恐怖症恐怖症とは?
そんな恐怖症、ホントに存在するの?
そんなあなたに向けた記事です。
恐怖することに恐怖するという恐怖症恐怖症ですが、意味がまったくわからないと思います。
珍しい恐怖症の一つとしてあげられることがありますが、珍しいということは全くありません。
理由は、恐怖症恐怖症はその他の恐怖症に内含される恐怖症であり、多くの恐怖症に共通する心理を表した言葉であるからです。
恐怖症恐怖症の説明は非常に難しいと考えていますので、本記事では恐怖症恐怖症が発症する具体的事例を10個紹介していきます。
それでは始めます。
✓恐怖症一覧
✓本記事のテーマ
【恐怖症恐怖症】恐怖症に恐怖する世にも珍しい恐怖症とは?
✓本記事でわかること
恐怖症恐怖症とは/恐怖症恐怖症の事例10
1.恐怖症恐怖症とは?
恐怖症恐怖症、あるいは恐怖恐怖症(Phobophobia)とは、恐怖に対して恐怖する症状です。
まったく言ってることがわからないですね。もう少し詳しく説明してみましょう。
恐怖症恐怖症とは、他の恐怖症や不安障害を持つ人が、恐怖や不安を感じること自体に対する恐怖や不安を抱く症状です。
例えば雷恐怖症は雷に恐怖する症状ですが、雷情報や悪天候、発達した積乱雲にも恐怖することがあります。
それは、雷を連想すること自体に恐怖を覚えるからです。
大きな雲が見えると、雷がやってくる可能性があります。つまり、自分がいずれ恐怖する可能性があることを意識します。
このとき、雷に恐怖するシチュエーションになる可能性に対して恐怖するのです。
他の恐怖症で考えてみましょう。
血液恐怖症は血液に恐怖する症状ですが、血液を連想する事故や注射器に対しても恐怖を抱きます。
13恐怖症は13という数字に恐怖する症状ですが、階段やロッカー番号に恐怖することがあります。それは、13段目や13番目が存在するからです。
これらの例からわかるように、恐怖症恐怖症とはほとんどの恐怖症において存在する心理を説明する用語であり、予期不安にも関連します。
予期不安とは、自分にとってよくない出来事が起きるるのではないか、自分がその出来事をしてしまうのではないかと不安になる症状で、パニック障害や強迫性障害、不眠などを引き起こすきっかけとなることがあります。
以下、恐怖症恐怖症に関する事例です。興味がある恐怖症があったら読んでみてください。2~3読んでいただければ、恐怖症恐怖症のイメージが理解できると思います。
特に②の「失笑恐怖症」が、恐怖症恐怖症の典型事例です。
2.恐怖症恐怖症の事例10
①高所恐怖症とPhobophobiaの関係
個人Aは高所恐怖症を持っています。つまり、高い場所に登ることができず、高所からの景色や場面に対して恐怖を感じます。しかし、個人Aは高い場所に登ること自体に対する恐れや不安も抱いています。彼らは高所に登ることが怖いだけでなく、自分が高所に登ることが怖いこと自体にも不安を感じるのです。
②失笑恐怖症とPhobophobiaの関係
個人Bは失笑恐怖症を持っています。彼らは笑ってはいけない場面(葬式、重要な会議など)で笑ってしまうことに恐怖を感じます。また、奇妙な行動によってひんしゅくを買うことを非常に恐れています。まさにこの事例が、Phobophobiaの典型例です。
③虫恐怖症とPhobophobiaの関係
個人Cは虫恐怖症で、昆虫やクモなどの小さな生き物に強い恐怖感を抱いています。しかし、個人Cは虫そのものへの恐怖だけでなく、その虫に遭遇すること自体にも不安や恐れを感じます。彼らは虫がいる場所に行くこと自体が怖いと感じるのです。彼らは虫そのものへの恐怖だけでなく、虫に遭遇する状況へも恐怖を覚えます。
④飛行機恐怖症とPhobophobiaの関係
個人Dは飛行機恐怖症で、飛行機に乗ることに非常に強い不安を感じます。しかし、個人Dは飛行機に乗ること自体に対する不安と恐れだけでなく、空港に行くことや飛行機に乗る準備をすること自体にも強い不安を抱いています。彼らは飛行機を使う予定があるだけで、その事実自体が不安を引き起こすのです。
⑤雷恐怖症とPhobophobiaの関係
個人Eは雷恐怖症で、雷が鳴ると非常に強い恐怖感を抱きます。しかし、個人Eは雷そのものに対する恐怖だけでなく、雷が鳴る可能性がある天候に対しても不安と恐れを感じます。彼らは雷が鳴ることが怖いだけでなく、その天候にさらされること自体が不安と恐れの対象となっています。
⑥血液恐怖症とPhobophobiaの関係
個人Fは血液恐怖症を持っています。彼らは血を見ることや医療的な処置に関する血液に関連した出来事に強い恐怖感を抱きます。しかし、個人Fは血液そのものに対する恐怖だけでなく、血を見ることや医療的な処置に関わる場面に対しても不安と恐れを感じます。彼らは血液に関する事柄そのものが怖いだけでなく、それらの事柄に直面すること自体が不安と恐れの対象となっています。
⑦暗所恐怖症とPhobophobiaの関係
個人Gは暗所恐怖症を持っています。彼らは暗い場所や闇に対して強い恐怖を感じます。しかし、個人Gは暗所そのものに対する恐怖だけでなく、どんな場所でも暗くなる可能性があることに対しても不安と恐れを感じます。彼らは暗闇が怖いだけでなく、暗闇になること自体が不安と恐れの対象となっています。
⑧色恐怖症とPhobophobiaの関係
個人Hは色恐怖症を持っています。彼らは特定の色(赤、黄色、黒など)に対する異常な恐怖や不安を指します。しかし、個人Hは特定の色そのものに対する恐怖だけでなく、どんな状況でもその色が現れる可能性があることに対しても不安と恐れを感じます。彼らは特定の色が怖いだけでなく、その色に遭遇する可能性のある出来事(外出など)も怖いと感じることがあります。
⑨海洋恐怖症とPhobophobiaの関係
個人Iは海洋恐怖症を持っています。彼らは海に対して強い恐怖を感じ、水の中に入ることや船に乗ることができません。しかし、個人Iは海そのものに対する恐怖だけでなく、海岸線や水辺に近づくこと、海に関連する映像や話題に対しても不安と恐れを感じます。彼らは海そのものが怖いだけでなく、それに関わるすべてのことが怖いと感じることがあります。
⑩音嫌悪症(音恐怖症)とPhobophobiaの関係
個人Jは音嫌悪症を持っています。彼らは特定の音に対して異常な恐怖を感じ、その音を聞くことを避ける傾向があります。しかし、個人Jはその特定の音そのものに対する恐怖だけでなく、どんな場面でもその音が鳴る可能性があることに対しても不安と恐れを感じます。彼らは特定の音が怖いだけでなく、その音に関連するすべてのことが怖いと感じることがあります。
今回は恐怖症恐怖症についてでした。
その他の恐怖症は以下の記事よりご確認ください。
今回はここまでです。
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