げ、目を見開いたり、起き上がったりする睡眠障害です。
通常は2歳から6歳ごろの小児を中心に見られ、一過性であることが多いのですが、成人でもまれに発生することがあります。
症状としては、深いノンレム睡眠から中途半端に覚醒することにより、叫び声や悲鳴、泣き声を上げるなどが挙げられます。
その他、起き上がったり、目を見開いたりすることがあり、パニック状態に陥ることもあります。
正確な発症原因はわかっていませんが、遺伝的な要因や神経系の発達に関連すると考えられています。
②悪夢障害
悪夢障害とは、反復的で強烈な悪夢が起こり、これによって睡眠が妨げられ、日中の機能に影響を与える睡眠障害です。
悪夢障害の人は、週に複数回、繰り返し強烈で不快な悪夢を経験することがあります。
悪夢によって目が覚め、その後再び寝るのが難しくなります。この覚醒は比較的容易に起こり、夢の内容をはっきりと覚えていることがあります。
悪夢が日中の活動や睡眠に対して明らかな悪影響を与えることがあり、これが社会的または職業的な機能に影響を与えることがあります。
発症原因として、ストレスやトラウマ、不安障害、うつ病などの心理的な要因が関与している可能性があります。
その他、特定の薬物の使用、アルコールの過剰摂取が悪夢障害の原因となることがあります。
③夢遊病
夢遊病とは、寝ている間に歩き回るなどの活動を行う睡眠障害です。
夢遊病の症状は主に深い睡眠段階中に発生し、寝言や寝ぼけるといった様々な活動を行います。具体的な行動には歩き回る、食事をとる、話すなどがあります。
夢遊病のとき、患者は一時的に意識を失い、起床後にその行動を覚えていないことが一般的です。
また、夢遊病中は外部からの刺激に対する反応が限定的であり、目を覚ましても理性的な認識が得られないことがあります。
夢遊病の発作は不定期に出現し、特にストレスや疲労、睡眠不足が引き金になることがあります。
発症原因として、遺伝的な要因が関与することがあります。家族歴に夢遊病がある場合、その発症リスクが高まることがあります。
その他、不規則な睡眠スケジュール、睡眠不足、長時間の労働によるストレスなどが夢遊病の引き金になることがあります。
3.夢恐怖症の克服
一般的な恐怖症の治療法は、曝露療法です。恐怖の対象に自分をさらし、段階的に慣れていくという手法です。
夢恐怖症においては、夢を自由に見ることは難しいので、曝露療法による治療は現実的ではないでしょう。
夢恐怖症の克服として、睡眠障害の治療による睡眠の質の向上が、症状の軽減に有効であると考えます。
その他、悪夢を改善するための明晰夢のコントロールや、夢を見ることを好意的にとらえるマインドセットの獲得などが有効です。
以下、オススメ書籍です。
①睡眠障害関連
- 睡眠障害 現代の国民病を科学の力で克服する(西野 精治)
- 専門医が教える症状から見た睡眠障害の診断と治療 (山口祐司)
②悪夢障害関連
- 悪夢障害 (西多昌規)
③睡眠の質の向上
- よく眠るための科学が教える10の秘密 (リチャード・ワイズマン )
④明晰夢のコントロール
- 幸せになる明晰夢の見方 単行本(ディラン・トゥッチロ)
⑤夢に対するマインドセット
- 夢を見るとき脳は――睡眠と夢の謎に迫る科学(アントニオ・ザドラ)
⑥SHPへの理解
- 鈍感な世界に生きる 敏感な人たち (イルセ・サン)
- 敏感にもほどがある(高橋 敦)
一般的な恐怖症の治療方法はこちら
その他の恐怖症は以下の記事よりご確認ください。
今回はここまでです。
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