生き埋め恐怖症とは?
生き埋めが怖い人の心理や原因は?
そんなあなたの疑問にお答えします。
生き埋め恐怖症とは、生き埋めになることを恐れる症状です。
医療技術が未発達であった時代では、誤った診断が原因で生きたまま埋葬されるケースが多発していたそうです。
しかし、現代ではそのようなリスクはほとんどありません。それでは、生き埋めを恐れる人の心理や原因にはどのようなものがあるのでしょうか。
生き埋め恐怖症の真相に迫ります。
✓恐怖症一覧
✓本記事のテーマ
【生き埋め恐怖症】生き埋めが怖い人の心理や原因は?
✓本記事でわかること
元来の生き埋め恐怖症/現代における生き埋め恐怖症/地震恐怖症・閉所恐怖症・死恐怖症との関連
1.生き埋め恐怖症とは?
生き埋め恐怖症(Taphophobia)とは、生き埋めになることを過度に恐れる症状です。
元来、生き埋め恐怖症は埋葬恐怖症ともいわれるもので、生きたまま埋葬されることを異常に恐れる症状です。
近代医学以前は、仮死状態の状態で誤って生き埋めにされる事故が多発しており、実際に自分が生き埋めに合う確率は現代とは比べ物にならないものでした。
有名人だと、ショパン、ワシントン、アンデルセン、ノーベルなどが生き埋め恐怖症だったそうです。
ショパンは死亡後に心臓を切り取って死を確認することを、ワシントンは死亡後に三日間、遺体のまま放置することを周囲に要求していたとされています。
恐怖症の多くは、実際に起こらない物に対して恐怖する不合理なものが多いのですが、生き埋め恐怖症は実際に起こる可能性が(その当時は)高く、必ずしも不合理な恐怖症とはいえないでしょう。
現在こそ医療の発展により生き埋めのリスクは激減しているものの、一部の発展途上国ではいまだに生き埋めのリスクが残存しています。
2.現代における生き埋め恐怖症
それでは、医療が発展した現代では生き埋め恐怖症がないかというとそんなことは無く、別の形で存在しています。
①都市伝説やホラー作品
生き埋めの都市伝説は多く存在し、昏睡状態に入り、数年後に目を覚し、恐ろしい死を迎えるという要素を含むものもあります。
また、棺が開かれて中には長いひげを生やした死体や、化け物に変わり果てた死体がいるという都市伝説もあります。
このような都市伝説やホラー作品の内容がトラウマとなり、生き埋め恐怖症になるケースがあります。
②地震恐怖症
地震恐怖症とは、地震のことを考えたり思い出したりするときに恐怖を感じる症状です。
地震恐怖症に苦しむ人の多くは、実際の被災経験がトラウマとなっています。
津波に遭遇したり生き埋めになったりしたことがきっかけとなり、被災時の光景が脳裏に焼き付き、地震恐怖症を引き起こす引き金となります。
生き埋め恐怖症の人の中には地震恐怖症が原因となっている場合もあり、その場合、耐震性の低い建物を恐れることがあります。
また、棚が倒れて生き埋めになることを恐れ、図書館の本棚や商業施設の陳列棚を避けることがあります。
③閉所恐怖症
狭いところに閉じこめれることを恐れて生き埋め恐怖症になるケースがあります。
閉所恐怖症が原因となっていて、地下や洞窟など狭い空間を恐れるだけでなく、天井の倒壊も恐れます。
④死恐怖症
生き埋めという行為は死に直結するため、埋葬という概念自体に恐怖している場合があります。
このケースでは、死や埋葬行為を連想する墓地を恐れる墓地恐怖症や、死を恐れる死恐怖症に関連しています。
さて、今回は生き埋め恐怖症についてでした。
生き埋め恐怖症など恐怖症の治療は、認知行動療法や曝露療法が一般的です。
ただし、生き埋め恐怖症ではその他の恐怖症を同時発症しているケースが多いので、併発している恐怖症に応じた治療方法の選択が重要です。
一般的な恐怖症の治療法はこちら
その他の恐怖症については以下の記事からご確認ください。
今回はここまでです。
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